Music from Gen-dai

お気楽色の僕らのBlue

器用貧乏

2011-11-30 23:50:22 | 日記
先日息子の幼稚園の絵画展へ行った時のこと。


恥ずかしそうに「囁く(whisper)」ような柔らかいタッチの控えめな絵。

心の底からの「叫び(scream)」ような力強いタッチの大胆な絵。


余計な知識がない分、自分の持てる力が白い紙の上に

余すところなく出ている彼らの絵。


Esther Phillipsの「From a Whisper to a Scream」(1971)

1. Home Is Where The Hatred Is
2. From A Whisper To A Scream
3. To Lay Down Beside You
4. That’s All Right With Me
5.‘Til My Back Ain’t Got No Bone
6. Sweet Touch Of Love
7. Baby, I’m Real
8. Your, Love Is So Doggone Good
9. Scarred Knees



Gordon Edwards, Bernard Purdie, Cornell Dupree, Eric Gale

Richard Tee, Hank Crawford, Airtoなどの強者らによるサウンドを背に

非常にHipでCoolな歌声を聴かせてくれる1971年作品。


オープニングは非常にスリリングな「Home Is Where The Hatred Is」

Gil Scott-Heronのオリジナルナンバーも完璧であるが

彼女の鼻にかかったハスキーボイスが、更なる魅力を付け加えてくれる。


Allen Toussaintの作品から「From A Whisper To A Scream」「Sweet Touch Of Love」

「妖艶」な魅力の前者と「明朗」な魅力の後者。

Eddie Floydの作品から「That’s All Right With Me」「Til My Back Ain’t Got No Bone」

「柔」の魅力の前者と「剛」の魅力の後者。

いずれの曲も作者の旨味が凝縮されたものであるが

それを見事に自分のモノとして消化している「器用」さに脱帽である。


子供達の「絵」も、Esther Phillipsの「歌」も

すっかり「器用貧乏」になってしまって

何事に置いても小手先のテクニックで切り抜けようとしてしまう僕等が

忘れてしまった大事な何かを思い出させてくれるのである。
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一歩

2011-11-28 10:48:22 | 日記
忙しさにかまけてサボってたら

いつのまにやら11月も終わりそうな感じである。


やや早めに今年を振り返ってみて思うのは

「千里の道も一歩から」ということ。

ひょんなきっかけから始めたウォーキング。

おかげで身が軽くなり、何よりいろんな意味での「フットワーク」を軽くしてくれた。


Taj Mahal「GIANT STEP」(1969)

1. Ain't Gwine To Whistle Dixie Anymo'
2. Take A Giant Step
3. Give Your Woman What She Wants
4. Good Morning Little School Girl
5. You're Gonna Need Somebody on Your Bond
6. Six Days On The Road
7. Farther On Down The Road (You Will Accompany Me)
8. Keep Your Hands off Her
9. Bacon Fat


芯としての太い幹は持ちつつも、サウンド面で数々の「一歩」を踏み出すTajが

69年にリリースした3rdアルバム。

Jesse Ed Davisの全面での活躍もあり

Tajの「スモーキー」さと「スワンプ」が合致した好盤に仕上がっている。


冒頭から余裕の「口笛」に身体をほぐされる

「Ain't Gwine To Whistle Dixie Anymo'」


TajのバンジョーとJesseのギターが絶妙のコンビネーションを見せる

タイトルナンバー「Take A Giant Step」


シンプルに跳ね上がるリズムが身体を揺らせる

「You're Gonna Need Somebody on Your Bond」

間奏のハープも非常に心地よい。


ベタなロック調のナンバーではあるが

Tajの声が乗っかると特別なものとなってしまう「Six Days On The Road」


イントロの一音目から鮮やかな夕焼けが脳裏に浮かんで来る

「Farther On Down The Road (You Will Accompany Me)」

肌寒いこの時期に聴くと、すべての音に「刹那さ」を感じてしまう。


ファンキーかつトリッキーな小品「Keep Your Hands off Her」


ブルージーかつ気怠さ満載の6分超のラストナンバー「Bacon Fat」

Mr.Davisの掛け声に応えるギターの格好よさ。

まさに「大きな一歩」を我々の心に刻み込むアルバムを締めくくってくれる。


たかが「一歩」それが気がつけば「大きな一歩」になる。

今年も残る所一ヶ月。

書き込みもサボることなく「一歩」を踏み出さねば。。。
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万国共通

2011-11-11 03:43:30 | 日記
僕らのような田舎であっても

最近は身近な所で外国人の方を目にする機会が増えて来た


先日職場に来客されたアジア出身の親子。

正直な所、その場に居たみんなが初めてのことにたじろいたが

非常に礼儀正しいその姿に好感が持てた。

生まれた国は違えど、子供の将来を願う気持ちは「万国共通」


「国際化」著しい昨今。

もう少し視野をワイドレンジで開かねばならないと感じた一日だった。


Eddie Hintonの「Very Extremely Dangerous」(1978)

01. You Got Me Singing
02. Concept World
03. I Got the Feeling
04. Shout Bamalama
05. Get Off In It
06. Brand New Man
07. Shoot The Moon
08. We Got It
09. Yeah Man!
10. I Want It All



Muscle Shoals Sound Studioのギタリストとして数多くの作品に参加した彼が

ヴォーカリストとしてのもう一つの才能を披露したソロデビュー作品。

バックをつとめるのは当然のごとくMuscle Shoalsの面々たち。

Piano : Barry Beckett ,
Guitar : Jimmy Johnson
Bass : David Hood
Drums : Roger Hawkins
The Muscle Shoals Horns



エネルギッシュな汗がほとばしる躍動的ナンバー

「You Got Me Singing」「Shout Bamalama」「Brand New Man」


ミディアムテンポでコクだけでなくキレもあるサザン・ソウル

「I Got the Feeling」「Get Off In It」「We Got It」


絞り出される高音のシャウトにノックアウトされる

「Concept World」「I Want It All」


「白いOtis Redding」という異名の通りに

どこを切っても流れて来るソウルフルな歌声。


ただ彼を形容するのに白とか黒とかはこの際関係ない。

それぐらい良質な「万国共通」のソウルがここには詰まっている。
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手紙

2011-11-04 10:39:54 | 日記
最近ひらがなが読めるようになってきた息子は

なんとかそれを紙に書きたいと言う。


たどたどしくも必死で書いた文字で綴られた「手紙」


意味もまったく分からないし、間違いだらけではあっても

パソコンに頼りっきりの自分の手を動かさなくなった僕にはない

「温かみ」が宿っている。


Mike Deasyの「Letters To My Head」(1973)

01. Flutterby
02. Humpy Dumpy
03. Letters To My Head
04. I Am I Am I Am
05. The Peace Song
06. Stager Lee
07. Beauty
08. If You Pick Her Too Hard
09. Little Water
10. All God's Children


エルヴィス・プレスリー、ビーチ・ボーイズ、フランク・シナトラ

モンキーズ、ランディ・ニューマン、ニルソン

マイケル・ジャクソン、ビリー・ジョエルなど参加した作品は数知れない

名セッション・ギタリストとして名を馳せた彼のファースト・ソロアルバム。


タイトルナンバー「Letters To My Head」や「Little Water」の繊細さ

トロピカルな軽快さの「I Am I Am I Am」

哀愁感あふれるアコギと歌声の「Beauty」

甘みのあるPopな味付けの「If You Pick Her Too Hard 」


南部色溢れるジャケットや風貌から想像される音を遥かに超えた

非常に柔軟性のあるバラエティに富んだサウンド。

それは、さしづめ彼の直筆で綴られた「温かみ」のある「手紙」



子供から学ぶことってホントに沢山あるなと思う今日この頃。

と言いながらもこうやってパソコンに向かって文字を打っているのではあるが。。。

せめて音楽ぐらいは機械に頼らず、今後も生演奏を貫かねばならない。
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