Music from Gen-dai

お気楽色の僕らのBlue

ダンディ

2010-01-31 00:00:53 | Japanese
先日の息子に続き、今週僕もまた一つ歳をとった。


男として永遠のテーマは「ダンディ」であること。

着るものや見た目が洒落ているだけではなく、立ち居振る舞いのすべてが

洒落ている事が理想である。

簡単に言えば「格好いい大人」であることだが、自分が幼い頃に描いていた

人物像にはほど遠い今現在の自分である。


そもそも僕が「ダンディ」という言葉を知ったのはある歌からである。


沢田研二の「カサブランカダンディ」(1979)

作詞:阿久悠 作曲、編曲:大野克夫



ご存知「ジュリー」の26枚目のシングルである。

当時小学生の僕は、当然歌詞の奥底深くの意味まで理解出来なかったが

細身のジーンズ

袖をまくったジャケット

ルーズに緩めたネクタイ

斜めにかぶったハット

耳にはキザに花をさして

いかしたギターのイントロのフレーズに身体をくねらせながら

口に含んだウイスキーを霧のように吹き出すジュリーの姿

イコール「ダンディ」と脳裏に埋め込まれてしまったのである。



いい歳の大人になった今、阿久悠さんの歌詞を改めて読むと

「男のやせがまん 粋に見えたよ」と言うフレーズが格好よく響いて来る。




来年の今頃には「やせがまん」が「粋」に見えるような

そんな「ダンディ」なオヤジに一歩でも近づきたいものである。
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夢のコラボ

2010-01-30 00:02:33 | 70s
無類の焼きそば好きの僕であるが、昨年食べたあるカップ焼きそばが無性に

また食べたくなってコンビニをはしごしたのだが、どこにも売っていない。


その商品とは「にけつッ!! オリジナル焼きそば」

千原ジュニアとケンドーコバヤシのトークバラエティ「にけつッ!!」と

エースコックのスーパーカップの「コラボ」企画である。

焦がし醤油&明太子マヨネーズ付きの焼きそばで、夜食をコンセプトをしていることもあり

絶妙の美味しさであった。


「夢のコラボ」とは既成概念にとらわれない組み合わせから起こるもの。

同時にそれは儚さを伴うものでもある。

それゆえに「伝説」となるようなまぼろしの組み合わせがなされることもある。

その根底に流れるのは双方に対する「リスペクト」の念。

これ無くして「夢のコラボ」は「伝説」にはなれないのである。


Ronnie Barronの「The Smile of Life」(1978)

01. Prelude
02. Moon Shinin, Bright
03. Make You Love Me
04. Honey, Honey
05. Running South, Running North
06. Carry It On Home To Rosie
07. Some People
08. Doing Business With The Devil
09. My Jealousy
10. She Does It Good
11. Love Affair



ドクター・ジョンの「ナイト・トリッパー」や

ポール・バターフィールドの「ベター・デイズ」に在籍した彼が

異国の地「日本」にて、細野晴臣と久保田麻琴のプロデュースにより完成させた作品である。

「ニューオーリンズ」と「日本」との国境をこえた「夢のコラボ」が30年以上前に

実現したわけである。

日本人が海外でレコーディングする事は当時でもそう珍しくはなくなっていたらしいが

アメリカ人が日本でレコーディングを行うことは前例のない出来事だったようだ。

 
鉄壁のサウンドで彼を迎えたのが
 
林立夫、上原裕、細野晴臣、恩蔵隆、鈴木茂、伊藤銀二、井上ケン一、斉藤ノブ etc...


「ニューオーリンズサウンド」とロニーに対する「リスペクト」の念が

彼の伸びやかな声と、とてつもない融合を見せている。



日本発(初)の「ニューオーリンズ」との「夢のコラボ」



おそらくアメリカ人の誰もが考えもしなかったであろう発想を企てた

細野、久保田両氏に心から感謝である。
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記録、記憶

2010-01-29 00:05:22 | 日記
精神状態や、声の調子、奏でるフレーズなどは

当然のごとく毎日、毎週、毎月、毎年ちがってくるもの。

そんな人間本来が持つ感情の起伏が現れた優れた「音」は

後世に伝えるべく「記録」しておかなければならないものの一つであろう。


Jim Croceの「Photographs & Memories : His Greatest Hits」


1. Bad, Bad Leroy Brown
2. Operator (That's Not the Way It Feels)
3. Photographs and Memories
4. Rapid Roy (The Stock Car Boy)
5. Time in a Bottle
6. New York's Not My Home
7. Workin' at the Car Wash Blues
8. I Got a Name
9. I'll Have to Say I Love You in a Song
10. You Don't Mess Around with Jim
11. Lover's Cross
12. One Less Set of Footsteps
13. These Dreams
14. Roller Derby Queen


邦題「去りし男の伝説」のごとく

飛行機による移動中の不慮の事故で亡くなった彼の「音の記録」を

集めたグレーテストヒッツである。


長身でヒゲをたくわえたその風貌から飄々と歌い上げる歌からは

どこかすかしつつも、芯の部分にある何かを感じずにはいられない。


「Bad,Bad Leroy Brown」などのNo.1ヒットにより

世に名を知らしめ出した頃の悲劇の事故ではあるが

彼の「音の記録」とアルバムジャケットの無邪気な「笑顔の記録」は

我々の「記憶」の中にコレからも生き続けるのである。


「Good,Good Jim Croce」
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swamp

2010-01-28 00:05:52 | 70s
「swamp」という言葉から先ず想像するのは

「泥臭い土の香り」や「男臭さ」である。

Tony Joe White、Dan Penn、Don Nixなどは

まさにその象徴的な人物達であろう。


一方先述の彼らとは異なり

「swamp」にpopなフィーリングを落とし込むことで

ひと味違った世界観を提示してくれる人物もいる。


Marc Bennoの「Marc Benno」(1970)

1. Good Year
2. Try It Just Once
3. I'm Just Alone I'm Afraid
4. Two Day Love Affair
5. Second Story Window
6. Teach It To The Children
7. Family Full Of Soul
8. Hard Road
9. Nice Feeling


レオン・ラッセルと「アサイラム・クワイア」を結成したものの十分な成功にはいたらず

ソロに転身することとなり、1970年に制作されたデビュー作が本作である。

彼のソロとしての再出発に手を貸したのが

BOOKER T. JNONES(piano,organ)
RY COODER(bottleneck guitar )
JERRY McGEE(guitar,dobre )
JERRY SHEFF(bass)
JIM HORN(saxephones,flutes)
JIMMY KARSTEIN(Drums)
SANDY KONIKOFF(hambone)
LITA COOLIDGE & PLISCILLA COOLIDGE(background vocals)



彼の奏でる音楽には「泥臭い土の香り」はすれど、所謂「男臭さ」は稀薄で

それとは真逆の「洗練さ」や「繊細さ」が全編に漂っている。


軽快なリズムにホーンが心地よく絡む「 Two Day Love Affair」

リタ&プリシラのゴスペルタッチのコーラスを従えた「Family Full Of Soul」

などはその象徴的な楽曲である。



時にはこんな洗練味のある「swamp」も悪くないものだ。
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グッドタイム

2010-01-27 00:01:49 | 70s
この前の日曜日はギターの弦を買う為に久々に一人でドライブ。


最近では近場の楽器屋が次々と閉店したため、弦と言えども

かなり遠方のショッピングモールまで行かないと購入出来ないのである。


週末ともなるとかなり手前から道路は大渋滞。

人ごみが嫌いな僕は、日曜の昼間こういう所に出かける習慣がないせいか

予想以上の混み具合であった。


いらいらしつつもラジオをつけると、山下達郎氏の「サンデーソングブック」が流れてきた。

先日はリクエスト特集ではあったが、相変わらずのマニアックな選曲。

渋滞が気にならないほど、久々に集中してラジオを聴き「グッドタイム」を

過ごしている自分に気がついた。


思えば山下達郎というフィルターを通して出会った素敵なアルバムも沢山ある。

そんな中の一枚が

Ohio Knoxの「Ohio Knox」(1971)

01.Taking It Easy
02.Land Of Music
03.That Lady
04.Calamity Jane
05.There Comes A Time
06.Give Me John Ford
07.Baby Sox Knox
08.Pound Or My Dog Dad For Robert Downey
09.No Sleep For The Wicked
10.Abigail Archer
11.North Country Laura


シュガーベイブ(山下達郎、大貫妙子ら)にも多大なる影響を与え、

「The Fifth Avenue Band」(1969)、「Peter Gallway」(1972)と合わせて

「三種の神器」とも呼ばれるPeter Gallwayの71年作品。


The Fifth Avenue Bandを1年足らずで解散した後に

LAのサイラス・ファーヤーのスタジオにて録音されたのが本作である。

気心の知れたレコーディングメンバーは、
Paul Harris (key)
Ray Neapolitan (b)
Dallas Taylor (ds)
John Sebastian (g,hca,vo)
Russ Kunkel (per)


ロックにジャジーなスパイスを程よく絡め、洒落っ気のある曲に仕上げる

手腕にはただただ脱帽である。

商業的にアメリカでは成功しなかったらしいが

それは時代を先取りしたセンスに人々がついていけなかった証でもあるだろう。



時代も海をも遥かにこえて人々の心に響き渡る音楽。

彼が「グッドタイムミュージック」の代名詞として語られるのも当然である。
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