Music from Gen-dai

お気楽色の僕らのBlue

2010-05-31 00:01:07 | 日記
日付が変わり5月31日。

今日で5月も終わりである。


ゴールデンウィークから始まり、月末に至るまで

「人と人の輪」が途切れること無く繋がった充実の1ヶ月。


基本「人見知り」の僕ではあるが

今月のように「人と人の輪」の中で

飾ること無い自分でいられるのも悪いものではない。



J.J.Caleの「5」(1979)

1. Thirteen Days
2. Boilin' Pot
3. I'll Make Love to You Anytime
4. Don't Cry Sister
5. Too Much for Me
6. Sensitive Kind
7. Friday
8. Lou-Easy-Ann
9. Let's Go to Tahiti
10. Katy Kool Lady
11. Fate of a Fool
12. Mona



いつものJ.J Cale節は健在であるが

いつも以上に垢抜けた一面が見られる1979作品。


その立役者はChristine Lakeland

彼女のサポートにより、Caleの呟くような声と

女性コーラスが程よく絡み合うシーンが随所に織り込まれている。

「Don't Cry Sister」はその良さが最も顕著にあらわれた一曲。


ストリングスの調べが極めてシンプルなサウンドの上にも

奥行きのある世界を演出する「Sensitive Kind」

ここでの泣きのギターは「渋い」の一言で片付けるにはもったいない

名演である。


ギター、ボーカルのみならず

ベース、ドラムに至るまで

Cale本人が演奏するジャジーな「Katy Kool Lady」



充実の「5月」の締めくくりに

優しさに満ちたラストナンバー「Mona」を聴いていると

これからも素敵な「輪」が広がりそうな気がしてならない。
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2010-05-30 00:00:05 | 日記
もうすぐ田植えのシーズンである。


さすがに僕の住んでいるところでも、幼少期と比べれば

近所の田んぼの数は激減した。


にもかかわらず何度か引越ししても

僕の住むところの近くには田んぼがあることが多い。


田んぼの近くに住んだことのある人なら分かるだろうが

田植えが終わると蛙の大合唱が始まる。

昔からなぜか蛙が大の苦手で

触ることはおろか目にすることも苦手

当然鳴き声も苦手である。


人によっては風情なのかもしれないが

僕にとってはかなりつらく厳しいシーズンが

今年も到来間近である。



Amazing Rhythm Acesの「Too stuffed to jump」(1976)



01. Typical American Boy
02. If I Just Knew What to Say
03. End Is Not in Sight (The Cowboy Tune)
04. Same Ol' Me
05. These Dreams of Losing You
06. I'll Be Gone
07. Out of the Snow
08. Fool for the Woman
09. Little Italy Rag
10. Dancing the Night Away



食べ過ぎてジャンプ出来なくなったカエルのジャケットのおかげで

「ジャケ買い」ならぬ

「ジャケ買わぬ」の状況が

僕の中でしばらく続いてしまった思い出の作品である。


結果として内容は前作「Stacked Deck」と甲乙付けがたい

非常に好みなサウンド。


カントリーバンドに区分けされることの多い彼らであるが

「Typical American Boy」でのJ.J Caleのような

スワンプで幕開けし、ゴスペル、R&B、ソウル、スウィングといった

バンド名の「Amazing」の冠に恥ずることのない

多種多彩なリズムとサウンドを聴かせてくれる。



ラッセルスミスの少し鼻にかかった声と

ハーモニーも確かな魅力の一つ。



「蛙ジャケ」のおかげで

遠回りして僕の耳にたどり着いたわけであるが

いつでもこのアルバムを耳にすると

心の「満腹感」を得られるのである。





でもなぜよりにもよって「蛙」なのだろうか。。。
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アプローチ

2010-05-28 00:41:52 | 日記
先日の福岡以来何かが変わった。


今の年齢での楽しみ方を

おぼろげながら見つけられたからかも知れない。


元々自分からぐいぐいと波を興すタイプの人間ではないが

自然な振る舞いが最近は出来ているような気がする。



無理せず楽しむことが出来る。

これこそ人生への「大人のアプローチ」なのだろう。



A .J Loriaの「NEW ORLEANS,NEW ORLEANS....」(1979)


1. Down to New Orleans:At the bottom of the rivers
2. Buster Holmes
3. Love is Royal Street
4. If every I Cease to Love
5. Ain't nothing like it(mad, mad, mardi gras)
6. Walk on the wild side
7. Big Chief
8. New Orleans, New Orleans
9. Down to New Orleans:At the bottom of the rivers(reprise)



ニューオーリンズのピアニスト&シンガーソンングライターである彼が

79年に発表した1stアルバム。



いわゆる泥臭さやゴッタ煮感のある

一般的なニューオーリンズサウンドとは一線を画した

汗臭さのない「もう一つのニューオーリンズ」


(豪華なバック陣)

Wynton Marsalis, Leroy Jones, Herman Bartholomew (tp)

Branford Marsalis, David Lastie, Charles Neville,
Bobby Watson (sax)

Clay Hemphill (key)

Dave Watson, James Singleton, Erving Charles (b)

Bernard Purdie, John Vidacovich, Bobby Williams (ds)

Mark Sanders ( perc)

Lady B.J., Estella Denson,
Dawn and Devra Dedeaux, Mary Fox (vo)



冒頭の「 Down to New Orleans:At the bottom of the rivers」から

転がるピアノと絡み付くトランペット

語りに近い彼のvocalと柔らかな女性コーラス


町並みを軽やかに闊歩する姿が目に浮かぶ「Love is Royal Street」


Lou Reedのカヴァー「Walk on the wild side」の力の抜け具合は

逆に熱くならない「冷静沈着」なワイルドさを感じさせてくれる。



全てが「大人のアプローチ」であることは言うまでもない。
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無駄な抵抗

2010-05-26 11:34:09 | 日記
数日に渡り鼻水と目のかゆさに悩まされている。

病院には言っていないが、恐らくこれこそ「花粉症」であろう。


ここ数年兆候はあったものの

ごまかしごまかし認めることを拒否していたが

今年ばかりは相当にきつくもう認めざるを得ない。


あの見た目「キャシャーン」のような完全防備のマスクが

「Use Me」と僕を手招きしている。


「まだ」大丈夫という「無駄な抵抗」はやめて

そろそろ観念した方がよさそうだ。



Bill Withersの「Still Bill」(1972)


1. Lonely Town, Lonely Street
2. Let Me In Your Life
3. Who Is He (And What Is He To You)?
4. Use Me
5. Lean On Me
6. Kissing My Love
7. I Don't Know
8. Another Day To Run
9. I Don't Want You On My Mind
10. Take It All In And Check It All Out



ソウルシンガーにして、余計な装飾の無いシンガーソングライターのような佇まいで

最高の音楽を奏でる彼の1972年作品。


全米1位を獲得する「Lean On Me」や全米2位の「Use Me」と言った

代表作が収録されているが、とくにそれらが突出しているという訳ではなく

全編を通してのトータル感が非常に素晴らしい。


冒頭の「Lonely Town, Lonely Street」から

緩やかではあるが癖になる印象的なリフと

ファンキーなリズムに引きずり込まれてしまう。

リズムを刻むハイハットとリムショット以外は控えめなドラムの音が

ここでの鍵を握っている。

時折効果的に絡んで来るストリングスも

ニューソウルテイストを醸し出すのに一躍かっている。


Bill自身によりかき鳴らされるアコースティックギターは

全体をフォーキーな気分にまとめあげる。


ファンキーな楽曲の合間に

それまでの熱を沈めるかのように置かれる

「Let Me In Your Life」や「Lean On Me」のような

シンプルではあるが美しいメロディ。

ゴスペルやボサノバのようなテイストも取り入れた

彼の懐の深さがよく分かるナンバーである。



決して派手さはないが、妙に後に残る存在。


大声で彼が「Use Me」と叫ばなくても

その素晴らしい作品は

今日も世界中の音楽好きのスピーカーから流れている。
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異色

2010-05-25 09:21:49 | 日記
先日友人から聞いた話であるが

最近の「仮面ライダー」は凄いらしい。


なにやら聞く所によると

僕らが見ていた頃の「おやっさん=立花藤兵衛」のような役どころを

今では「吉川晃司」が演じているらしい。


子供用の変身ベルトもUSBにより設定が変わる仕組みらしい。


全て聞いた話なので本当のところは未確認ではあるのだが

かなりの進化を遂げている模様である。


セピア色になりつつある「仮面ライダー」の思い出が

この「異色」の取り合わせで一挙に「現代色」に染め上げられてしまった。


きっともうすぐ僕の息子もこの領域に立ち入ることになるだろう。

21世紀の「ライダー」の姿を僕自身がリアルに体験する日も近い。



Geoff Muldaurの「Motion」(1976)


1. Let It Out
2. Since I've Been with You Babe
3. What Do You Want the Girl to Do?
4. Motion
5. When You Touch Me This Way
6. Why Don't We Live Together
7. Southern Nights
8. I Don't Want to Talk About It
9. Hooray for Hollywood



古き良きアメリカの音楽を探究する彼が

ソロ1作目にして名盤の誉れ高き『Is Having a Wonderful Time』を

作りあげた翌年にあたる1976年に発表したソロ2作目。


ジャケットの妙な爽やかさから

いつもの彼とは少し違う感じを受けるように

それまでのノスタルジックでセピア色の風景の広がる音楽とは明らかに一線を画した

原色の明るさや力強さのある音楽がここでは展開される。


タイトルナンバー「Motion」をはじめ

「What Do You Want the Girl to Do?」「Southern Nights」

と言ったアラン・トゥーサンの代表的ナンバーのカバーを軸とした

ニューオリンズ風味満載の演奏と歌。

ドクター・ジョン、ボニー・レイット、ジム・ケルトナー、ジェシ・エド・デイヴィス

と言った豪華なゲスト陣。


いつもの独特のビブラートするGeoffの唱法も

ここでは躍動感を伴わせた気持ち良さがストレートに伝わって来る。


人によっては「異色」の作品と呼ぶかも知れないが

初夏のこの季節にこの色は欠かせない。
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