Music from Gen-dai

お気楽色の僕らのBlue

相棒

2010-11-28 22:28:52 | 日記
チーターの歌ではないが

「幸せ」は向こうからは歩いて来ない。

だからこちらから歩いて行かねば「幸せ」には行き着かない。


ホントに必要な時には「足で稼ぐ」ことも必要。

久々の二連休は、寒さに負けずいろいろと動いたことが

功を奏した二日間であった。


Dillard & Clarkの「The Fantastic Expedition Of Dillard & Clark」(1968)

1. Out On The Side
2. She Darked The Sun
3. Don't Come Rollin'
4, Train Leaves Here This Mornin'
5. Why Not Your Baby
6. Lyin' Down The Middle
7. With Care From Someone
8. The Radio Song
9. Git It On Brother


ザ・バーズ脱退後のGene Clarkが

バンジョー奏者Doug Dillardと結成したDillard & Clarkのデビュー作品。

その他メンバーには後にイーグルスを結成することとなるBernie Leadonなども

名を連ねている。


カントリー色はさほど感じさせない

「Out On The Side」「Why Not Your Baby」「Lyin' Down The Middle」


巧みに操るバンジョーと哀愁のメロディが見事に合致した

「With Care From Someone」「The Radio Song」


Doug Dillardのバンジョーを中心とするカントリー、ブルーグラスを基調とした音運びと

そこに程よくロックの華を添えるGene Clark。

二つの個性が折り重なりカントリーロックの名盤がここに完成した訳である。


バーズ脱退後も歩みを止めず

流れの中で出会った「相棒」Doug Dillardと作り上げた名作。



くしくも僕が今週末出会った人物はバンジョーを持っていた。

僕のサイドカーのシートが埋まる日もそう遠くはないはずである。
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小さな幸せ

2010-11-26 00:31:49 | 日記
ハードワークの日々も今日で一区切り。

気持軽やかに帰宅したところ、食卓の上には大好物の「柿の葉ずし」


「仕事からの開放感」と「思いがけずの小さな幸せ」で

飛び上がりたくなった。


人間頑張っていれば良いことはあるもの。


Jim Kweskinの「Jump for Joy」(1967)

01. Moving Day
02. Memphis Blues
03. Kicking The Gong Around
04. You're Not The Only Oyster In The Stew
05. He's In The Jailhouse Now
06. Melancholy Baby
07. There'll Be Some Changes Made
08. Medley: O Miss Hannah/That's My Weakness Now
09. Jazzbo Brown
10. Staggerlee
11. I Can't Give You Anything But Love
12. Louisiana



アコースティック・スウィングの重要人物ジム・クウェスキンのソロ1作目。

自身のジャグバンドではなく

ディキシーのネオ・パス・ジャズ・バンドを率いての

小気味良いオールドタイムなジャズナンバー。

全く肩が凝ることなく理屈抜きに楽しめるそんな作品。


「柿の葉ずし」と「Jim Kweskinの音楽」

こういう「小さな幸せ」が明日への活力となる。

(ホントに小さいなと言われそうだが、久しく食べてなかったもので。。。)
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カラフル

2010-11-24 10:45:49 | 日記
秋は深まり紅葉の季節。

僕の家から見える大きな山も

この時期ならではの色に様変わりしている。


今朝のニュースでは京都嵐山も紅葉まっさかりらしい。

昔実際に見た京都の美しい紅葉と落ち葉の真っ赤なじゅうたん。

暑い時期には涼しさを与える「緑」がいいが

寒い時期には暖かさを与える「カラフル」な「赤」がいい。


Eric Kazの「Cul De Sac」(1973)

1. Looking For A Sign
2. I Can’t Live Without You
3. There Is No End
4. Shadow Of Night
5. Deliver Me
6. My Love Will Never Die
7. Good As It Can Be
8. I’m Going Down Slow
9. I’ll Find The Way
10. Come With Me



SSWの名盤として誉れ高き1stアルバムで行き着いた

「袋小路(Cul De Sac)」からの見事な方向転換がなされた2ndアルバム。


「モノクロ」のジャケットが象徴的な1stとは明らかに肌合いが異なる

色彩豊かな「カラフル」なジャケットの本作。

Booker T. Jones、Jim Keltner、Bernard Purdie、David T. Walker、Paul Barrer

と言った豪華ミュージシャンたちに支えられたサウンドにも

その「カラフル」な魅力が反映されている。


ニューオーリンズ色満載の「There Is No End」、「I'm Goin' Down Slow」

普段の穏やかな歌声とは対極の絞り出すような歌声と

「カラフル」に彩りを加えるピアノ。

まさにツボを刺激する突き抜けぶりである。


40秒を超える長めのイントロからコンパクトなまとまりを

見せる「Good As It Can Be」

小沢健二ネタとしても有名な一曲らしい。


本作の象徴と言うべきラストナンバー「Come With Me」

David T. Walkerによるカッティングギター

リズム隊の程よい跳ね具合、途中から聴かれるサックス

「カラフル」にエンディングを彩るに相応しい一曲である。



今週末は久々の二連休。

「カラフル」な山を見に繰り出すのも悪くない。
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ファミリー

2010-11-23 10:26:26 | 日記
子供が出来てからと言うもの

当然ながら「ファミリー」での行動や付き合いが増えた。


笑顔の絶えない「ファミリー」には

目には見えない絶妙のハーモニーが流れている。


The Staple Singersの「Be Altitude: Respect Yourself」(1972)

01. This World
02. Respect Yourself
03. Name The Missing Word
04. I'll Take You There
05. This Old Town (People In This Town)
06. We The People
07. Are You Sure
08. Who Do You Think You Are (Jesus Christ Superstar)?
09. I'm Just Another Soldier
10. Who



父ローバックと三人娘クリオッサ、イヴォンヌ、メイビスによる

「ファミリー」のよりよい形がサウンドの中に練り込まれた1972年作品。


ジャンル分けすれば「ゴスペル」に配置される彼らであるが

ここで聴かれるサウンドは紛れもなく「ファミリー」の魂がこもった「ソウル」

マッスル・ショールズの面々が紡ぎだすリズムとメンフィス・ホーンズの味付けにより

一層密度の濃いアルバムが完成した訳である。


彼らの世界を一瞬にして体感出来る「This World」

本物がもつ唯一無二な迫力とはまさにこのことである。


一曲目の興奮覚めやらぬままに

クールなイントロに手を引かれる「Respect Yourself」

前半のシンプルなサウンドに

父ローバックの訥々とした歌声が妙にハマっている。

後半は対照的な娘達の迫力のある歌声が重なる重厚なサウンド。

音の厚みがそのまま「ファミリーの厚み」と言える最高の一曲。


ボトムの利いたタイトなリズムにブルージーなギター

むせび泣くような存在感のある歌声の「Name The Missing Word 」

イントロや間奏の柔らかさが余計に全体のタイトさを引き立たせる。


ゴスペル、ソウル、カリビアンと言った要素を

見事に一曲の中に落とし込んだ「I'll Take You There」

一度聴けば身体に染み込む印象的なリズムを背に

あらゆる音が心地よく漂う極上のナンバー。


再び父と子の対照的な歌が巧みに配置された「We The People」

流れるような展開に思わず口元が緩む。


肌触り良くリズムを刻むアコースティックギターと

ファルセットのコーラスに包まれる「Are You Sure」


1、2、3、4のリズムと重なリ合う歌声とホーン。

後を引かない濃さに酔いしれる「I'm Just Another Soldier」


美しいメロディとファミリー総出のコーラスが

全てを締めくくるラストナンバー「Who」



子供の奇声や大きな笑い声は幸福のバロメーター。

基礎を支える僕ら父親はふらつくことなく

どっしりと自分の仕事を続けるのみである。
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船出

2010-11-19 11:30:57 | 日記
物事の始まりには期待と不安がつきもの。


いよいよ動き始めた新しい船(=バンド)

今の所、目の前の海は非常におだやかである。


しばらくインターバルを置いたことで

更に高まった演奏への欲望。


Booker T. & MG'sの「Soul Limbo」(1968)

1. Be Young, Be Foolish, Be Happy
2. La La Means I Love You
3. Hang 'Em High
4. Willow Weep For Me
5. Over Easy
6. Soul Limbo
7. Eleanor Rigby
8. Heads Or Tails
9. (Sweet, Sweet, Baby) Since You've Been Gone
10. Born Under A Bad Sign
11. Foxy Lady


staxレーベルにての第1弾となる1968年作品。

オリジナルナンバーとバラエティに富んだカヴァーで構成された11曲。


「Happy」という言葉しか脳裏に浮かばない

「Be Young, Be Foolish, Be Happy」「Soul Limbo」

「演奏とは楽しむべきもの」であることを再確認させてくれる。


スウィートな魅力にあふれたデルフォニックスの名曲カヴァー「La La Means I Love You」

このほどよい甘酸っぱさがたまらない。


ウェスタンのサントラテーマのカヴァー「Hang 'Em High」

荒野の砂埃をイメージさせるリズムとオルガンが

しばらく耳に残るナンバー。


クールに決めたオリジナルナンバー「Over Easy」「Heads Or Tails」

絶妙にバランス配分された四つの個性が当時の充実感を物語っている。


本作のハイライトとも言える二つの「特別料理」

一つはビートルズの「Eleanor Rigby」

彼ら流の非常にグルーヴィーな解釈は、この曲の新たな魅力を教えてくれる。


もう一つはジミ・ヘンドリクスの「Foxy Lady」

土台は「Foxy Lady」ではあるが、ジミヘンの代名詞とも言える

「Purple Haze」の著名なリフを織り込んだ自由な解釈の一曲。


ただでさえ美味しい良質な素材に

彼らの熟成されたソースがかけられた「特別料理」


新メンバーが新曲として提案してくれた「Foxy Lady」

今回は良い「船出」となりそうである。
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