Music from Gen-dai

お気楽色の僕らのBlue

モアベター

2011-05-30 23:28:16 | 日記
記録的早さの梅雨入りに、異例の台風襲来。

楽しもうとする僕らオヤジ三人を嫉妬するかのように降る雨。

それでも「大人の遠足 第二部」は無事に終了した。


僕が大学を卒業して、関西を去ってから約20年。

あまりに様変わりした現在の梅田の様子に少々戸惑ったが

阪急電車のプラットホームで電車を待っていると

四国から出て来た頃のあの地に足つかない不思議な感覚を思い出した。


今回の旅で購入したものはChampionの「T1011」のTシャツのみ。

たしか20年前に初めてアメリカ村に言った時にも買ったような気がする。


見た目は明らかにオヤジになり、体力も落ちた訳であるが

いろんな意味での「憧れ」の気持ちはあの頃とあまり変わっていない。


細野晴臣&イエローマジックバンドの「Paraiso(はらいそ)」(1978)

1. 東京ラッシュ
2. 四面道歌
3. ジャパニーズ・ルンバ
4. 安里屋ユンタ
5. フジヤマ・ママ
6. ファム・ファタール ~ 妖婦
7. シャンバラ通信
8. ウォーリ・ビーズ
9. はらいそ


YMO結成前夜、イエロー・マジック・バンド名義で出されたトロピカル「三部作」の最終作品。

アルバムタイトル「はらいそ」はポルトガル語で「楽園」の意味。


僕らの今回の旅のメインディッシュとなったのは細野さんのステージ。

雨に打たれながらも「HoSoNoVa」から昔のナンバーに至るまで

最前列の席で誰からも視界を遮られることなく見ることが出来た。


最後に不意をつかれて演奏されたのは「はらいそ」

「夢にいつか見たあのファンタジー」と言う冒頭の歌詞が妙に心に突き刺さった。

心の中にもやもやとしながら存在した最近のいろいろな思い。

それが降りしきる雨に流され、自然な色へと塗り替えられた。


来年も実現すれば僕らの「大人の遠足」も「三部作」完結となる。

メンバー全員が各方面の調整が大変なのは重々分かっているが

この次は是非とも「モアベター」と行きたい。
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王様

2011-05-26 23:08:11 | 日記
この前の休日のこと。

午前中はあいにくの大雨だったが、昼過ぎから天気が回復したため

退屈していた我が家の「王様(King=息子)」のご機嫌をとるために

遊びに来ていた姪っ子(小4)も連れてお気に入りの公園へ。


いつもはたくさんの子供達でごった返しているが

雨上がりのすぐ後と言うこともあり砂場も広場もかなりゆったり。


「王様」は先ず公園の鯉にエサをやり、その後は砂場へ直行。

いつの間にやらお付きがいなくても

お一人の時間を過ごせるようになっておられる。


そんな訳で用無しの僕は姪っ子とキャッチボール。

小4ともなれば女の子と言えどもしっかりボールのやり取りが出来る。

そんな楽しげな僕らの姿が気に入らなかったのか

大きな笑い声とともに背後から泥団子が勢い良く飛んで来た。


どうやらもう投げることは御出来になるようだ。。。

「王様(King)」とキャッチボールできる日も近い。


John Hiattの「Riding With the King」(1983)

01. I Don't Even Try
02. Death By Misadventure
03. Girl On A String
04. Lovers Will
05. She Loves The Jerk
06. Say It With Flowers
07. Riding With The King
08. You May Already Be A Winner
09. Love Like Blood
10. The Love That Harms
11. Book Lovers
12. Falling Up


1983年リリースの6thアルバム。

A面はプロデューサーScott Mathews, Ron Nagleによるサンフランシスコ録音。

B面はプロデューサーはNick Loweによるロンドン録音。


A面は80年代らしいシンセの音が少々耳につくが

かっちりと纏まったサウンドに、Johnの作る良質なメロディが

うまい収まりを見せている。

正直なところ昔はA面はあまり聴き込まなかったが

今改めて聴けば「Lovers Will」辺りの雰囲気は決して嫌いじゃない。


B面のスタートはタイトルナンバー「Riding With The King」

B.B.KingとEric Claptonの共演アルバムでカバーされたことから

一躍有名となった必殺のダルなリフから始まる一曲。

このオリジナルのスカスカな感じに慣れていたせいか

King & Claptonバージョンはどうも未だにしっくりこない。


どこか懐かしさを感じさせるメロディと

チープなシンセが効果的に使われている「You May Already Be A Winner」


派手さはないがシンプルな展開ゆえに

Johnの歌声がダイレクトに響いて来る「Love Like Blood」

個人的に本作中一番好きなナンバーかも知れない。


賑やかなリズムに駆り立てられるように

すべての音が楽しげに弾け合うエンディングナンバー「Falling Up 」


やはり久々に聴き込んでみても

John Hiattの「男臭さ」にNick Loweの「洒落っ気」が乗っかった

B面に軍配が上がる。


とうとう本日僕らが住む地方も梅雨入りしてしまったが

晴れ間がのぞいたら久々に自転車で「Riding With The King」させていただこう。
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奇跡の太陽

2011-05-22 23:50:48 | 日記
待ちに待った春のイベントまでついにあと一週間を切った。

気になるのは今年もまたまた天気のこと。

昨年は、かなりのどしゃ降り。

週間予報では、今年も雨の雰囲気が漂っている。


正直ここ数ヶ月は、このためだけに日々を頑張っていると言っても過言ではない。

嫁も子供もいないオヤジばかりでの「大人の遠足2」

年に一度くらいは「好きな音楽」を

晴れた空の下で、たらふく楽しんでもバチはあたらないと思うのだが。。。


Leon Redboneの「On The Track」(1975)

01. Sweet Mama Hurry Home Or I'll Be Gone
02. Aint Misbehavin' (I'm Savin' My Love For You)
03. My Walking Stick
04. Lazybones
05. Marie
06. Desert Blues (Big Chief Buffalo Nickel)
07. Lulu's Back In Town
08. Some Of These Days
09. Big Time Woman
10. Haunted House
11. Polly Wolly Doodle


一瞬にしてその場をノスタルジックなセピア色の世界にしてしまう

独特のスモーキーヴォイスを持ったLeon Redboneの1stアルバム。


「自分がレコード会社を作ったとしたら、まっ先に契約したい」と

ボブ・ディランに言わしめたように

ジミー・ロジャースの「Sweet Mama Hurry Home Or I'll Be Gone」

「Desert Blues (Big Chief Buffalo Nickel)」

ホーギー・カーマイケルの「Lazybones」

その他1930年代の映画音楽と言った古き良き時代の音を

「線路の上(On The Track)」に乗せて

不思議なとぼけ具合の煙をはきながら、ゆったりと列車を走らせる。


「Lazybones」「Desert Blues (Big Chief Buffalo Nickel)」は

今週末には、きっと細野さんの生声での歌唱が聴けるはず。


梅雨に片足突っ込んでるこの時期ではあるが

どうかここは基本「晴れ男」の自分を信じて

「奇跡の太陽」とともに拝聴したい。
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一体感

2011-05-21 23:35:24 | 日記
バンドをうまく転がして行く上で

個人個人のテクニック向上は勿論大事なことである。


が、それ以上大事なことは「一体感」

いかに一つの塊となったサウンドを届けられるかである。


そのためには必要なことは

心を開いての「言葉」でのコミュニケーション。

「何も言わない」ということは、結局「満足していないこと」の表れでもある。


きっと良いバンドはグループは

「言葉」できちんと伝え、さらに「音」でも伝え合えているのだろう。


The Staplesの「Unlock Your Mind」(1978)

01. Chica Boom
02. Don’t Burn Me
03. (Shu-Doo-Pa-Poo-Poop) Love Being With A Fool
04. Show down
05. Unlock Your Mind
06. Handwriting On The Wall
07. Mystery Train
08. Leave It All Up To Love
09. I Want You To Dance
10. God Can



ワーナーからステイプルズ名義で発表した3作目。

再びマッスル・ショールズの面々をバックに従えての非常に南部色濃いサウンド。

Stax時代の名作の影に隠れて過小評価されがちであるが

改めて聴くと実にまとまりのある素晴らしい作品に仕上がっている。


冒頭からずっしりと腰の据わったマッスルショールズのリズムに

重量級の歌声が折り重なる「Chica Boom」

高揚する歌からギターへと繋がる間奏の流れは圧巻の一言。


一瞬にして空気が変わる軽快な「(Shu-Doo-Pa-Poo-Poop) Love Being With A Fool」

この辺りのノリの心地よさは言葉ではうまく伝えきれないが

きっと僕らが演奏してもこうはならないであろう自然な波が音に練りこまれている。


一見ミスマッチに感じるELOのナンバー「Showdown」

軽めに施されたスペイシーな音使いや軽快なホーンにより

実にStaplesらしい楽曲へと生まれかわっている。


ジャマイカの香りとソウルの香り。

その両方を絶妙に混ぜ合わせたタイトルナンバー「Unlock Your Mind」

このミックス具合がずばりハマるのは彼らならではのもの。

まさしく心を開くこと(Unlock Your Mind)からそれは産まれるのである。


力みなぎる歌唱の娘達の狭間で、優しくもイカした存在感を見せる

父ローバック"ポップス"ステイプルズの朴訥な歌声にこころが和む

「Handwriting On The Wall」「Mystery Train」


ファミリーの絆の強さがひしひしと伝わって来る

ラストを飾るゴスペルナンバー「God Can」

心を開いて、それぞれの立ち位置を認め合わなければ

このような「一体感」は決して生まれない。


次のスタジオ入りは一ヶ月後。

しっかりと「言葉」でのコミュニケーションを行い

「一体感」のある「音」のコミュニケーションへと繋げなければならない。
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満ち欠け

2011-05-19 01:52:49 | 日記
今日の帰り道のこと。

いつもより明るいなと思って空を見上げるとそこには満月が。


理科が大嫌いだったボクは

当然「天体」の話も良く理解しないまま大人になっていた。


今の仕事に就いて、嫌々ながら「天体」を勉強するハメになったが

その仕組みが理解出来るようになると「月の満ち欠け」に興味が持てるようになった。


今では「Hotな太陽」よりも「Coolな月」の方がお気に入りである。


Georgie Fameの「Cool Cat Blues」(1991)

01. Cool Cat Blues
02. Every Knock Is a Boost
03. You Came a Long Way From St. Louis
04. Big Brother
05. It Should Have Been Me
06. Yeah Yeah
07. Moondance
08. Cat's Eyes
09. I Love the Life I Live
10. Survival
11. Little Pony
12. Rocking Chair


ベン・シドランのGo Jazzレーベルから出された1991年作品。

Georgie Fame (vocals, piano)
Jon Hendricks Van Morrison, Boz Scaggs, Ben Sidran (vocals)
Robben Ford (guitar)
Richard Tee (organ)
Will Lee (bass)
Steve Gadd (drums)
Ralph McDonald (percussion)


鉄壁のミュージシャンたちを従え

優れたVocalistたちをゲストに迎えても

自分のスタイルを崩さないGeorgieの飾り気のない歌を

十二分に堪能出来る作品。


レーベル主催のBen Sidranとの共演「Every Knock Is a Boost」

肩の力の抜け具合が甲乙付けがたいCoolな一曲。


Boz Scaggsとの息のあった掛け合いが聞ける「It Should Have Been Me」

驚くほどに二人の声の相性がいい。


Van Morrisonの名曲「Moondance」

月が踊るように、VanとGeorgieの歌声もまた自由に踊っている。

原曲とはまたひと味違ったこの曲の魅力を教えてくれるのである。


月の形が「満ち欠け」しながら毎日違うように

僕らの日々もまた、毎日「満ち欠け」しながら必ず違っている。
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