Music from Gen-dai

お気楽色の僕らのBlue

あなただけに

2009-11-30 00:03:42 | 日記
明日から「師走」

「お歳暮」のシーズンである。



形式だけの贈り物は好きではないが

年の暮れに世話になった人に対する感謝の念を贈り物にこめる意味が

やっと最近になって分かってきたような気がする。



とりわけ身近な人への感謝を忘れてはいけない。



そういう人たちには形式張らない「自分らしい贈り物」をしたいと思う。




Ringo Starrの「Good Night Vienna」



ジョン・レノン、ドクター・ジョン、エルトン・ジョン、ニルソン、ロビー・ロバートソン など

非常に豪華なゲスト陣を迎えつつも、飄々としたリンゴワールドが繰り広げられた

彼から僕たちへの最高の「贈り物」と言える1枚である。



これだけのゲストが一同に集まるのも彼の人徳のなせる業でだろう。



リー・ドーシーの「Occapella」

プラターズの「Only You (And You Alone)」などのカバーも、

どこか温かみのある洒落っ気たっぷりのナンバーに仕上がっている。





こんな素敵な曲を

いつも身近で支えてくれる特別な「あなただけ」に

「こそっ」と贈りたい。
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2009-11-29 00:04:31 | 日記
曲を作る際に意外と悩むのが「タイトル」である。


割とメロディーとアレンジには悩まないタイプなのだが

作詞は相当時間がかかる。



さらに「タイトル」となるとなかなか曲に見合ったものが見つからない。

大抵は作詞先行でタイトルは後づけになることが多い。

以前にも書いたように、自作曲の歌詞は横文字を入れない「日本語」のみに

こだわっているもので、タイトルも「日本語」となると余計に制約があって

難しいのである。

ただ難産であればあるほど最終的には愛着もわいてくるわけで、作詞下手の僕には

永遠について回る問題であろう。




Paul Simonがサイモン&ガーファンクル解散後に発表したデビューアルバム「Paul Simon」


オープニングを飾るのが「Mother And Child Reunion」


邦題「母と子の絆」は、白人ミュージシャンによる初めてのレゲエ曲として

ジャマイカで録音された有名なナンバー。


この曲のタイトルの由来は、ニューヨークのある中華レストランメニューの名前からきているらしい。

「鶏肉と卵の料理」すなわち

「Mother」と「Child」の関係である。

そこからインスパイアされてこの軽快なナンバーが完成したのかと思うと感慨深い。

メロディーの天才Paulでも、タイトル決めにはいろいろあるんだなと親しみを感じさせるエピソードである。




曲のイメージを生かすも殺すも「タイトル」次第。





「母(作曲者)」と「子供=タイトル」の固い絆が常に必要なのである。



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Made in USA

2009-11-28 00:05:01 | 日記
先日実家に行くと、僕宛に一通の葉書が届いていた。



高校生のころ足繁く通ったとある「セレクトショップ」が

商店街再開発のためにビルが取り壊しとなり「閉店」するとのことだった。



お洒落に敏感になりだした高校生の頃、放課後に部活をさぼってはその店に入り浸っていた。

そこはアメカジの宝庫で

ジーンズ、チノパン、Tシャツ、パーカー、スウェット、ボタンダウンシャツ

ネルシャツ、スタジャン、スニーカーなど「Made in USA」の商品が所狭しと並べられていた。


そこにいるだけでなぜかアメリカの息吹が感じられた。


大抵は店主のうんちくを聞いては「気持ちだけの買い物」をしていた訳だが、

小遣いをためてお目当ての商品をゲットしてお店を出る時には

特別な何かを成し遂げた誇らしさがあった。




「Made in USA」が少なくなって来た昨今

僕と同じような経験をされたと思わしき同世代の方々が

かつてのアメリカを見事に消化した「日本製のアメリカ」を形にしてくれている。



異国人が描くアメリカは「憧れ」の部分が程よくミックスされ

より「理想的なアメリカ」を感じさせてくれる。

自分の好きなものを慈しむ気持ちが、プラスαの何かをそこに注入するからであろう。



Anders Osborneの「Ash Wednesday Blues」



スウェーデン出身の彼 は、現在ニューオーリンズを拠点に活動するアーティストである。

放浪の旅の果てに、ニューオーリンズに移り住み

ブルース、ファンク、R&Bなどを下地とし

裸の「ニューオーリンズ」の音を届けてくれる。

「北欧人」であるはずの彼が、何より「アメリカ」を理解し

その想いを自らのギターと歌で語りかけてくるのである。




「音楽に国境はない」とよく言うが

「憧れ」にも「国境」はなく

あの頃僕が味わったような良質な「Made in USA」は

今でも形を変えていろんなところで生き続けている。
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answer

2009-11-27 00:18:48 | 日記
「アンジェリーナ」の一節に

「シャンデリアの街で眠れずにトランジスタラジオでブガルー」とある。



昨日の元春ネタを書いている際にふと思い出した。


中学生のころ「ブガルー」の意味を調べるが、今のようにインターネットが

普及している訳でもなく、また辞書にも当然載ってはいない。

それが音楽のジャンルだと知るまでには随分と時間がかかった。



「Boogaloo」とは1965~1970年ごろに、ニューヨークで流行したラテン音楽の一種。

アメリカにおけるRock,Soul,R&Bなどとラテン音楽が混ぜ合わされた雑食なサウンドである。

キューバ~カリビアンミュージックを掘り下げる流れから「Boogaloo」へと足を踏み入れ

一つの答えにたどり着くことが出来た。



Joe Bataanの「Saint Latin's day massacre」


彼の数あるブガルー作品の中でも最高傑作の誉れ高い1枚である。


A面「Life side」 B面「Death side」からなる「Latin meets Rock, Soul, R&B...」な世界。


軽やかなステップが聞こえてきそうな『El regreso」

Boogaloo Funkと言えるアイザックへイズの「Shaft」のカバーなど

猥雑な賑やかさではあるが、どこか憎めない魅力を感じさせるナンバーが次々と繰り出されてくる。




アルバムタイトル「Saint Latin's day massacre」は和訳すると

『聖なるラテン記念日の大虐殺』となる。



まさに退屈な日常をズタズタに切り裂いて、その先にある何かを見せてくれる

不良(ワル)なパワーこそが僕が到達した「Boogaloo」の答えであった。
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原点

2009-11-26 00:05:29 | 日記
中学生の頃よくラジオを聴いていた。


当然小遣いも少なく自分で自由に使えるお金もあまりない頃である。

音楽やファッション等、色気付き始めた僕らの貴重な情報源は

必然的に無料で楽しめるラジオであった。


walkman世代である僕らは、深夜ラジオやFM番組をエアチェックしては

カセットテープの本数を増やして行くことが一つの楽しみであり

新しい曲やマイナーな曲、はたまたいろんな情報を

人よりも知っていることがちょっとした誇りでもあった。


そんな中でも思い出のプログラムは

NHKーFMの「サウンドストリート」


とくに佐野元春の「Motoharu Radio Show」が印象深く記憶に残っている。

彼の視点でとらえた「良質の洋楽」

無駄のない軽妙なトーク

そして歌謡曲に飽きてきた僕らの胸に、彼のすかしたオリジナル曲が

ストレートに飛び込んで来た。



決まり文句であった「I wanna be with you tonight」

英語を習いたての中学生にはそれもやけに格好よく聞こえたものである。



『Niagara Triangle Vol,2」
大滝詠一
杉真理
佐野元春 
の三人によるアルバムである。


Vol.1の大滝詠一、山下達郎、伊藤銀次のトライアングルも勿論良いが

リアルタイムと言う点でvol.2の方がフェイバリットである。

御大である大滝氏に見守られつつ

杉真理、佐野元春の両名が自身のソングライティングの個性を

存分に発揮している。



「A面で恋をして」における三人のソロパート


大滝「とびきりのシャツに蝶ネクタイ 花束をかかえて今夜君をさらいに行くよ」

杉「星空はまるでミラーボール クラクション鳴らして今夜君を奪いに行くよ」

佐野「シリアスな気持ち横において 夜明けまでドライブ 今夜君をかえさないさ」

それぞれの個性が見事に表現されている。


どのパートを歌うかを友人等と取り合いしながら

学校帰りによく歌ったものである。



「vol.3のメンバーになりたい」という当時の夢は

結局叶わずじまいであるが

「A面」で恋をするほど気に入ったレコードを

「B面」に裏返すあの頃のわくわく感が

僕の音楽探究の原点なのであろう。
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