Music from Gen-dai

お気楽色の僕らのBlue

カムバック

2012-09-26 00:22:41 | 日記
スニーカー好きの方なら

何年かに一度訪れる悲しきソールの加水分解。


あれから何年かの時を経て

ついにニューバランスM1600(勿論 made in USA)が

我が家に「カムバック」する。


数年前加水分解したソールの張替えをお願いするも

手荒に履きすぎたせいか、アッパーがとても張替えに耐えうる状態でなく

張り替えは不可との診断。


仕方なく復刻を待ち続けるも一向にUSA製は復刻されない。

日々ネットをチェックするも頃合の良いサイズは出てこない。


そんな中、数年がかりでようやく見つけた一足。

非常に程度も良く、金額もさほど高くない。

金欠の身ではあるがそれを買わずに見過ごす事は出来なかったのである。



Jake and the Rest of the Jewelsの「A Lick and a Promise」(2012)

01.Rings
02.Stay in Shape
03.Just a Stone's Throw
04.For No One But the Moon
05.Annabelle
06.Willy and Toots
07.Kinky Afternoon
08.Dusty
09.Long Lost Friend
10.Apply to You
11.Lou's Brazilian Cook
12.Little Too Much
13.Guitar, Guitar
14.Locked Inside the City
15.Don't Let It Go
16.Lullaby of the Train


The Magicians, Banky & Jake, Jake & The Family Jewelsとして

様々な形でGood Time Musicを残してきた彼が

Jake & the Rest of the Jewels名義で数年ぶりにシーンに「カムバック」した新録の作品。

全16曲と曲数が多いのも非常に嬉しいことである。


かつてと何ら変わりのないハートウォーミングな歌声。

かつてと何ら変わりのない柔らかなギターの調べ。

かつてと何ら変わりのない小粋なソングライティング。

かつてと何ら変わりのないコーラスワーク。


「Stay in Shape」「Willy and Toots」あたりのフットワークの軽さは

M1600を履きこんでのウォーキングのBGMに打ってつけである。


JakeとM1600の二つの「カムバック」

それは僕にとっての二つの「宝石(Jewel)」である事は言うまでもない。
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妄想

2012-09-24 00:23:34 | 日記
Allen Toussaintがビルボードにやってくる。

1stステージでは過去に他アーティストに提供した楽曲のセルフカバー

2ndステージでは名作「Southern Nights」を再現するらしい。


こんなものどちらも是が非とも見たいに決まっているのに

大阪で、かつ木曜日なので、どうあがいても見に行く事は不可能である。


そんな訳で、必死で忘れようとしているのに

ビルボードから定期的に送られてくるメールが

公演日が近づいてきた事を御丁寧に教えてくれる。



Allen Toussaintの「Southern Nights」(1975)

01. Last Train
02. Worldwide
03. Back In Baby's Arms
04. Country John
05. Basic Lady
06. Southern Nights
07. You Will Not Lose
08. What Do You Want The Girl To Do?
09. When The Party's Over
10. Cruel Way To Go Down



今更つらつらと書く必要の無い名盤であるが

思い返せば「Life, Love and Faith」からToussaintワールドに入門したおかげで

このNew Oreleans流儀の洗練されたサウンドが

当初しっくりこなかったのを覚えている。


耳が肥えてくるとともに、ようやくその洗練さにこちらの耳が追いつき

それ以降は、20年近く愛聴盤として聴き続けている。


「Last Train」「Country John」「Southern Nights」「What Do You Want The Girl To Do?」

と言った本作を代表するナンバーも大好きであるが

その隙間を埋める「Back In Baby's Arms」「When The Party's Over」のような

スウィートなナンバーが、個人的には非常にツボである。

この辺りの曲を生で聴けたら、どれほど心地よい事だろう。


仕方がないので久々にアルバムを聴きながら「妄想」を膨らますのみ。

(そんなことしたら、ますます行きたくなるだろと言う突っ込みは無しという事で。)


Dr.JohnとLeon Russellは週末に公演してくれたから見に行けたのに…
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夏の思い出

2012-09-20 09:51:26 | 日記
長らく体調不良だったおかげで書けず終いだった今年の「夏の思い出」


十数年ぶりの花火大会

息子と二人っきりの映画鑑賞

Mr,Fukushima & His Sweet Hollywaiiansのライブ

友人たちとの食事会&スタバミーティング

山下達郎のシアターライブ 

などなど思えば今年の夏は、らしくないくらい色々な事をした。

(それが体調を崩す元だったのかも知れないが…)


そんな中でも一番は夏休み初日に出かけた「霧の森」

「霧の森」という名前だけでも清涼感があるが、実際にも全く名前負けしていない

緑の木陰と清流がコンパクトにまとまった避暑地。

近場にお住まいの方々はぜひおすすめである。



Asylum Street Spankersの「My Favorite Record」(2002)

01. Monkey Rag
02. Antifreeze
03. Breathin'
04. Whatever
05. Mountain Town
06. Wingless Angels
07. Smile
08. Wammo's Blues
09. Insane Asylum
10. The Minor Waltz
11. No Song Sad Enough
12. My Favorite Record



戦前のジャズ、ブルース、ヒルビリー、カントリー、フォークなど

雑多な音楽をスウィング感たっぷりに届けてくれる彼らの2002作品。

2003年の6月22日に神戸のチキンジョージで彼らのライブを見て以来

早くも9年が経つ。たしかあの時も本作からのナンバーがふんだんに演奏されていた。


すべてアンプラグドな生音で演奏されるノスタルジックな彼らの音楽は

「夏の思い出」を回想するBGMにピッタリとハマる。

「Mountain Town」

「Smile」

「No Song Sad Enough」

あれから9年経っても、相変わらずこの3曲はまったく色褪せていない。


そういや「夏の思い出」の中の一つMr,Fukushima & His Sweet Hollywaiiansのライブでも

バンバンバザールの福島氏とホリワイアンズの松井氏が

その昔、意気投合した際にAsylum Street Spankersも話題の一つだったと言っておられた。



ここ数年夏と言えば暑いだけで、最後には夏バテがやって来て

決して良いイメージがなかったのだが、涼しくなった今振り返ってみると夏にしか出来ないこともある。

「Mountain Town」のStanley Smithのスキャットのように

鼻歌まじりで来年こそは暑さに負けず「夏の思い出」を早めに語れるようにしたいところである。
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加算

2012-09-13 23:58:53 | 日記
仕事でも、勉強でも、スポーツでも

例えば90点を基準として、そこに1点加えて91点になるのか

それとも1点減らして89点になるのかでは全く意味が違ってくる。


たかが1点であるが、非常に重みのある1点。




Geoff Muldaurの「Blues Boy」(1979)

01. Nothing In The World
02. Walking To New Orleans
03. Bad Feet
04. Good Morning Little School Girl
05. Forty-Four
06. Beavah Feavah
07. That's All Right
08. Meanest Woman
09. Feelin' Good
10. Old Train 29


Geoff & Amosの活動を経て、再びソロ名義にてリリースされた1979年作品。

自信のルーツとなるBluesに焦点をあてながらも

幅広くアメリカ音楽全体を包み込む懐の広さは衰え知らず。

ジャケットのあまりのまったりぶりのせいか、名作として語られる事が少ないような気がするが

個人的には「Is Having a Wonderful Time」と肩を並べる一枚である。


Eddie Hinton & Donnie Frittsらによる「Nothing In The World」から

ゆったりと泥臭く幕を開ける。ホーンの味付けがより良いイナタさを付け加えてくれる。


Bobby Charlesの「Walking To New Orleans」

数あるこの曲のカヴァーの中でも、トップに君臨すると言っても過言ではない仕上がり。

「Small Town Talk」のカヴァーでも証明済みであるが

BobbyとGeoffとの相性の良さを改めて確認出来る一曲である。


Joe Texのダンスナンバー「Bad Feet」

Elvis Presleyのナンバーとして有名な「That's All Right」

決して汗臭さを感じさせないのに、自然と身体を揺らされるのが

Geoffの歌のすごいところである。


Sarah Brownとの掛け合いや、ハープとの絡みが素晴らしい

Sonny Boy Williamsのナンバー「Good Morning Little School Girl」


本作中最もパワフルなGeoffの歌を堪能出来るHowlin Wolfの「Forty-Four」


アルバムタイトル「Blues Boy」をまさに地でいく

Geoff自らのペンによるラスト3曲「Meanest Woman」「Feelin' Good」「Old Train 29」

自身の楽曲を三曲連ねて締めくくるアルバム構成が何とも心憎い。



CDのスリーブに書かれてあった「アメリカの小粋な歌声」という形容はまさにその通りで

ここで聴かれるすべての曲に、本気の小粋な歌声による1点が「加算」されている。



決して点数だけが全てとは思わないが

いい加減な取り組みでは決して「加算」されることのない1点。

僕らは日々その大切さを伝えているつもりなのだが

果たして彼らにそれは届いているのだろうか。。。
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秋色

2012-09-04 23:51:33 | 日記
すっかりと過ごし安くなった夜、まさに「風は秋色」

自ずと帰宅後に聴く音楽も「秋色」にシフト。

今年真っ先に手が伸びたのはこれ。


Mark-Almondの「Other Peoples Rooms」(1978)

01.The City
02.Girl On Table 4
03.You Look Just Like a Girl Again
04.Other Peoples Rooms
05.Lonely People
06.Just a Friend
07.Then I Have You
08.Vivaldi's Song


ジョン・メイオール&ザ・ブルースブレイカーズに在籍していたJon MarkとJohnny Almondの

二人による極上の「秋色」をまとった1978年作品。

手に取って間違いのないトミー・リピューマ、アル・シュミット絡みの作品の中でも

何本かの指に入る名作である。


Steve Gaddの抑制の利いたドラミングとWill Lee のベースに支えられ

Jon Markの味わい深くつぶやくような歌声がスムーズに流れる

夜の香りのするサウンド。


「The City」「Girl On Table 4」「You Look Just Like a Girl Again」と流れる三曲は

差詰め「秋色組曲」と言うべきものであろう。



つい先日までの蝉の鳴き声はどこへやら。

今は気持ち良さそうに鈴虫が鳴いている。


体調不良でしばらくウォーキングもストップ中であったが

明日からまた、小さい秋でも探しに行かなければ。
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