Music from Gen-dai

お気楽色の僕らのBlue

夏の終わり

2010-08-31 10:20:41 | 日記
この数日突然の大雨が降ることが多いが

その度に少しずつ涼しくなっているような気がする。


夜の氷枕やエアコンも使う頻度が減ってきた。

そういや今日は8月31日、学生達の「夏の終わり」である。


夏の成果はいかがなものであろうか?

身体だけでなく中身までこんがりと「日焼け」出来ているといいのだが。。。


Randy Newmanの「12songs」(1970)

1. Have You Seen Me Baby?
2. Let's Burn Down The Cornfield
3. Mama Told Me Not To Come
4. Suzanne
5. Lover's Prayer
6. Lucinda
7. Underneath The Harlem Moon
8. Yellow Man
9. Old Kentucky Home
10. Rosemary
11. If You Need Oil
12. Uncle Bob's Midnight Blues


幅広くルーツミュージックを消化し

いかにも「アメリカ」らしいメロディを紡ぎだす彼の2ndアルバム。


前作での流麗なオーケストレーションから一変した

ライ・クーダー、クラレンス・ホワイト、ロン・エリオット、ジム・ゴードン

ジーン・パーソンズ、ミルト・ホランドらによるシンプルなサウンドが

彼の良質なメロディをひと際引き立たせることとなっている。


「Let's Burn Down The Cornfild」や「Lucinda」でのライ・クーダーによるエモーショナルなスライド

「Old Kentucky Home」でのクラレンス・ホワイトによるストリング・ベンダー

両者ともにランディのメロディ、歌を見事に引き立たせる最高の名演である。


「Underneath The Harlem Moon」「Yellow Man」と言ったピアノによるノスタルジックな世界観。

この辺りのセンスの良さは映画音楽家二人を叔父にもつ彼ならではの独特の世界観である。


そして「Mama Told Me Not To Come」や「Rosemary」のような土臭いアーシーなバンドサウンド

意識せずとも変幻自在に感じられる彼の歌声になんとも合致した

スワンプの名曲の一つであろう。



まだまだ残暑はありそうだが「夏の終わり」の節目に

ランディの12曲の歌は

最後にこんがりと身体の中身まで「日焼け」させてくれる。
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ゴールデンタイム

2010-08-29 00:53:04 | 日記
今週も一週間の仕事が終わった。


基本日曜日しか休みの無い僕にとっての「ゴールデンタイム」は土曜の夜。

今週は笑いあり、怒りありの日々を過ごしたが

信頼出来る後輩達の成長を感じられた一週間。


勿論家族は寝静まっているが

今日はおだやかな気分で「ゴールデンタイム」を過ごせている。


The Lovin' Spoonfulの「Daydream」(1966)

01. Daydream
02. There She Is
03. It's Not Time Now
04. Warm Baby
05. Day Blues
06. Let the Boy Rock and Roll
07. Jug Band Music
08. Didn't Want to Have to Do It
09. You Didn't Have to Be So Nice
10. Bald Headed Lena
11. Butchie's Tune
12. Big Noise From Speonk



全編を通して流れるリラックス感やあたたかみのあるサウンド。

グッドタイムミュージックの最高峰とも言える彼らの2ndアルバム。


究極のリラックスソングと言っても過言ではない「Daydream」

シンプルな編成やメロディでありながら一瞬で世界をほんわかとした空気で

包み込む奥深い一曲。


「It's Not Time Now」のコンパクトにまとまったアンサンブル。

「Jug Band Music」の遊び心。

「Didn't Want to Have to Do It」の卓越したメロディセンス。


ブルース、カントリー、ロックンロール、フォーク、ポップスと言った

アメリカンミュージックのおいしい所を

肩肘はることなく自分たち流に飄々と奏でるスタイルは

土臭いだけでないアメリカンミュージックのもう一つの側面を

伝えてくれるのである。



「ゴールデンタイム」に欠かせないこのリラックス感。

今日は久々によく眠れそうな気がする。
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手数

2010-08-28 01:16:45 | 日記
とにかくどんなに泥臭くても「手数」は出すべき。

「手数」を出せばラッキーパンチに繋がることもある。


無駄なプライドが邪魔をして「手数」を出さずに終わることも多い。

結果敗北では無いとしても、他人から見ればそれは敗北に等しい。


攻め続ける姿勢は他人の心を打つ。

結果敗北であったとしても、人の心を打った時点で

違う次元の何かを勝ち取ったこととなる。



Robert Walter's 20th Congressの「Money Shot」(2000)

1. White Russ
2. (Everybody Wanna Get Rich) Rite Away
3. Rack & Pinion
4. Instant Lawn
5. The Yodel
6. Shemp Time
7. Money Shot
8. I'm Over It
9. Blues For Y2K



白人鍵盤奏者Robert Walterを中心とする20th Congressの2000年作品。


ギャラクティックのスタントン・ムーアのドラムが絶妙のリズムをキープ。

ソウルジャズにニューオーリンズファンクの色合いを混ぜ合わせたRobert Walterのハモンド。

独特の歪みを加えて、重量級のリズムの上に絶妙なグルーブを付け加える。


「White Russ」

「 (Everybody Wanna Get Rich) Rite Away」

「Rack & Pinion」の怒濤の3曲の華麗な「手数」に

いつの間にやらダウンを奪われてしまう。



あれやこれや頭を使って結局「手数」を出さないことが

どうも格好悪く思えて仕方が無い最近。


「守りに入るよりも攻め続けることの意義」

その答えがここにはしっかりと描かれている。
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キャッチ&リリース

2010-08-26 10:04:56 | 日記
先日からレコード、CDの「整理」をしている。


何かとこういう時には未練たらしい想いが駆け巡るものだが

基準は「今後ヘビーに聴くか否か」に的をしぼり

大胆な「整理」を敢行した。


釣りはしないが言うなれば「キャッチ&リリース」の感覚。

次なるまだ見ぬ獲物の「キャッチ」のためにも

ここでの「リリース」は必要不可欠なのである。



Diz & The Doormenの「Bluecoat Man」(1981)

1. What Have I Done To You
2. Mardi Gras In New Orleans
3. She Walks Right In
4. Are You Going My Way
5. Swanee River Jumo
6. Bluecoat Man
7. Go On Fool
8. Byrd's Bop
9. Sick And Tired
10. Blow Wind Blow
11. On Bended Knees
12. The Sheik of Araby
13. Diz's Dream


英国のピアニストDiz Watsonを中心とするDIZ & THE DOORMEN の2ndアルバム。

Fats Domino, Huey "Piano" Smith, Professor Lomghair などの

重鎮たるピアニストのマナーに即したニューオーリンズスタイル。


「Mardi Gras In New Orleans」「She Walks Right In」「Blow Wind Blow」

などの名曲群を転がるピアノとシンコペーションするリズム

そして自身の味のある歌で見事に仕上げている。


彼らのサウンドの根底に流れるのは

余り溢れるほどのニューオーリンズへの愛情や憧憬。


英国から「リリース」した彼らの溢れる想いは

僕の心をガッチリと「キャッチ」した。



今の所僕の手元から本作は「リリース」される予定は勿論ない。
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クール

2010-08-24 10:40:22 | 日記
お盆を過ぎたが一向に涼しくなる気配はなし。


汗をかきにくい体質ゆえ、熱が体にこもって余計に

暑さや寝苦しさを感じる。


最近は就寝時の氷枕が欠かせない。

首元を冷やせば全身が「クール」になるのだが

こんなものに頼ること無くゆったりと眠れる日が早く来ることを願う。


Jess Rodenの「Jess Roden」(1974)


1. Reason To Change
2. Im On Your Side
3. Feelin Easy
4. Sad Story
5. Under Suspicion
6. On Broadway
7. Ferry Cross
8. Trouble In The Mind
9. What The Hell


英国を代表するシンガーJess Roden。

Butts Band等のバンド活動を経て、74年に出されたのが本作。


Allen Toussaintプロデュースのニューオーリンンズ録音と

Chris Blackwellプロデュースのロンドン録音が混在してはいるが

彼の歌が両者をうまく繋ぎ合わせる架け橋となっている。


取り分けニューオーリンズサイドでの

もっとも脂の乗った次期のMetersの演奏と彼の歌との融合がなされた

「Reason To Change」「Feelin' Easy」「Sad Story」「Trouble In The Mind」

の4曲のクオリティには目を見張るものがある。


縦の軸の揃った鉄壁のリズム

シンプルでありながら耳に残るメロディやリフ

ソウルフルな歌声とコーラス


英国人のニューオーリンズ詣は当時の流行であった訳であるが

英国らしさを失うことの無い仕上がりと言う点で

本作は特別な光を放っている。




「熱く」はあるがどこか「クール」なJess Rodenの声のごとく

残暑を「Feelin Easy」と過ごしたいところである。
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