Music from Gen-dai

お気楽色の僕らのBlue

全力

2010-07-31 23:58:31 | 日記
先日TVで見た地元の高校野球決勝戦。


決勝戦とは思えない15点以上の差をつけた一方的な試合。


普通に考えれば大味すぎて面白くない試合ではあるが

のびのびとバッティングを行い、点数を積み重ねるその姿に

不思議と爽快感を感じた。


どんな状況であれ、最後まで相手に「全力」でぶつかって行く姿勢は

見ていて気持ちのいいものである。


「甲子園」という大舞台でも、この打線を是非とも爆発させてもらいたい。



NRBQの「At Yankee Studium」(1978)


1. Green Lights
2. Just Ain't Fair
3. I Love Her, She Loves Me
4. Get Rhythm
5. That's Neat, That's Nice
6. Ain't No Free
7. I Want You Bad
8. The Same Old thing
9. Yes, Yes, Yes
10. It Comes To Me Naturally
11. Talk To Me
12. Shake, Rattle & Roll



「全米最高のバー・バンド」呼ばれる彼ら。

バンド名のNRBQとはNew Rhythm &Blues Quartetの略称。


幾多のステージで培った、R&R, Blues, Jazz, Swing, Folk etc... 

様々なジャンルの「音の楽しさ」に満ちたご機嫌なサウンドを

惜しげも無く「全力」で聴かせてくれる。


「Green Lights」は、いかにも彼ららしい

程よいスピード感と遊び心を取り入れたR&Rナンバー。


続く「Just Ain't Fair」はミディアムテンポのメロディアスなナンバー。

この辺りの行きそうで行かないメロディがなんともツボを刺激する。


そして柔からなアコースティックギターと歌声に

淡く空が染め上げられる「I Love Her, She Loves Me」


スウィング感溢れるリズムに

ホーンが適度な味付けを加える「That's Neat, That's Nice 」



いつかは「ヤンキースタジアム」と言うことで付けられたタイトルであろうが

彼らの音には、一体感のある「バーのステージ」がよく似合う。



全編を通して感じられる「音の楽しさ」

その全ては「全力」投球の演奏のなせる技。
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休息

2010-07-27 23:50:07 | 日記
ハードワークの毎日。

何かと気を張っているせいか、ちょっとしたことで

イライラしてしまう今日この頃。


ただでさえ暑いので、涼しい顔をして軽く見逃すことが

出来れば楽なのではあるが、性格上どうもそれは出来そうにない。

そんなこんなで日々体力的のみならず精神的な疲れもたまり気味。


明日は久々のオフ。

先ずは必要以上に尖がった精神を一時でも「休息」させたいところである。



Joao Donatoの「Donatodeodato」(1973)



1. Whistle Stop
2. Where’s J.D.?
3. Capricorn
4. Nightripper
5. You Can Go
6. Batuque


ボサ・ノヴァ最高のクリエーターの一人ジョアン・ドナート

ボサ・ノヴァをルーツとするアレンジャーのデオダート

くしくも才能をアメリカで開花させた二人が手を組んで作った1973年作品。


ドナートが主に曲を作り、アレンジはデオダートが行う。

ランディー・ブレッカー(tp)、レイ・バレット(congas)、アイルト・モレイラ(perc)などの

メンバーにより演奏されるボサノヴァとJazzそしてFunkの融合サウンド。


鳥肌モノのギターのカッティングとリズム隊に

ハッピーな口笛がたたみかける「Whistle Stop」

オープニングからずんやりと彼らの世界に引きずり込まれてしまう。


灼熱を一挙に冷ますスコールのような

爽やかな風合いを感じさせる「Where’s J.D.?」


タイトル通りのトリップ感、Hot & Coolな魅力満載の「Nightripper」


ドナートが自身の作品の中で最も気に入っている曲と言う「You Can Go」

ボサ・ノヴァを語る上で欠かせない「サウダージ」感を最も感じさせてくれる一曲。

センチメンタルなメロディにすり減らし気味の精神も癒される。

終わりから二曲目にこの曲が配置されていることが心憎い。



明日は久々に本作と

毎朝玄関まで見送りに来てくれる息子を車に積んで

一時の「休息」を過ごしたい。




なかなか静かとは行かない息子の「ファンキー」さも

このアルバムのように、きっと癒しのBGMとなることだろう。
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クールダウン

2010-07-23 23:57:31 | 日記
本日より、いよいよハードーワークの日々がスタート。


本当は明日に備えて早く寝たい所だが

テンションあげ気味のおかげもあって

脳の「クールダウン」がなされないと、なかなか眠りにつけそうにない。


こうやって疲れが抜けきらすに次から次へと溜まって行くのである。


こんな日は、心落ち着かせる音楽が聴きたくなる。


Bunky & Jakeの「Banky & Jake」(1968)


1. I'll Follow You
2. It Happens Again
3. Daphne Plum
4. Country Girl
5. Hey Buckaroo
6. Taxicab
7. As You Go By
8. Big Car, Shiny Ring
9. Mongoose
10. Cheerio
11. The Candy Store


Jake(アラン・ジェイコブス)とBunky(アンドレア・スキナー)による1stアルバム。

グリニッチ・ヴィレッジで活躍した男女デュオが奏でる

アコースティックな肌触りのするグッドタイムミュージック。


全体を通して流れる柔和な空気感。

黒人女性にしては押さえ気味なBunkyの歌声。

男女二人による絶妙なハーモニー。

ツボを心得たシンプルなJakeのギターとバックのサウンド。


洗練された60年代のグリニッチ・ヴィレッジの雰囲気に辺りがつつまれ

妙なリラックス感を与えてくれる。



しばらくの間は眠る前の「クールダウン」のお伴に

本作が欠かせそうにない。
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夏休み

2010-07-21 10:29:03 | 日記
毎朝賑やかな学生達の声が今日は聞こえない。

ふと考えると今日から「夏休み」がスタートのようである。


いつもより長く眠ったり、いつもより遅くまで起きていられる

少年時代の「夏休み」


大人の僕らはもう二度と味わえない貴重な時間。


心から羨ましいと思う僕は、大人げないのであろうか。。。



Dve Masonの「Split Coconut」(1975)

1. Split Coconut
2. Crying, Waiting & Hoping
3. You Can Lose It
4. She's A Friend
5. Save Your Love
6. Give Me A Reason Why
7. Two Guitar Lovers
8. Sweet Music
9. Long Lost Friend


ジャケットから伝わるムードそのままの夏の定番の一枚。

前作「Dave Mason」もセンス抜群のメロディに溢れる好盤だったが

本作には「ファンキー」「リラックス」と言ったキーワードが付け加えられ

Masonの最高傑作の称号を与えるに申し分無い完成度である。


冒頭からそのファンキーさが炸裂する「Split Coconut」

ジェラルド・ジョンソンのベースとリック・ジェーガーのドラムによる

タイトなリズムに、メロディアスなギターが絡み付く。

途中のギターソロも非常に伸びやかに空を駆け巡るかのようである。


続くバディ・ホリーのカヴァーで「Crying, Waiting, Hoping」

マンハッタン・トランスファーのコーラスと肩の力の抜けたMasonの歌声。

そしてウラをとるギターのカッティングとカリブの風を感じさせるアレンジ。

直球のメロディがこのサウンドにマッチしている。


さらに畳み掛けるような爽やかさの「You Can Lose It」

コーラスワーク、ギターの音色どれをとっても輝く太陽の光を

和らげる涼しさを持っている。


うねりあるギターとミディアムなファンキーさのあるリズム隊。

両者のせめぎ合いがスリリングな「Save Your Love」

ここから夕刻へと自然な流れで時間は過ぎてゆく。

乾いた泣きのギターと泣きのメロディが

夏の夕暮れがこれ以上になく似合う「Give Me A Reason Why」


タイトル通りジム・クリューガとMasonの二本のギターバランスと

これまた良質のメロディのコーラスが印象的な「Two Guitar Lovers」


そしてタイトルにウソ偽りなしの「Sweet Music」

Masonの持つメロディセンスの良さにはいつも感心させられるが

その中でも1、2を争う珠玉の一曲である。



ここで聴かれるMasonの歌声やギターは

過ぎ去りし「夏休み」の気分を、僕ら「大人」に思い出させてくれる。



このアルバムの良さはきっと「大人(オヤジ)」にならないと分からない。
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爽快

2010-07-20 23:55:33 | 日記
日中の暑さが年々キツいと感じるのは

「地球温暖化」のせいか、それとも「年齢」のせいか。


少しでも涼を求めて、夏場のみ店を開く地元のかき氷屋さんへ直行。

学生の頃から変わらない、軒先のすだれときめの細かい氷。


いつもの「ハワイアンブルーのソフトクリームのせ」のおかげで

身体中に久々の「爽快感」が走った。


Heads Hands & Feetの「Heads Hands & Feet」(1971)


01. I'm in Need of Your Help
02. Send Me a Wire
03. Look at the World It's Changing/You Because You Know Me
04. Green Liquor
05. Country Boy
06. Tryin' to Put Me On
07. I Wish You Knew Me
08. Devil's Elbow
09. Pete Might Spook the Horses
10. Everybody's Hustlin'/Hang Me, Dang Me
11. Delaware
12. The More You Get, the More You Want
13. Song for Suzie
14. Tirabad
15. Little Bit Lonely



カントリーシーンを代表するギタリストの一人であるAlbert Lee

そんな彼を中心にして結成された英国のバンドが「Heads Hands & Feat」


デビュー作にして15曲というボリュームたっぷりの本作は

カントリー、ブルーグラス、ロック、ブルースなどの要素を織り込んだ

Albert Leeの超絶テクニックのギターと

リードヴォーカルのTony Coltonを中心に作られる

英国ロックのおいしさがブレンドされた「英米折衷」のカントリーロックアルバム。


米国音楽の要素を取り入れた英国のバンドはいくつもあれど

カントリー色の強い泥臭さを持っているという点においては

他に類を見ない突出した存在だと言える。


高速アンサンブルで幕を開ける「I'm in Need of Your Help」

全く対照的にための効いたリフに泥臭いボーカルが乗っかる

「Send Me a Wire」「Green Liquor」は英国産のスワンプ・ロック。


続くAlbert Leeのギター独壇場の「Country Boy」

これぞカントリギターの神髄とも言える渾身のプレイ。


「Pete Might Spook the Horses」はサイケな匂いを感じる一曲。

途中から聴かれる長めのドラムソロからの流れが何ともいかしている。

この辺りの肌合いが英国的色合いを感じさせてくれる。


土臭さはあれど、湿り気の無い「爽快感」


暑い夏には「頭にも、手にも、足にも」

涼しさを与えてくれる「かき氷」と「彼らの音楽」が

毎年欠かせない。
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