Music from Gen-dai

お気楽色の僕らのBlue

ON OFF

2009-12-11 00:03:59 | 日記
毎朝午前11時を回ると重い腰を上げて

髪と髭を整え、今日のシャツに着替える。

しばしの抵抗の後にネクタイを締めれば完全に「OFF」から「ON」へと突入である。



こんな時には気持ちを和らげる何かが欲しい。

息子がいる時は勿論彼との一時が「ON」の気持ちを和らげてくれるのだが

最近は家の中ではパワーが有り余っているようでお出かけしてしまうことも多い。

傍らにいる小さな存在ではあるが、最近ではその小さな存在がとてつもなく

大きく感じることが多い。



まだまだ言葉の種類は少ないが、たまに発する言葉に大きな力を感じる。

相手に気持ちを伝えようと小さな体で必死にぶつかってくる。

自分の気に入ったものを素直に好きと言うことができる。

意外に恥ずかしさや空気を読み取ることも出来る。



大きな僕らが歳を重ねて、素直に出来なくなってしまったあんなことこんなこと。

小さな彼はそれをいとも簡単にやってのけるのである。



James Taylorの「One Man Dog」(1972年作品)



ブルーのシャツにネクタイを締めたJTがボートをこぎだす傍らには

小さな犬が寄り添っている。

「One Man Parede」で

やわらかいアコギとパーカッションに導かれて歌が始まると

「OFF」から「ON」の切り替えにように色んな楽器やコーラスが絡んで来る。

くつろげる「OFF」があってこその充実した「ON」の訪れを感じさせる1曲である。


Danny Kootch : Electric Guitar
Craig Doerge : Piano
Russ Kunkel : Drums
Leland Sklar : Bass

JTというOne Manをささえるミュージシャン(Dog)らの支えなくして

ここでの18曲のサウンドは決して成立しない。



誰しもに訪れる「Don't Let Me Be Lonely Tonight(寂しい夜)」

それを乗り切れるのも「小さな、でも大きな存在」がいるからである。



そんな「存在」のおかげで僕の「ON」はスタートし

彼の寝顔を見て「OFF」へと毎日切り替わるのである。
コメント
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