Music from Gen-dai

お気楽色の僕らのBlue

二つの目

2009-12-24 00:03:24 | 日記
誰かにとって素晴らしいと思えるものも

誰かにとってはつまらないものだったりする。



誰かにとってつまらないと思えるものも

誰かにとっては素晴らしいものだったりする。



世の中にある評判の悪いとされる作品も

一般的な物差しで考えればそうかもしれないが

自分個人の物差しで冷静に計ってみると意外にいけるものも多い。



アーティストが長いキャリアの中で作り上げた作品には

何かそれなりの意味があり、簡単に駄作とは言い切れないものが

多いと言うことである。



Tony Joe Whiteの「Eyes」(1976)



Tony Joe Whiteと言えば、その風貌や容姿が物語るように

南部色濃い、泥臭くファンキーなサウンドの主であり

所謂「スワンプ・ロック」の代名詞とも呼ばれる人物である。


そんな彼が初めてセルフプロデュースを行い、

それまでのスワンピーな色を温存して

AORの香りのするソウルよりの楽曲で固められた一枚が本作である。


それまで土にまみれた田舎から、急に都会へと躍り出たかのような

際立った転進ぶりは批判の声を生んだことだろう。


ただ随所で垣間見られる隠し切れないスワンプな香りと

都会派の洗練した音のせめぎあいがなんとも僕にはフィットした。



四国の田舎で育った僕が、大阪や神戸などの都会で暮し始めた当初の

背伸び感にきっと似ているからだろう。



誰しもに共通にある「二つの目」



偏った見方をせずに

多面を見分けられる真の「二つの目(Eyes)」を持ちつづけたい。
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