fromイーハトーヴ ーー児童文学(筆名おおぎやなぎちか)&俳句(俳号北柳あぶみ)

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「季節風」2014年秋号(120)

2014年10月24日 | 本の紹介

                        

 本号では、「『ただの紙』の力」として、『七夕の月』(佐々木ひとみ)の書評を書かせていただいています。

 投稿作品では、

 「白い地図をだきしめて」(森くま堂)……姉の結婚相手を認めたくなくて、すねていた主人公が、口から出る言葉が全て大阪弁になってしまうというコメディタッチの物語。

「殿、いかがいたしましょう」(石井暁人)……さえない男性主人公が、手持ちのお金の不足に右往左往する物語。

 など、おもしろく読める作品でした。

 最近では、いとうみくさんが『空へ』という作品を小峰書店から出されましたが、これはかつて「季節風」の投稿作品として掲載されていた作品をまとめたもの。すばらしい一冊になって、一作一作を時間をおいて読んだときよりも、感動しました。つまり、今掲載されている作品も、やりようでは一冊の本になる可能性があるということです。かなり厳しい編集会議を通るわけですから、掲載作がどれも力があることはうなずけます。掲載されたものも、不掲載のものも、厳しい評が載りますが、これにめげずに書き続けているわけです。私は最近はずっと投稿していませんが、気持ちは……。