ちょこっと本音

自分のこと、趣味のこと、ダイエットのこと・・・
心の声をちょこっと文字に。

五百羅漢

2010年03月24日 | 優しいことば

亡き人に似ているものもあるという
川越喜多院五百羅漢


 

小江戸、川越。
取材を兼ねて小旅行をした。
まだ朝ドラマで有名になる前のことだった。

この川越大師喜多院は歴史は古く天長7年(830)慈覚大師円仁により創建された。
その後慶長4年(1599)天海僧正がここを継ぎが、徳川家康公が川越を訪れたときには親しく接見していた。
その縁で、寛永15年(1638)1月の川越大火で殆どが焼失したが、3代将軍徳川家光が復興の命をくだし、江戸城紅葉山(皇居)の別殿を移築。
家光誕生の間、春日局化粧の間があるのはそのためだ。
また和の宮降嫁の際に使用した籠も展示されている。
小さな籠。これで中山道を下ってきたのか・・・。
歴史のうねりに翻弄され、心安らかな人生を送れなかった和の宮の哀れさが偲ばれる。

ここの五百羅漢は日本三大羅漢といわれている。
天明2年(1782)から文政8年(1825)の約50年にわたり建立され、十大弟子、十六羅漢のほか、中央高座に釈迦如来、文殊・普腎の両菩薩、左右高座の阿弥陀如来、地蔵菩薩を合わせ、全部で538体が鎮座している。

深夜こっそりと羅漢さまの頭をなでると、一つだけ必ず温かいものがあり、それは亡くなった親の顔に似ているという言い伝えがあるのだけど、夜にここを訪ねる勇気はない。

父の顔に似ているのはどれだろう。
お酒が好きだったから酒を酌み交わしているか、本が好きだったから読書をしているか・・・。
父と母と3人で行った函館の旅。ここの旅館で按摩さんをよんでマッサージしてもらっていた父の気持ちよさそうな顔が思い出される。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする