Music from Gen-dai

お気楽色の僕らのBlue

今がそのとき

2009-12-10 00:15:10 | 日記
僕の実家の裏には大きなスーパーがある。

今となっては他にも大きなスーパーが出来ているが、ここが出来た当初は

三階建てのスーパーは非常に画期的な大きなものだった。



学校から帰るとすぐさまそこに直行。

屋上のゲームセンターでゲームに熱中。

本屋でコミックの立ち読み。

おもちゃ屋でプラモデルを物色。

最後は必ず決まってエスカレータ横の小さなレコード屋に立ち寄っていた。



僕が初めて自分の小遣いで買ったレコードは

キャンディーズの「アン・ドゥ・トロワ 」

当時は「ピンクレディ派」と「キャンディーズ派」にクラスが二分されていて

僕は完全に「キャンディーズ派」

子供心にキャンディーズの楽曲の方が

ラジオで時折流れて来たり、たまに父やおじが聴かせてくれる洋楽のポップスに

似ていると感じたからだと思う。



そんなキャンディーズの曲の中でも「アン・ドゥ・トロワ 」は

それまでの明るめ路線とは一線を画したアンニュイなムードの漂う楽曲だった。



小学生の僕には、少し背伸びをしているような気恥ずかしい気持ちで

大人の女性三人が写ったジャケットのレコードをレジに持って行き

なぜかドキドキしながら家に帰ったのを覚えている。

家に帰ってからもすぐには聴かずに、誰もいないところで

まずは一人こそこそ聴いた記憶がある。



その頃は誰が曲を作ったかは正直まったく意識していなかったが

数年後に作曲者「吉田拓郎」であることを知り

さらに自分の中での付加価値が上がり

「初めて買ったレコード」として公言出来るようになった。




ネット配信やダウンロードで簡単に曲を手に入れることが出来るようになった現在。

CDやレコードも一部のマニア意外には売れにくくなっている現在。

僕が味わった「甘酸っぱくもどきどきする」あの経験を

是非今の若い子たちにも味わってもらいたい。




「人は誰でも一度だけすべてを燃やす夜が来る

アン・ドゥ・トロワ  今がそのときもう戻れない」


コメント
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