Music from Gen-dai

お気楽色の僕らのBlue

明暗

2011-12-30 17:00:42 | 日記
昨日で今年も仕事納め。


本来なら少し心身ともに休めなければならないのだが

朝から年末「恒例」の大掃除。

僕の担当はブラインドと窓。


ピカピカになった窓から見える夕方の空は格別。

夜は帰省している友人を囲んでの「恒例」の座談会が待っている。


Gabor Szaboの「High Contrast」(1971)

1. Breezin'
2. Amazon
3. Fingers
4. Azure Blue
5. Just A Little Communication
6. If You Don't Want My Love
7. I Remember When



ハンガリー出身のギタリストGabor Szaboが

Bobby Womackを迎えてファンキーなサウンドを繰り広げる1971年作品。


彼のギターは勿論であるが

Tommy Lipumaのプロデュース、Jim Keltnerのドラム

そして脇役に徹するBobby Womackのギターと美味しさ満載の作品である。


後にGeorge Bensonのカバーで大ヒットする「Breezin'」

そのオリジナルが冒頭に収録されている。

滑らかなBensonのギターとは異なるGabor Szaboのギター。

洒落っ気だけでなく人間味を感じさせてくれるプレイ。

いい意味で「そよ風」の概念を覆してくれる。


タイトル通りに熱帯ムード満載の「Amazon」

更に渾身の指さばきが音に乗り移った「Fingers」

ファンキーかつジャジーなサウンドに身体はこれでもかと揺さぶられる。


言葉はなくてもギターで意思疎通された二人の姿がよく見える

「Just A Little Communication」


Ronnie Woodのナンバーとしても有名な「If You Don't Want My Love」

これ以上にない泣きのメロディは年の瀬の夕暮れの空に染み渡るのである。


いいことも悪いこともあった2011年。

一年の中にも「明暗(contrast)」があるが

終わりよければ全て良しなのかも知れない。
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2011-12-22 00:39:30 | 日記
しばらく止まっていたウォーキングを再開。

なんとなく別コースを回りたくなり、途中から坂道をのぼった。


朝のさわやかな空気の中で見下ろす街並み。

いつもとは違う角度から見る山の姿。


街はいつもと変わらず動き続けている。

そう思いながら坂道を下って帰宅すると、郵便受けに一枚のCDが届いていた。


Bobby Charlesの「Better Days (Rare Tracks On Bearsville)」(2011)

01.Little Town Tramp
02.Please Please
03.Keep Cookin’ Mama
04.What Are We Doing?
05.Ain’t That Lucky
06.Nickles Dimes Dollars
07.Why Are People Like That
08.Better Days
09.You Came Along
10.Jealous Kind
11.Whateveer Happened
12.Livin’ In Your World
13.Cowboys And Indians
14.Promotional Spot
15.He’s Got All The Whiskey(Take 1)
16.Don’t Be Surprised
17.Homemade Songs(Long Version)
18.Done A Lot Of Wrong Things
19.You Were There


1974年に録音されていたという幻の2ndアルバムになるはずだった楽曲たち。

どうしてお蔵入りしたのかが不思議でならない。


昨年1月に彼がこの世を去って以来

新作として発表された「Timeless」についで

ぽっかりと開いた「穴」を更に埋めてくれる充実の内容。


詳細な楽曲ごとの演奏クレジットがないのは残念だが

一聴しただけでそれと分かるDr.John,Paul Butterfield

Robbie以外のThe Bandのメンバーなどによる圧巻のプレイ。


そして何よりBobbyの作る良質なメロディと朴訥でありながら心に染み入る歌声。

「Better Days」「You Came Along」「Jealous Kind」

「Whateveer Happened」「Livin’ In Your World」と繋がる

中盤以降の流れは文句の付けようがない。


今年の終わりに届けられたこれ以上にない最高のプレゼント。


心の中にポッカリと開いた「穴」は

本当に少しずつではあるが埋まり始めたような気がする。
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さよならの向う側

2011-12-15 11:30:42 | 日記
今年この世を去ったたくさんの偉人達。


2011年12月9日 午後13時12分

僕にとって最も偉大な人物が仲間入りすることとなった。


人生には、時にまったくの予定外なことがおこるが

「さよならの向う側」にある大切な何かを掴まねばならない。



「さよならの向う側」(1980) 
作詞/阿木燿子 作曲/宇崎竜童  歌/山口百恵


何億光年、輝く星にも、寿命があると教えてくれたのは、あなたでした
季節ごとに咲く、一輪の花に、無限の命  知らせてくれたのも、あなたでした

Last song for you
last song for you  約束なしの、お別れです
Last song for you
last song for you  今度はいつと言えません

あなたの燃える手、あなたの口づけ  あなたのぬくもり、あなたのすべてを
きっと、私、忘れません  後姿、みないで下さい

Thank you for your kindness  
Thank you for your tenderness
Thank you for your smile  
Thank you for your love
Thank you for your everything
さよならのかわりに

眠れないほどに、思い惑う日々、熱い言葉で支えてくれたのは、あなたでした
時として一人、くじけそうになる、心に夢を与えてくれたのも、あなたでした

Last song for you
last song for you  涙をかくし、お別れです
Last song for you
last song for you  いつものように、さり気なく

あなたの呼びかけ、あなたの喝采  あなたのやさしさ、あなたのすべてを
きっと、私、忘れません  後姿、みないでゆきます

Thank you for your kindness  
Thank you for your tenderness
Thank you for your smile  
Thank you for your love
Thank you for your everything
さよならのかわりに

さよならのかわりに
さよならのかわりに

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高揚

2011-12-05 10:45:47 | 日記
息子のリクエストで地元の日本庭園へとお出かけ。

何やら先日幼稚園の校外学習で訪れて楽しかったらしい。


高校の卒業アルバムのクラス写真は

確かここで撮った記憶があるなぐらいの場所なので

正直なところ大した期待もしてなかったが

紅葉に彩られ、手入れの行き届いた日本庭園の美しさを

堪能することが出来た。


2009年のミシュラン観光ガイドで「3つ星」に選定されているように

人々の魂を「高揚」させる奥ゆかしい場所。

日本の風情はやはり良いものである。


Bernard Purdieの「Soul is」(1972)

1.Medley:What's Going On~Ain't No Sunshine
2.Don't Go
3.Good Livin'(Good Lovin')
4.Day Dreaming
5.Song For Aretha
6.Put It Where You Want It
7.Heavy Soul Slinger


奥ゆかしいドラミングで数々のセッションの土台を支える彼が

1972年にリリースしたリーダー作。

唯一無二のグルーブ感に、ある意味意外なほどに味のある歌声も楽しめる

まさしく「3つ星」を与えたい作品。


プレイボタンともに最高のフィル・インが飛び込んで来る

「What's Going On / Ain't No Sunshine」

ご存知Marvin Gaye、Bill Withersの曲をメドレー形式で繋げた

一粒で二度美味しいナンバー。


ミディアムテンポで、非常に温かみのある歌声を聴かせる「Don't Go」

盟友Cornell Dupree のギターのサポート、流れるようなストリングスと

文字通りどこにも「行かないでほしい」と思わせる極上の仕上がり。


色艶溢れるArethaのカヴァー「Day Dreaming」から

まさしくArethaに捧げる「Song For Aretha」

ゴスペルタッチのコーラスやシャウトの連呼から

ホントに彼女への愛情が感じ取れる7分半を超える大作。


これぞソウルファンクのお手本とも言うべき

「Good Livin' (Good Lovin')」「Put Ot Where You Want It」

このタメにこそ「Soul」の神髄がある。

どちらの曲ともに是非とも今後カヴァーさせていただきたいナンバー。


一年の終わりの12月に入って

「奥ゆかしく人々を高揚させる」という新年のテーマを見つけた日曜日。


公園の鯉に必死でエサをあげる息子の背中も

また奥ゆかしいものであったことを付け加えておきたい。
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