Music from Gen-dai

お気楽色の僕らのBlue

微調整

2011-09-29 23:50:17 | 日記
三度目のメンバーチェンジを経てようやく念願のスタジオ入り。

よくよく考えてみると

鍵盤奏者のいるバンド形態は高校生の時以来のこと。

今までやらなかった、やれなかった曲も

これからは出来そうである。


Bobby Whitlockの「Bobby Whitlock」(1972)

01. Where There's A Will There's A Way
02. Song For Paula
03. A Game Called Life
04. Country Life
05. A Day Without Jesus
06. Back In My Life Again
07. The Scenery Has Slowly Changed
08. I'd Rather Live Straight Life
09. The Dream Of A Hobo (Ease Your Pain )
10. Back Home In England



Derek & Dominosの鍵盤奏者であるBobbyの1stソロアルバム。

久々に聴きたくなりネットを検索しても未だCD化はされていない。

(数年前に紙ジャケ仕様で出ると言いながら、発売中止になったままのようである。)


仕方がないので、久々にアナログ盤を引っ張り出して聴いてみたが

Derek & Dominosでの存在感を「微調整」し

フロントに立つその姿は圧巻の一言である。


George Harrison, Eric Claptonを迎えての

ドライブ感溢れる「Where There's A Will There's A Way」「Back In My Life Again」


魂のこもった各楽器の演奏と歌が

ストレートに飛び込んで来る「Song For Paula」

とくに後半の盛り上がりはアルバム2曲目とは思いがたい。


個人的に本作のベストトラックに挙げたい「A Game Called Life」と

エンディングを飾る「Back Home In England」

これらのような浮遊感溢れるサウンドに

彼の歌声は本当に相性がいい。


Delaney & Bonnieのバックヴォーカルも聴きどころの

「Country Life」「I'd Rather Live Straight Life」

いずれもカントリータッチのナンバーであるが

Jim Keltnerのドラムが程よい重さを付け加えてくれる。


ギターとしての立ち位置も今回は「微調整」が必要。

演奏のみならず選曲の面でも今回は「微調整」が必要。

これがあるからやはりバンドは楽しいのかも知れない。
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衣替え

2011-09-24 23:06:29 | 日記
台風が残暑まで連れ去り、めっきり涼しくなった今週。


明日はひさびさの休み。(世間はシルバーウィークらしいが。。。)

朝はワードローブの「衣替え」

昼は「家族サービス」

夜は新メンバーに「衣替え」して初のスタジオ入り。


Booker T. & The MG'sの「Universal Language(宇宙より愛をこめて)」(1977)

1. Sticky Stuff
2. Grab Bag
3. Space Nuts
4. Love Wheels
5. Motocross
6. Last Tango In Memphis
7. MG's Salsa
8. Tie Stick
9. Reincarnation



75年に予定されていた再結成が、Al Jacksonの急死によりストップし

その二年後に代役としてWillie Hallを迎えて制作された77年作品。


邦題「宇宙より愛をこめて」という言葉そのままの組曲のような

「Sticky Stuff」「Grab Bag」「Space Nuts」「Love Wheels」

と繋がる冒頭の4曲。


宇宙での無重力状態の様な浮遊感に満ちた

「Last Tango In Memphis」「Reincarnation」


すっかり「衣替え」された洗練さ際立つ音作りに当初は面食らうが

Booker Tの新たな試みをサポートする

Donald Duck DunnのベースとSteve Cropperのギター。

ドラムスの明確な音の違いはあれど

MG’sの「変わらぬ土台」はやはりここでも健在である。


正直急な気温の変化に少々戸惑い気味ではあるが

「新たな試み」と「変わらぬ土台」を持って

いろんな意味で「衣替え」の秋がいよいよスタートする。
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ノー・マーク

2011-09-22 01:28:17 | 日記
先日とあるレコード店のブログにて目に飛び込んできた「Stanley Smith Live in Japan 2011」


2004年の「Asylum Street Spankers Japan Tour」に

入院のため同行出来なかったStanley Smithが再びやってくる。


そんな訳で今回のTourは是が非でも参加したいのではあるが

唯一の日曜日開催は福岡のみ。

かつその日は岡山での「完熟トリオ(小坂忠、鈴木茂、中野督夫)」

のチケットを入手済み。

非常に残念ながら、今回もまたすれ違いである。


Stanley Smithの「In The Land Of Dreams」(2002)

1. Riverboat Dreams
2. Sweet Butterfly
3. Stanley's Whistle
4. Up from the Bottom
5. Oh Mama
6. Took Hold of a Gypsy
7. Bluesy Little Tune
8. New Dreams
9. Your Eyes Are Smiling
10. Country John


もうとっくの昔に記事にしていたかと思っていたが

詳しくは書いていなかったようなので、この機会に再筆したい。


当時57歳という年齢でリリースされた初のソロアルバム。

それまでに培われたきた彼の「音楽観」や「人生観」が

自然な形で落とし込まれた2000年代を代表するSSWの名作だと言える。


シンプルでありながら耳に残るジャジーかつブルージーなメロディ。

熟成の極みとも言うべき歌声、クラリネット、ギター。


「Sweet Butterfly」「Up from the Bottom」「Took Hold of a Gypsy」は

いつ聴いても、すっかり歳をとってもろくなって来た涙腺を刺激する。


「Bluesy Little Tune」「New Dreams」「Your Eyes Are Smiling」は

いつ聴いても、ほのぼのとした優しい空気で包んでくれる。


唯一のカヴァーAllen Toussaintの「Country John」

非常に洒落た味付けは、文字通り「In The Land Of Dreams(夢の国)」を

締めくくるに相応しい。


完全に「ノー・マーク」だった自分が悪いのではあるが

今回のツアーの模様を収録した映像作品を是非とも出して欲しいと切に願う。
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板挟み

2011-09-15 23:47:02 | 日記
「1600」という数字から想像するものは?


おそらく一般的に多い答えは

「天下分け目」の戦いである「関ヶ原の戦い」だろう。


ちなみに僕の答えはNew Balanceの「M1600」


1994年にM1500の後継として登場したモデル。

その後出された名作M1700のおかげで

三人兄弟の真ん中のような「板挟み」の存在になってしまった感がある。


当時たしか3万円代後半の高額なM1700には手が届かず

運良く展示品現品限りの半額特価で入手出来た「M1600」

それゆえに特別な愛着がある。


数年前に宿命とも言えるソールの加水分解により

現在はコレクションの一部と化してしまっているが

最近ウォーキングをする度にもう一度あの履き心地を味わたくて仕方がない。


Leon Russellの「Americana」(1978)

1. Let's Get Started
2. Elvis And Marilyn
3. From Maine To Mexico
4. When A Man Loves A Woman
5. It's Only Me
6. Midnight Lover
7. Housewife
8. Ladies Of The Night
9. Shadow And Me
10. Jesus On My Side


AOR全盛の78年に、Leon流のソフト&メロウな世界を構築した1978年作品。

なかなかCD化されなかったことからも分かるように

Leonのファンの中でも賛否両論の「板挟み」となりそうな作品ではあるが

伊藤銀次氏もフェイバリットに挙げているように

Leonの柔軟な音楽性を楽しむには持ってこいの一枚である。


ブラスセクションに彩られる明快なオープニングナンバー「Let's Get Started」


泣きのメロディとための利いた演奏がそこはかとなく哀愁を誘う

「From Maine To Mexico」「It's Only Me」「Housewife」「Jesus On My Side」


名曲をさらりと調理した「When A Man Loves A Woman」

こんなアプローチが出来るのもLeonの魅力の一つ。


たとえ「板挟み」の存在であっても

いつかは日の目を見るべき物はたくさんあるはず。

「M1600」と「アメリカーナ」はそんな品々の代表格かも知れない。
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支持率

2011-09-10 23:33:49 | 日記
毎年夏には仕事で時間のない僕。

それとは逆に今年から夏休みでたっぷりと時間のある息子。


そんなこんなで、すれ違いの日々が多かったせいか

ジェットコースター並みの急落を受けた僕への「支持率」


このまま「支持率」低迷ではマズいので

何とか手繰りに手繰ってようやく見つけた細い糸。

それは「馬鹿笑い」と「ギター」


「支持率」はじわじわと回復の兆し有り。


Joe Cockerの「Jamaica Say You Will」(1975)

01. (That's What I Like) In My Woman
02. Where Am I Now
03. I Think It's Going to Rain Today
04. Forgive Me Now
05. Oh Mama
06. Lucinda
07. If I Love You
08. Jamaica, Say You Will
09. It's All Over But the Shoutin'
10. Jack-A-Diamonds



70年代初頭の栄華の後の低迷期を経て、74~76年に立て続けに発表された三部作。

その二作目(75年)にあたるのが本作である。


しっかりと脇を固めるのはBernard "Pretty" Purdie、Chuck Rainey

Cornell Dupree、Richard Teeらの豪華ミュージシャンたち。


Jesse Ed Davisの「Where Am I Now」

Randy Newmanの「I Think It's Going to Rain Today」「Lucinda」

Jim Price の「Oh Mama」「Jack-A-Diamonds」

Jackson Browneの「Jamaica, Say You Wil」

いつもながらの選曲の良さも相まって

非常に質の高い歌と演奏を聴くことが出来る。


僕の中での「支持率」は高いのであるが

次作「Stingray」同様に、本作もまたCDは久しく廃盤状態らしい。


毎月様々なリイシュー作品がリリースされているが

是非とも細い糸を手繰って本作を世に広めていただきたい。
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