Music from Gen-dai

お気楽色の僕らのBlue

Thank you for

2009-12-31 00:30:55 | 70s
気がつけば大晦日。


クリスマス以降仕事の多忙さと、体調の悪化でつらい日々だったが

なんとかここに戻って来ることが出来た。



この1年を振り返って思うのは

「流れ」は自然とやってくるということ。



ネットオークションで偶然見つけた「Gibson ES120-T」

滅多に自分からは動かない僕が、率先して呼びかけたメンバー募集。

わずか3週間足らずで揃った4人のメンバー。

そして動き始めた生のバンド演奏。



すべては自然の流れのままやってきてくれた。

一旦停止していた音楽への想いも再び綺麗な色で開花した。



ここから先は僕が新たな花を確実に咲かせて行くのみ。

次への布石は誰あろう「僕自身の中」にあるのだから。



偶然にも今年一番自分の心に飛び込んだアルバム


Taj Mahalの「Music Keeps Me Together」(1975)


アルバムタイトルが今年の僕を言い当てているように

素晴らしい音楽は自然な流れで僕を引き寄せてくれるのだ。


国境やジャンルの壁をはるかに越えて、真のワールドミュージックを聴かせてくれる一枚。

1. Music Keeps Me Together
2. When I Feel the Sea Beneath My Soul
3. Dear Ladies
4. Aristocracy
5. Further on Down the Road Will Accompany Me
6. Roll, Turn, Spin
7. West Indian Revelation
8. My Ancestors
9. Brown-Eyed Handsome Man
10. Why?...and We Repeat Why?...and We Repeat!



CDのスタートボタンを押してから、10曲聞き終わるまでここまで至福の時を

過ごせることはそうはないだろう。



再び僕を引き戻してくれた音楽に感謝をして今年一年を締めくくりたい。

「Thank you for the Music」
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永遠に若く

2009-12-26 00:01:29 | 70s
最近の自分を冷静に見つめてみると「迷走」の日々。


ここ最近、床につくとその日のことをいろいろと振り返って眠れないことも多い。

「自分の頭で描くスタイル」と「実際の行動や結果」に大きな隔たりを感じるのである。


ある程度の年数を経ていろいろな技術や変化球を身にはつけたものの

直球の伸びはなく、威圧感のみでなんとかつないでいる投手のようである。


年齢のせいにはしたくないが、色んな面での老朽化は否めない。



Bob Dylan の「Planet Waves」(1974)


Bob Dylan with The Bandとクレジットされているように

The Bandを従えてというよりも、ボーカリストとしてThe Bandに入り込んで

制作されたかのようなバンドとしての統一感、一体感を感じる作品である。

レコーディング日数わずか三日間というのも確かに頷ける。



本作制作時に、ディランは情緒的に下り坂にあったそうだが

オープニングナンバー「On a Night Like This」で軽く肩慣らし

2テイク収録された名曲「Forever Young」で中盤を乗り切ると

ラストナンバー「Wedding Song」では、バックに頼らずに

直球の弾き語りで幕をとじる完投ぶり。


お互いを知り尽くした、つかず離れずの信頼関係なくして

成立しなかった「マウンド=サウンド」言える。



どんなに気を張っても、バックへの信頼なくして投球は出来ないもの。

ここ最近のスタンドプレー気味な気分を押さえて

バックを信頼した投球をすれば「眠れない夜」も避けられることだろう。



「Forever Young(永遠に若く)」いるためには決して一人では無理なのだから。
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ヤドリギ

2009-12-25 00:07:10 | 日記
今年の1月に観た山下達郎の「PERFORMANCE 2008-2009Live」


その中で聴いた季節外れの「クリスマスイブ」

あれから早いもので11ヶ月が過ぎた。



ここ何年かは仕事の巡りで、12月24日は休みとなることが多い。

毎年12月後半から仕事はピークを迎える。

ただこの一日だけは、砂漠にぽっかりと浮かび上がったオアシスのごとく

気持ちも体も、しばし「小休止」出来るのである。


そんな時にいつも引っ張りだして聴くアルバムがある。


The Christmas Jug Bandの「Mistletoe Jam」(1996)

1. Santa Clause Is Coming to Town
2. Rudolph the Bald-Headed Reindeer
3. Santa Claus Want Some Lovin'
4. Gee, Rudolph (Ain't I Good to You)
5. X-Mas Shopping Blues
6. I'm Gonna Sit Right Down and Write Myself a Christmas Card
7. 'Twas the Night Before Christmas
8. I Got Home Today for Christmas
9. O Holy Night
10. Somebody Stole My Santa Clause Suit
11. What Arre You Doing New Year's Eve?


ダンヒックスを中心とするジャグバンドスタイルのクリスマス・アルバム。


スウィング感ばっちりの「SANTA CLAUS IS COMING TO TOWN」から始まる本作は

4ビートのステップに乗って登場する「SANTA=Dan Hicks」

彼特有のユーモアのセンスや小粋なアレンジの詰まった究極のクリスマスプレゼント。



クリスマスを彩る飾りとして使われるMistletoe(ヤドリギ)




ジャグバンドスタイルとクリスマスソングと言うこれ以上にない組み合わせが

楽しい夜をいっそう飾り付け、華やかにしてくれるのだ。
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二つの目

2009-12-24 00:03:24 | 日記
誰かにとって素晴らしいと思えるものも

誰かにとってはつまらないものだったりする。



誰かにとってつまらないと思えるものも

誰かにとっては素晴らしいものだったりする。



世の中にある評判の悪いとされる作品も

一般的な物差しで考えればそうかもしれないが

自分個人の物差しで冷静に計ってみると意外にいけるものも多い。



アーティストが長いキャリアの中で作り上げた作品には

何かそれなりの意味があり、簡単に駄作とは言い切れないものが

多いと言うことである。



Tony Joe Whiteの「Eyes」(1976)



Tony Joe Whiteと言えば、その風貌や容姿が物語るように

南部色濃い、泥臭くファンキーなサウンドの主であり

所謂「スワンプ・ロック」の代名詞とも呼ばれる人物である。


そんな彼が初めてセルフプロデュースを行い、

それまでのスワンピーな色を温存して

AORの香りのするソウルよりの楽曲で固められた一枚が本作である。


それまで土にまみれた田舎から、急に都会へと躍り出たかのような

際立った転進ぶりは批判の声を生んだことだろう。


ただ随所で垣間見られる隠し切れないスワンプな香りと

都会派の洗練した音のせめぎあいがなんとも僕にはフィットした。



四国の田舎で育った僕が、大阪や神戸などの都会で暮し始めた当初の

背伸び感にきっと似ているからだろう。



誰しもに共通にある「二つの目」



偏った見方をせずに

多面を見分けられる真の「二つの目(Eyes)」を持ちつづけたい。
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バトン

2009-12-23 00:08:17 | 日記
息子は見た目全くといっていいほど僕に似ていない。

男の子は母親に良く似るというが、正にその通りである。



ただ性格の頑固なところ

一つのものにこだわるところ

お洒落をするのが好きなところ

あと音楽が好きなところ

はかろうじて僕に似ているような気がする。



人は身近で接する人たちの影響を受けるもの。

そう思うと最近自分の動作振る舞いがどんな影響を与えるのかと

一瞬考えたが、どんなに無理をしても素の自分は隠しようがない。



車の中で何気にかけている「およそ子供には分かるまい音楽」

毎月一緒に読んでいる「レコードコレクターズ」

家で何気に弾いている「ギブソンやドブロのギター」

たまの週末しか着ないのにやたらとこだわる「洋服や靴たち」



僕の好きなものに触れることで、彼も本当に自分にフィットする

何かを見つけて欲しいと思う。

物欲親父が集めてきたものが、そんな形ででも

有効に使えるものとなることを切に願っている。



A.J.Croceの「A.J.Croce」(1993)



73年の不慮の飛行機事故でこの世を去ったジム・クロウチの息子である彼。

そんな彼のデビューを飾る本作は

父親譲りのソングライティングの巧さ

父親とは少し異質なジャズ的フィーリング

の双方を兼ね備えた渋めの作品である。


ニューオーリンズ色濃いサウンドと軽快なピアノさばき

当時20代そこそこの若者とは思えない渋めの声は

ドクタージョン、トムウェイツあたりの風格を早くも

身につけているようである。



彼の父親がこの世を去ったのが1973年

彼が生まれたのが1971年


たった2年の短い関わりではあるが

目に見えない音楽の「バトン」はしっかりと手渡されている。
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