Music from Gen-dai

お気楽色の僕らのBlue

計画

2010-02-28 00:03:58 | 日記
今日は友人とのファミレスミーティング。


それぞれが家庭を持ち、それぞれの職場でのポジションも微妙な立ち位置となった現在、

くだらない話で笑い、時折真面目な話も織り交ぜながらの3時間は大変有意義な時間であった。


3ヶ月後のある楽しい計画を提案した所予想通り賛同してくれた。

実現はなかなか簡単には行かないかもしれないが

この歳での人生の楽しみ方を是非とも実現したい所である。


William D Smithの「A Good Feelin'」(1976)


01 I'LL BE ROLLING
02 DOWN THE BLACK STAIRS
03 WE FLEW AWAY
04 I FEEL SO GOOD WITH YOU
05 HARMONY JUNCTION
06 WE ALL WANNA BOOGIE
07 I APOLOGIZE
08 WHAT AM I TO DO
09 FOOLED YO
10 TAKE YOUR PICK


ライ・クーダー、ボブ・ディランなどのレコーディングにも参加した

セッションキーボーディストである彼のファーストアルバム。


数あるアラン・トゥーサンのプロデュース作品の中でも、何本かの指に入る名作である。

トゥーサン特有のニューオーリンズ色をふんだんに織り込んだファンクナンバーと

彼自身の作った楽曲が程よいバランスで配置されている。


全編に漂う、ゆるやかな温かみのあるサウンドは、彼の鍵盤と哀愁のある歌声からなるものであろう。

リズム、メロディー、歌の三拍子そろったまさに「いい感じ(A Good Feelin')」の空間が

広がるのである。



3ヶ月後の春先の気候の中、今日打ち立てた計画のお供に是非このアルバムも同行させたい。
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フロント

2010-02-27 00:58:13 | 日記
僕の場合「フロント」というポジションに立つことが得意ではない。

元々世の中を斜めにしか見られない性格もあって

正面切って何かを行うということが非常に苦手なのである。


そんな気持ちとは裏腹に、なぜか色んな場面で「フロント」に立たされることも多い。

そこでは常に違和感を持ちつつ、小じんまりと収まってしまう僕がいる。


圧倒的な存在感を持って、人々を惹き付ける魅力はそう簡単には身に付かないのである。


Rod Stewartの「Atlantic Crossing」(1975)

1. Three Time Loser
2. Alright For An Hour
3. All In The Name Of Rock 'N' Roll
4. Drift Away
5. Stone Cold Sober
6. I Don't Want To Talk About It
7. It's Not The Spotlight
8. This Old Heart Of Mine
9. Still Love You
10. Sailing


トムダウトのプロデュースにより

MG'sの面々やジェシ・エド・デイビス、デビット・リンドレーと言った豪華バックを従え

生まれながらの「フロントマン」Rodが真っ正面からストレートに歌い上げる快作である。


1~5曲目までのFast Sideでの軽快なフットワーク

6~10曲目までのSlow Sideでの情感溢れる歌心

ドビー・グレーのDRIFT AWAY

クレージーホースの I Don't Want To Talk About It

アイズレーブラザーズのThis Old Heart Of Mine

などのカバーの選曲も秀逸である。



大西洋を余裕で一跨ぎする「フロント」ジャケットのイラストのごとく

いつの時代も「フロント」に立って、大股開きで闊歩する姿は

憧れの姿である。
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満タン

2010-02-26 00:43:31 | 日記
様々なジャンルの音楽をこれまで聴いて来た訳であるが

自分自身の感性にフィットする曲は決まってリズムやビートに

特色の有るものが多い。


ロックンロールにおける革新的発明

「ボ・ディドリービート=ジャングル・ビート」


パーカッシブに打楽器のようにギターを叩きつつ

大地の叫びとも言えるような血湧き肉踊るビートをきざみ

両足でバタバタとステップを踏むその姿はまさに衝撃的であった。


Bo Diddleyの「Big Bad Bo」(1974)

1.Bite You
2.He's Got All The Whiskey
3.Hit Or Miss
4.You've Got A Lot Of Nerve
5.Stop The Pusher
6.Evelee
7.I've Been Workin'


「ジャングルビート=Bo Diddley」という、彼に対する狭い視野を広げてくれた

ファンク的色彩の濃い作品である。

泥臭くも、いつもの彼以上に洗練さを感じさせるのは

ジャズ畑のミュージシャンを取り揃えてレコーディングされたからかもしれない。


疾走感のあるホーンが絡みつくオープニングナンバー「Bite You」

Bobby Charlesのご機嫌なカバー「He's Got All The Whiskey」

パーカッションとベースラインに導かれる「Hit Or Miss」


いかしたバイクにまたがり

ロックンロールのメインストリートを悠々とかっ飛ばして行く。

いかしたリズムやビートで、彼のオイルタンクはいつも満タンであることは言うまでもない。
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eggs

2010-02-25 00:42:44 | 日記
高校を卒業し一年間の予備校通いの後に大学に無事合格。

神戸にて一人暮らしが始まった。


当然料理など出来る訳も無く殆どは外食であったのだが

外に出るのがおっくうな時に良く作ったのが卵料理だった。


当時も、また今でも包丁がまったく使えない僕なので

出来ることと言えば卵を割って焼くぐらいであった。


良く焼かないといけないんじゃないかという根拠の無い理由で

両面とも良く焼いていたのを覚えている。


そんな思い出の「卵の両面焼き(eggs over easy)」は

貧乏学生の腹を程よく満たす料理であった。


Eggs Over Easyの「Good 'n' Cheap」(1972)


1. Party Party
2. Arkansas
3. Henry Morgan
4. Factory
5. Face Down in the Meadow
6. Home to You
7. Song Is Born of Riff and Tongue
8. Don't Let Nobody
9. Runnin' Down to Memphis
10. Pistol on the Shelf
11. Night Flight



アメリカ人でありながら、チャス・チャンドラーに認められて英国へと渡り

ロンドンのパブを拠点として、ブリンズリー・シュワルツ等と共に

「パブ・ロック」を確立させた彼らの1stアルバムである。


ザ・バンドフォロワーとして語られることも多い彼らだが

ここで聴かれるリラックスムードに包まれた演奏は

ザ・バンドとはまたひと味違う不思議な魅力を放っている。



A面、B面共にしっかりと焼き上げられた「eggs(卵たち)」は

いつ賞味しても「チープ」な美味しさでお腹を満たしてくれるのである。
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ベストアルバム

2010-02-24 00:50:52 | 日記
「ベスト」という言葉が、こと日本の音楽業界ではしばしば軽々しく使われる。


英語で「best」とは「good(良い)の最上級」

つまり「最も良い」と言う事であるのだが

いわゆる寄せ集め的な商売の匂いがぷんぷんする

「ベストアルバム」が多いような気がしてならない。


入門書として聴く分には、各時代の楽曲や代表曲などが収録された

世間一般の「ベストアルバム」はお得かもしれない。


ただ、その曲が生まれた背景や、フルアルバムの中でのその楽曲が

占める役割や前後の曲との繋がりの部分をどうしても無視は出来ない。


あるバンドやアーティストの真の意味での「最も良いアルバム=ベストアルバム」を

見つけたいという僕の探究心に火がついた十代後半のある日から

「アルバム単位」での音楽三昧の日々が始まったのである。


CCRの「Green River」(1969)


1.Green River
2.Commotion
3.Tombstone Shadow
4.Wrote A Song For Everyone
5.Bad Moon Rising
6.Lodi
7.Cross-Tie Walker
8.Sinister Purpose
9.Tne Night Time Is The Right Time


1969年発表の3rdアルバム。

全体的な流れとしては1st,2ndアルバムの延長線上にあるが

よりカントリー色を前面に押し出した仕上がりで

ジョン・フォガティのソングライティングにおける軸となるスタイル

が確立された記念碑的アルバムである。


決して複雑なコード進行や構成ではないが

やたらと耳に残るキャッチーなメロディとギターのリフ。



ハイライトは「Bad Moon Rising」から「Lodi」へと流れる繋がり。

この二曲に象徴されるように

ほとんどの曲が3分程度と言う短さでありながら、すべてが粒だった魅力を放っている。



これこそ真なる「ベストアルバム」なのである。
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