昨日から1泊で、久しぶりにアトムを預かりました。
朝、7時前に弟と一緒に来たアトムは、車から降ろされると、いつもと同じ様に、マリーとアンのお出迎えを無視して、リビングのおトイレに走って行きました。
コーヒーを飲みながら、ちょっと弟とお喋りしている間も、弟が出掛けて行ってからも、アトムは鳴く事もなく、ず~っと家中をクンクンして回っています。
マリーとアンは、ソファに寝そべって、アトムのそんな様子を眺めています。
「アトム~! おいで~!」
って呼びかけても、アトムは振り向きもせずに、ずっとクンクンいているので、
『ひょっとして、アトムはこの家の事を覚えてない?』
『でも、おトイレの場所は覚えていたけど・・・』
って思いながら、私が家事の続きをしました。
マリーもアンもアトムも、誰も声を出さないので、アトムの足音だけが響いています。
『え~っ、何か変・・・』
『静か過ぎる・・・』
マリーとアンのブラッシングを済ませて、ご褒美のビスケットを上げる時、アトムもお台所の入り口まで来たのですが、ビスケットは欲しくない様子です。
何となく一緒にいる、3人の写真(↑)を写してみました。
マリーとアンは、
「どうして、アトムちゃんがいるんだろう?」
って思っているみたいです。
3人は、くっつく訳でもなく・・・離れる訳でもありません。
『娘とお買い物に出掛ける用事があるのに、このまま3人でお留守番させても、大丈夫なのかな・・・?』
って心配になります。
出掛ける時間を、ちょっと遅くして・・・しばらく、3人の様子を眺めていましたが、誰もが馴染んでいない様に見えます。
『出掛けている間に、喧嘩になったりはしないんだろうか?』
『この距離感のまま、お留守番ができるのかな?』
『アトムは、我が家で4年間暮らしていたから・・・大丈夫かな。』
そう思って・・・娘と出掛けました。
3時間くらい外出して帰って来ると、ゲートの向こうでお出迎えしてくれたのはマリーとアンだけで、アトムがいません。
「アトム~! アトム~!」
って呼びながら、リビングに入りました。
リビングにもいないので、和室を覗いたら・・・パソコンの机の向こうで、アトムは眠っていました。
「アトム~!」
「そこにいたの!」
って言うと、アトムは起き上がって、私の所に寄って来ました。
アトムは、耳が遠くなっているみたいです。
何度も呼ばないと、こっちを向かないし・・・アトムに話し掛けていても、途中で行ってしまいます。
ふとしたアトムの表情に、老いを感じます。
アトムは、時間が経つにつれて、少しずつ慣れて来たみたいで、マリーにクンクンしたり、アンにクンクンしたりしています。
マリーもアトムをクンクンしていますが、アンはいつも通りで、
「関わりたくないです!」
「アトムちゃん、こっちに来ないでください!」
っていうオーラを出しています。
昨晩は、3人共リビングで寝かせました。
アンは何度も、
「お母さん、ゲートを開けてください!」
ってゲートをガリガリしていたのですが、ゲートを開けるとアトムも寝室に入って来ます。
今、私は喘息気味なので、アトムのよく抜ける細かい毛が危ないので、ゲートは開けませんでした。
で、朝までアンのガリガリのお相手をしていたので、昨晩はほとんど眠れませんでした。
今朝6時前に、3人がゲートの前で待っているので、仕方なく起きました。
『昨晩は、半分しか食事を食べなかったから、アトムはお腹が空いてたんだろうな。』
『3人で朝食の催促してる・・・』
そう思って、いつもより早く起きて、雨戸を開けてから朝食をあげたのですが、アトムはまったく食べませんでした。
でも、今日は3人並んでの写真が撮れました。
弟がお迎えに来ると、アトムは大喜びで、
「キュ~ン、キュ~ン!」
って鳴いて・・・弟にくっ付いています。
弟がお迎えに来てくれるのを、ずっと待っていたのだから・・・アトムは、嬉しくてたまらない様子です。
見た目には、ちっとも変わらないアトムなのに、耳が遠くなっていて、動きも少しスローになっています。
アトムは、マリーとアンとは1歳違いで、来月には12歳になります。
その1歳の差が、とっても大きな違いに見えました。
弟が、嬉しそうな顔をして、
「さぁ、アトム帰ろう!」
「家が1番だぞ!」
って言うと、アトムは嬉しそうにして、弟の後ろについて玄関まで行きました。
アトムが車に乗せられて・・・アトムは、お利口さんにゲージの中でお座りしています。
帰って行く車を見送りながら、
『やっぱりワンちゃんって、飼い主さんが1番好きなんだ。』
って思いました。
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