家を取り壊す前に、もう一度残ったものを調べに行った。
雪が降ってしまったので、家の前は誰も雪かきをせず、ガレージに車も入れられない。
毎年、雪が降るといつも私が頑張って雪かきをしていた。
それももうできない。
庭を見ると雪の中から水仙が出てきていた。
そして椿もまだ固いけれどつぼみをつけていた。
もう少したつと、椿もぷっくり花を咲かせ、水仙も何本かは花がさくだろう。
でも、引き渡しの日程とかあり、椿たちは花を咲かせずに、切り倒されてしまうかもしれない。
ここへはもう、二度と来ないだろう。
哀しくなって、寂しくなって、涙が出てくる。
皆がいた、あの楽しい日々はもうない。
家が形すら残さずになくなっても、思い出は私の心にある。
写真を撮っておいた。
私の人生の歴史の多くはここにあった。
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