秋田岩手と東京の行き来をしていて、テレビのコマーシャルに見入ってしまうことがあります。東北では、9月からもう「寒冷地仕様エアコン」(杏さんが冬仕様で)や「スパイクタイヤ」のコマーシャルががんがんと流れていましたが、東京では見かけない。
東北はもう冬支度なのです。
ヤマゴボウ 毒草です
秋田岩手と東京の行き来をしていて、テレビのコマーシャルに見入ってしまうことがあります。東北では、9月からもう「寒冷地仕様エアコン」(杏さんが冬仕様で)や「スパイクタイヤ」のコマーシャルががんがんと流れていましたが、東京では見かけない。
東北はもう冬支度なのです。
ヤマゴボウ 毒草です
台風一過。朝から強い日差しが射し込んでいます。がっちり落ち葉掃きをしなくては。
東京の家に一番近い神社、小さな上田天満宮。その近くの用水にこうしてわんさと鯉がいます。毎週土日、だいたい食パンを一斤、ちぎってあげるのが習慣のようになっていて。でもこの前は一匹もいなくって、どこに行ってしまったのかと心配しました。翌日、ちょっとだけ上流にいましたが、水嵩の加減とかだったのか、どうなのか。
台風の間とかは、どこでどうしているのでしょうか。
岩手の畑に紫蘇が生えています。(毎年落ち穂からあちこちに出てきます)今は穂の時期。
そこで今年紫蘇の穂で振りかけもどきをつくってみました。ごしごしとしごいたものをまとめて5分くらい茹でこぼします。
ひとつは、かつお節をまぜて炒って、醤油味で。もうひとつは、味噌味に。結果、かつお節のほうは、かつお節の味が強くてせっかくの紫蘇の風味がいまいち。(ふりかけとしてはおいしいけど)そして味噌味のほうは、ほどよく紫蘇風味でうまい! 炊きたてのご飯に乗せて食べて、幸せでした。
こういうのを食べていれば、元気になるなあと思います。ただ残念なのは作るのには時間がかかるのに、食べるのはあっという間ということ。来年は、ありったけ作ろう。
それから、不思議だったのは、青紫蘇なのにしごいていたら、指先が赤紫になったこと。ポリフェノールが含まれているのかな? と素人考えですが思いました。
紫蘇の写真はなく、こちらは南瓜。できそこないではなく、こういう形なのです。おとなりからいただいた苗を植えたので、まさかこういう形のものだとは思っていず、驚きました。(ロロン・カボチャというのだそうです)こちらも今が食べ頃になっています。
そういえば、もうすぐハローウィンだ。
今号では、珠玉として、
供へある小玉西瓜や汗かいて あぶみ
を選んでいただいています。珠玉は、辻桃子主宰が全投句から選んでくださるもので、自分的にはとっても光栄。なにげない句なのに、こうして大きく掲載され主宰の鑑賞文がつくと、作ったときよりいい句のような気がしてきます。
左のブックマートの「童子」からHPに入り、《珠玉》をクリックするとほかの句も読むことができます。私は、
先生の白樺色の夏帽子 松本てふこ
が好き。なんでもない白い帽子なのでしょうが、バックには高原のような景色が見えてきます。
また今号では、音羽紅子さんが、月評「土地そのものの息づかい、気質を詠む」で、
春暁や鼠二匹が罠の中 あぶみ
を取り上げてくださいました。ありがとうございます。
また「童子」のHPの《主宰走る》の中に、『だだすこ』の朗読会のときの写真もアップされていました。あの方もこの方も、こんなに来てくださったんだなあと、改めて感謝の気持ちが湧いてきます。
俳句には、一物仕立てと、取り合わせという分類の仕方があります。
秋風や模様のちがふ皿ふたつ 原 石鼎
この秋風の部分が別のものを持ってきても、形としては成り立つもの。秋雨や~とかね。(でも、秋雨よりは、やっぱり秋風のほうがいいのですよ)で、これが響きあっているかとか、離れすぎとか、つきすぎとか言われるわけで。一物仕立てというのは、一句が全部同じ内容のことを言っているもの。
をりおとりてはらりとおもきすすきかな 飯田蛇笏
のようなもの。
いや、俳句の話をしたいのではなく。このブログを書いていて、写真と記事の内容が同じなのは、言ってみれば一物仕立て、写真と記事の内容が違う場合は、取り合わせってことだよなあと思ったのです。で、「なんだ、この写真、記事と全然関係ないじゃん、変なの」と思われたとしたら離れすぎ。内容とは違うけど、二つが合わさっていい雰囲気になってるかな? (なんて思う人いないか)という場合は、響きあってるってことになるのかなあと。
で、きょうの場合、ここに
うちの玄関に来た蟷螂(かまきり)
なんて、こんなの持ってきたら、変ですものね。(→ 離れすぎ)
最近の記事で見れば、稲刈りや稲屑火のときは一物仕立て。ストレッチの話題と尺取虫は取り合わせとしてまあまあ響いているかな。芥川賞の作品と蓼の花、十三夜とかりんの実はいまいち? てな具合です。(植物の取り合わせが難しいということか)
でも、取り合わせをいろいろ挑戦したいと思っています。
刈り入れの終わった田では、よくこうして稲屑を焼いていますが、それを稲屑火(いなしび)と言うのだそうです。名前がつくと、なんでもない光景がちょっと違って見えるような気がします。
稲屑火や白河あたりにて暮れて 中 小雪 (『いちばんわかりやすい歳時記』(主婦の友社)
私が子どもの頃は、稲藁スモックなんて言葉がありました。(また年齢がわかるか)
昨夜の皆既月食は、雲に隠れがちではありましたが、見ることができました。よかったー。(あ、私は今東京です。岩手は、きっとばっちりだったでしょう)
さて。
最近岩手の家の玄関の鍵がどうもしぶくなっていたんです。ぐいぐいっとやらないと開かない。そこで、ふっと思い出したのが、鉛筆。ご存知の方はスルーしてくださいね。
鉛筆の芯をキーにごしごし、こすりつける。これだけで鍵のすべりがよくなるんです。これ、ホント。なんかすごーくちっぽけなことなんですが、嬉しかったので。そういえば、小さいときは戸のすべりが悪いとき、敷居にろうそくを塗ったりもしていましたっけ。スースーとすべるようになった戸が嬉しかった。
私はやったことないんですが、先日ある方が、ブラウスにアイロンかけるとき、襟のとこだけちょちょっとご飯粒をつぶしてのばすのよ、とおっしゃっていて、いたく感心したのです。その話題がでた場にいた方、「そうそう。子どもの頃は、さらしで作った袋にご飯粒を入れて、それを水に浸してあった」と。やはり糊付けにするため。ご飯粒で封筒に封をするのはやったことあります。これ、年代がわかるかも。
うちではありませんが、藁ぼっち
機械で稲刈り脱穀をしてもらうと、稲の茎は切り刻まれたようになり、こういう藁が出ません。
ご飯の糊と同様、こういう景色も、いつか「そうそう。昔は田んぼにね」なんていう話だけになる時がきそうな予感。
東京から岩手に来るとき、新幹線の中ほとんど寝ていました。どうも元気がなかったです。
でも岩手に来て、畑の隅にほそぼそと植えていたアスパラ菜やプチトマトや、伸び放題のカボチャや、細ネギや、ちょびっとだけ出てきたほうれん草やらを採って食べたら、翌日元気! なんだかシャキっとしていました。ただ、翌々日はそうでもないというのは、体が慣れてしまうからか?
でも、せっせと食べよう。
芽キャベツ(よく成っているのと、成ってないのと)
そして、きょうは、皆既月食とのこと!
ただ度近眼の私は、実は眼鏡をかけても、月がくっきりと見えないのですよ(泣) 近眼にならないように気をつけて成長するって、大事なことですな。
Kさんご夫妻それに息子さんも加わって、4日、台風が来る前に、機械での稲刈りをガーッとやってくださいました。
うしろは新幹線の高架
私は、田んぼから稲刈り機が出たら、そこを掃除するだけ。ありがとうございました。
またたくまに脱穀
稲屑の残る刈田を歩くと、ふかふかと気持ちがいいです。
あとは落穂拾い
拾った落穂は、一部仏壇に供えました。
* しかし上の脱穀の写真で、車のナンバーを切り取るのに30分以上かかりました。こんな白ぬき(しかも形いびつ)じゃなく、もっとスマートにできるはずなのに、できない。フォトデラックス、しょっちゅう使っていなからなのでしょうが、かっこわる。
本日は、陰暦9月13日。十三夜です。後の月ともいいます。陰暦八月十五日は、十五夜ですが、ほぼ一カ月後、満月にちょっと満たない月を愛でるのが、この日。樋口一葉にも『十三夜』という小説がありましたが、あれは横暴な夫に愛想をつかし実家に帰ろうとしたものの、やはりもどるというあまり好きな話ではなかった。今の時代にはそぐわない話。
でも、知り合いで、いろいろなしきたりにうるさい家の方(という言い方も変ですが、ご自分でそう言っていた)が、十五夜で家族でお月見をしたら、同じメンバーで十三夜も見ないといけない、そうじゃないと片見の月となって縁起が悪いと言ってらっしゃいました。ともあれ、私この十三夜、後の月というのが好きです。スポットライトがあたる主役よりちょっと脇役が好き的な感覚かもしれません。
でも、台風だー。
そしてそして、どうも今年は後の十三夜というのがあるとか! これは、陰暦だと今年は閏年で、9月が2回あることに所以するようです。4年に一度(?)の閏年はその年は13ヶ月あるわけだけど、その年によって順に1月が2回、次は2月が2回ということになっているのか? 陰暦の捉えかたなのですが、よく理解できません。天文の現象は好きだけど、数字が入ってくると、頭が拒否反応を起こします。
今年、11月5日がその日。前回、後の十三夜があったのは1843(天保十四)年で、今世紀中は二度とないということです。といわれると、これって、すごいことじゃない?
かりんの実
なにしろ、農家の集大成ですから。気持ちのいいものです。昨日私はおじさんとすまっこ刈(田の四隅)をして、きょう、明日とあとはKさんご夫妻にゆだねます。
稲刈り前
午前中すまっこ刈をして、お昼の休憩になったのですが、うちに食べるものが何もなく、(← 計画性がないですね)コンビニに弁当を買いにいきました。でも、稲刈りの帰り、長靴には田んぼの泥がついていて、ぼさぼさの格好。店側にしたらいやな客だろうなあと思いました。長靴の泥をはらってからはいったつもりでも、ぽつぽつと店内に泥落ちてしまって。心の中でごめんなさいと言って帰ってきました。
おんぶ蝗(いなご)
午前中、かなり暑くて、また熱中症になったら大変と、いったん首に巻く保冷剤をとってきました。途中から風が出てきてだいぶすごしやすくなり、ほっ。おんぶイナゴがあちこちにいる稲刈り日和でした。
終了。 そして、温泉へ♪
昔は、これを全部刈って、稲架けをして、脱穀もとうちでやったんですねー。で、藁で俵を編んだりも?
芥川賞受賞作です。もう単行本化されているようですが、雑誌で読みました。なので、まずは選考委員の選評から。
◎川上弘美 不穏さが満ちていて、その不穏さはこの作者にはいつもたゆたっていたものではありますが、たくらみを凝らして見せよう、というものを作者が試みてたことがおもしろい。
○小川洋子 自分が書くべきものを確かにつかんでいる。掌の肉に食い込むほど強く握り締めている。その痛みをこらえてこちらに見せようとしない柴崎さんの粘り強さに祝福を送りたい。
×村上龍 評価できない。感情移入できなかった。描写は作者にとってもっとも重要で、ほとんど唯一の武器である。(冒頭の記号がよくない)
◎ 山田詠美 目の良い書き手には本来見えないものも映し出せる。
などなど。一流の作家というのは、借り物ではない自分の強い言葉があることに、まずは感服してしまいます。受賞作を読む前に、選評に感心してしまうというのは、いつものこと。
で、当の作品ですが、雑誌を私に廻してくれた友人は、おもしろくなくて途中でやめたとのことでした。私は案外おもしろく、最後まで読みました。でも終始主人公が住んでいて、取り壊されることが決まっているアパート(巳とか辰とかという部屋の名前がある)と隣の家への興味で貫かれていて、写真集にもなっている隣の家が、だんだんとその姿(中身も)が現れてくる、というストーリーとは呼べない内容。
私は「家」が好きなので、この作品を興味深く読めたのであって、「人」が好きな人にはダメなのかも。そして児童文学ではこの手の作品はあり得ないなあとも思った次第でした。最後のほうで、視点がいきなり、それまでは出ていなかった主人公の姉になってしまうのは中途半端でいただけなかった。他にもネタバレになるので具体的には書きませんが、ラストのほうは、好きじゃなかったです。でも全体を通して細部の描写がよく見えて、ふっと「家」の「部分」が目の前に現れるような作りに好感が持てました。というところです。
犬蓼(イヌタデ)
寝る前に充分ストレッチをすると、質のいい眠りを得ることができるのだそうです。やり方はいろいろあるのでしょうが、私は以前気功師のSさん(今年亡くなられましたが)に教わったものを中心に、やっています。って、ついつい忘れたりしてちゃんと毎日していないのですが。
ちゃんとストレッチをした日は、変な夢なんて見たりしない? と思っていたら、また遅刻の夢(もうこんな時間だ、遅刻だと必死にご飯食べて、家を出たらランドセルを背負ってないことに気づいて、またもどったり・・・。←小学生ってことだ)見ました。ストレッチしたけど、寝る直前じゃなかったからなあ。でもやらないよりは、やったほうがいいよね。
先日の記事に、数人の方からお見舞い的メールをいただきました。ヨガがいいですという方も。ありがとうございました。元気です。ヨガを習った方にきいたところ、気功と重なる部分、多いみたいです。
体はかなり硬い方です。でも、自分なりに。
散歩中出会った尺取虫
尺取虫は、シャクガという蛾の幼虫なのですね。季語としては、夏です。
所属している「季節風」の大会が近づいてきました。私は昨年やらせていただいた世話人を今年辞退し、出席を見合わせています。体調に不安があり、ご迷惑をおかけしてはいけないということと、出席を決めていれば、無理をして、その結果あとからドンと来るのではという危惧があったからです。
それから、「童子」の大会も秋田のことなどあり、パスです。(こちらは準備などないので、日程さえ合えば、負担は少ないのですが)
どちらも、ご盛会をお祈りいたします。
で、私のほうの体調はというと、落ち着いています。一カ月前くらいから、薬も少し変わり、現在飲んでいるのは、ドグマチール(弱めの抗鬱)、シングレア(気管支)、それと漢方の小青竜湯(咳)です。どの薬がどの程度効いているのかははっきりわかりませんが、漢方が合っているような気がしています。咳はゼロではありませんが、喉の奥のほうにつかえていたものがなくなったような感じがあります。
ただ、体力は落ちているかなあ。
浅川(いつもの散歩道より上流)
で、欠席をして体調もよく、遊んでいる、なんてことにならないよう、(スカイツリーに行ったりしてるけど)しっかり書いていたいとも思っています。このごろは、過去の作品を見直し、書き直しを続けています。新しいものも書きたいんですが、こっちはなかなか。
行ってきました。
真下から見て。ジャーン!
友人のご招待♪ (無料←ここが嬉しい)で、ウキウキと。長蛇の列を尻目にすいすいと(ここも嬉しい)
スカイツリー日和といいたくなりたいほどいいお天気、景色バッチリでした。ただ富士山など、遠方の山は霞んでいて見えませんでした。ぐるりとビル、ビル、ビル。ところどころ緑。ふーん、あそこが上野、浅草、で、あっちがお台場。という感じです。隅田川も堂々としたものでした。まだまだ人気はすごくて、平日でしたが人もたくさん。
少し離れて
そらまちをブラブラし、アサヒビールのビルまで歩きランチをし、と結構歩きました。ときどき仰ぎ見て、あそこまで昇ったんだなあと。浅草のお詣りもしようかなんて言ってたけど、その元気はなかった。お上りさん的楽しい一日でした。
さて、また岩手です。