Music from Gen-dai

お気楽色の僕らのBlue

Birds

2009-12-04 00:02:16 | 日記
今僕は古いマンションの3階に住んでいるが

一つ階段を上るとすぐそこには屋上がある。



周りにたいして大きな建物もないこともあって360度の景色を見渡すことが出来る。

ある時期から毎日のように屋上に上るようになった訳だが

空を眺めているとこれが結構楽しい。


晴れの空  曇りの空

朝の空   昼の空   夕方の空   夜の空

元は同じ空なのに、どの空も当然のごとくちがっている。




それぞれの空を背景にそこを行き交うものたちがいる。

地上にいるとあまり「鳥」を意識したことはなかったのだが

屋上に上がると「鳥の交通量」が意外と多いのである。




鳥の行動学までは分からないが、鳥の世界にも色んなタイプがいる。

集団行動がきちんとできるもの

群れから外れて好き勝手に行動するもの

我が道を悠々と突き進むもの

離されまいと必死に後をついて行くもの  


人間世界の縮図がそこには描かれているようである。



そんな空と鳥を見ていてふと聴きたくなったのが

Neil Youngの「After the Gold Rush」


「Gold Rush」のあとの絶望感、孤独感が色濃く表現された極めてエモーショナルな作品。

決して絶望に打ちのめされるのではなく、そこをなんとか生き抜く粘り強さが

見事なまでの美しい旋律で表現されている。

「Only love can break your heart」で心を開かれ

「Birds」で空へと羽ばたける。

決して技巧的ではないが、彼が「稀代のメロディメーカー」であることを証明する一枚である。





「喜びや楽しみ」だけでなく「悲しみや痛み」も抱えつつ

日々を生きている僕らの代わりに

空を飛べない僕らの代わりに

明日も「Birds(鳥たち)」は空を飛ぶのだろう。

コメント
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