fromイーハトーヴ ーー児童文学(筆名おおぎやなぎちか)&俳句(俳号北柳あぶみ)

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季語を実践しようと思ったがー菊焚く

2013年11月14日 | 日記

             

畑の菊が、枯れつつあります。放っておいても、そこに雪が積もるだけなのでいいのですが、そうだ「菊焚き火」してみようと思い立ちました。歳時記を読むと、「菊枯れる」の項に焚くとほのかな匂いがするとあります。

 で、やってみました。まずは枯菊を刈って。

    

 一斗缶の下の部分に風穴が開いた、ものを燃やすためのものがあるので、そこに入れて新聞紙に火をつけ……。新聞紙は燃えたし、菊の葉もいくらか燃えたのですが、なかなか火がちゃんとつきません。そうか、まだ伐ったばかりの菊だから水分が多いってことだ。ならば一日乾燥させて。ということで再度夕方やってみましたが、やはりうまくつきません。菊の枯れかたが足りないのか、火のつけかたがへたなのか。残念無念。火遊びして火事でも出したら大変なので、あきらめました。

 来年は、菊枕でも作ってみましょうか。久女は、菊枕を虚子に送ったとか。いまでいうストーカー的なところがあったのかもですね。菊枕を女から送られたら、引くだろうなあ。

白妙の菊の枕をぬひ上げし
ぬひあげて菊の枕のかほるなり   杉田久女


冬支度

2013年11月13日 | 日記

 私は先日また東京にもどりましたが、岩手は着々と冬に向かっていました。

  シソを括って。

 うちではありません。散歩途中の畑で、お仕事していたおばあさんが、丁寧に畑の始末をされていて。

  何の木の枝?

 なんと、ナスだそうで。びっくり。 (ナシっていったのかなあともちらっと思ったけど、このへんはナシの木はないはず。終わったナスを抜いたのだろうと判断)

 畑仕事のきっちり感が半端ありません。上の写真の括り方を見ても思いませんか? 私にはとてもできないことで、尊敬。

  これはなんだろう。謎です。


林檎鈴なり

2013年11月12日 | 日記

                

 おいしそうです。

  落ちてるよー。

 スーパーで、8個くらいはいったジョナゴールドが500円だったりして、嬉しい。キャリーバッグに入れて東京へ持って帰ってきました。サンふじは、これからのようです。

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 さて、きょうはペパンの会。童話を学び始めた方達に、俳句のことを30分ほどお話しするということになりました。深山さくらさんの絵本『かかしのじいさん』を見ながら俳句について話そうという計画。みなさんにも冬の俳句を作ってきてねと言っています。さて、どんな俳句集まるか、楽しみです。


一葉茶(苦丁茶)

2013年11月11日 | 日記

               

 童子のMさんからいただきました。(これがかうなるのMさんではなく)この一枚の葉っぱにお湯を注ぐだけ。やがて葉が開いて、お茶が出ます。にがーい。口の中に苦みがすこーし甘みに変わる瞬間があり、それが癖になりそうです。調べてみたら、これでノンカフェイン。私は、夕方以降カフェインのはいったお茶を飲むと眠れなくなるので、ありがたいです。薬を飲んでいるような気分でもあり。なんでも中国では2000年前から皇帝が飲んでいたお茶なのだそうです。

 中国では生薬として、風熱(熱っぽさ)を解消し、頭痛や眼精疲労を取り、解毒作用があるとされている。そのため、風邪、鼻炎、目のかゆみ、赤目、頭痛の際に飲まれる。解熱、下痢止めにも効果的とされる。痰を取り、咳止めにもなる。気管支炎にも効果的であり、消化を助け、気力と記憶力を充実させると言われている。 

 というネットに出ていた記述に、後半が特に嬉しい私です。効いてくれれば……。

 で、一日飲んでいて、葉っぱを入れっぱなしにしていたら、苦くて苦くて(途中取りましたが)、でも頭の隅になぜか懐かしさがある。うーん、苦い。と思い、夜になって思い出しました! この苦さ、センブリ(千振)だ。子どものころ、祖母が電熱器の上に小さな薬缶を乗せていつもゲンノショウコ(現の証拠)やセンブリを煎じていたのですよ。お腹がすぐゆるくなる私はよく飲まされていて、ゲンノショウコのほうはまだよかったのだけど、センブリの苦さといったら! あれの苦さだ。なんといっても「千回入れても(振っても)まだ苦い」から「センブリ」なのですから。Mさん、祖母の思い出を思い出させていただきました。(味覚に鋭い方からしたら、一葉茶と千振、きっと違うのでしょうが)

 そして、祖母にも、子どもだからって、喜ぶものばかり与えるのではなく、あのセンブリの苦さを味合わせてくれていたことに、いまさらながら感謝です。(←これって、本のことでも言えるのでは? と思ったりして)現の証拠で治らなかったら千振登場でしたっけ。そういえば、熱とか出たら病院に行ったけど、お腹をこわしても行かなかったような。ビオフェルミンや正露丸も飲んだけど。


ミント干す

2013年11月10日 | 日記

            

 ぼさぼさと畑にあったので、このまま枯らすのももったいないと思いました。試しです。お茶にしてみて、おいしいかどうか? お風呂に入れるのもいいかもですね。

  「大根干す」は、季語だけど「ミント干す」は、ならないか? 「菜を洗う」とか「干菜風呂」はありだけど。


ポーズ

2013年11月09日 | 日記

             頑張ってます

 って、ポーズ。右に見えるのは、除雪機。冬に向けて整備中。

  このあとストーブで焼きました。

 芋掘りは親戚がやってくれていました。ありがとうございます。 ほっくほく。モグラの囓りあともあり。(この写真、手袋には手が入っていません。カメラ持ってるから)


紅葉もそろそろ終わり

2013年11月08日 | 日記

           手前は北上線

  錦秋湖

 JRのポスターで、真っ赤になったここの山が使われていたことがありました。夕日の時刻には、すばらしいということです。なんたって、錦秋の湖ですから。

   紅葉かつ散る ですね。


旧花巻町庁舎

2013年11月06日 | 日記

             

 所用で花巻に行ったところ、すこぶる古い建物を発見。どうということのない公園の一角です。車を脇に止めて、行ってみたのですが、表示もなく、「市民の家」という看板があり入ることもできそうです。中では、3人の方が、広い部屋で大きな紙を広げ、その上でカービングのようなことをやっていました。(←さっぱりわけがわかりませんね。紙上室内少人数ゲートボールもどきのような……。←もっとわからん)

 いや、話がそれてる。この建物、1929年築、つまりほぼ築100年の旧花巻町舎とのこと。現在「市民の家」といういわば公民館的に使われています。

   たいしたものです。

 賢治も入ったことがあるかも。でも、文化財とかそういう形ではなく、顧みられてないような。映画のロケとかに使われてもおかしくない雰囲気なんですがね。

 この日、せっかく花巻に来たんだし、いつも行く「賢治の広場」にも寄りました。こっちのお目当てはマフラー。この二階で織っている織り製品のマフラーとスカーフを以前買って、とても気に入っていたので、これから冬に向けて一枚買おうかと思ったのです。ところが、その手作りおみやげ品コーナーが、なくなっている! なんでー。 お値段、とても手頃でよかったのに。売れなかったのかなあ。残念! 

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 渋谷ハチ公での待ち合わせの件、新宿生まれ世田谷育ちの友人から、渋谷での母娘の待ち合わせは躊躇なくハチ公です! とメールありました。だよねだよね。ちなみに今回、モアイを初めて見ました。でも、やっぱりハチ公だ。


渋谷ハチ公

2013年11月05日 | 日記

              

 渋谷ハチ公で待ち合わせなんて、田舎ものの象徴なのでしょうね。先日バレエのときに、待ち合わせをどこにということになり、私がハチ公といったら、東京生まれの東京育ちの彼女、嫌そうでしたよ。でも他が適当なところもなく、結局ハチ公に。ちゃんと会えたしね。

 渋谷の人の多さ。相変わらずでした。この日は、ハローウィンだったので、いっぱいコスプレがいるかなと思ったら、チラホラでした。電車で、天使の輪っかと羽をつけた全身白の女の子はいましたが、原宿で降りました。この服と羽と、自分で縫ったんだろーな、エライなと思いました。これで電車に乗るってことも。

 東京駅では、以前「銀の鈴」と言われたことがあったのですが、銀の鈴がどこにあるかわからないので、流れました。

     


白鳥の湖ーKカンパニー(熊川哲也)

2013年11月04日 | 日記

 棚からぼたもち的に、観て来ました! 先月松渋谷オーチャードホールです。数年前に観たいなあと思ったけれど全くチケットがとれなかったので、今回お誘いに飛びつきました。

                         

 もちろん、フルオーケストラ。熊川哲也の王子は、第一幕では、女性の手を取ったり、腰に手をあてて、回転を支えたり、持ち上げたりというだけで、(跳ばないの?)と思っていましたが、第二幕では、しっかり跳んで、回っていました。跳びはひところは4,5メートルも跳ぶというのを聞いたことがありますが、さすがにそこまでではなく、でも回転は危なげなく、やはり高い技術です。(回転って、バレエ用語あるんでしょうが……)

 白鳥の群舞がよかったです。観ていると、本当に白鳥に見えてきて、幻想的。有名な4羽の白鳥の踊りより、群舞がよかったな。

 舞台芸術って、DVDやテレビで観るのと直とでは全然ちがうので、本当に観られてよかった。やはりその場の空気なんだろうなと思うのです。ただ最近の私はどんどん目が悪くなっていて、席はいいところだったのですが、眼鏡をしていても、くっきり見えず、オペラグラス越しに観ると、表情などもよくわかるのですが、やはりそれは直ではなくというジレンマがあります。月を見るときもそう。これって、俳句でも創作にも案外支障があるかも、と思っているこのごろです。目、大事にしないと。と言いながら、PC見ている時間、長すぎます。 

 Mさんのお姉様、このたびはありがとうございました。お母様お大事になさってください。


芋煮会の写真

2013年11月03日 | 日記

  芋煮会のときの写真 が、童子のHPにもアップされました。私もいます。このごろいつもこの綿入れちゃんちゃんこみたいなのを着てるなあ。男みたいだし……。(主宰走るのところです)

 芋煮会編集長が灰汁すくひ   安部元気(「童子」より) これは、昨年の芋煮会の句ですね。今年も編集長、灰汁をすくっていました。我々同人俳句の灰汁もすくってください。

 芋煮えるまで永劫の時間かな   辻桃子  (どこの句集に載っているかわからず、申し訳ありません) 今年雑談で「芋は煮えるのに時間がかかるけど、きりたんぽはそういうのがないからすぐできる」と私が言ったところ、主宰が以前こういう句を作ったわとおっしゃったのでした)

 芋煮会芋は北上茸は高麗(たけはこま)  篠原喜々(『踊子』)  これも去年の句。去年は高麗川(こまがわ)の川原でやったのですが、直火が禁止になり、名栗川へと場所を変えたのです。雨のときの屋根があって大正解でした。今年どういう句ができたかも載せたいところですが、未発表句をここに書くわけにはいかないので、去年の句のご紹介でした。今年も芋は、私が北上から送りました。

  

 竹輪みたいに見えるけど、手前にあるのがきりたんぽです。みなさん、串につけて焼いて味噌をつけたり? なんてきいてくるのですが、地元の人はそういう食べ方はしません。きりたんぽは、こうして鍋に! 味噌つけたのなんて、食べたことないです。


北限のジュゴン

2013年11月02日 | 日記

 児童文学作家指田和さんから、北限のジュゴンを守る 活動の拡散希望メールをいただきました。《沖縄の方たちからの呼びかけを、“ヤマト”の友人たちに》という言葉にぐっときて、ここにご紹介させていただきます。指田さんは、児童文学を書きながら、震災後は釜石と関東のご自宅を行き来して活動をされています。でもそれだけにとどまらず、南のほうにも目を向けてらっしゃる。

 私などはジュゴンという生き物のこと自体が、日頃の意識にはまったくないわけで、正直(へえ、そうかあ)というのが第一反応。東京湾なんて、埋め立て埋め立てできているわけですからね。地図が直線だもの。うちのまわりでは、蛙の声が聞こえなくなったという話を先日したばかり。カワウソもいないし、目高も絶滅? 

  本郷東大前の(たぶん)クスノキ

 


句集『これがかうなる』出版記念会in日比谷パレス

2013年11月01日 | 日記

           10月29日

 句友舟まどひさんの句集『これがかうなる』の出版記念会が日比谷パレスで行われました。

 句集の表紙となった帯をまとった美しいまどひさんを囲んで、2時間朗読が中心というすばらしい会でした。「童子」は、いろいろなプロの集まり。メインはアナウンサーでもある薔薇(そうび)さんの俳人久保田万太郎の短編小説「三の酉」。地の文、二人の男女の会話の絶妙な読み分けに、聞き入りました。あとは、文才にかけては右に出るもののないと言われるほどのまどひさんのエッセイを、主宰や同人が読みます。ああ、耳で聞くっていいなーと思います。副主宰は、「太平記」と「平家物語」のさわりを暗唱。日本語の調べの美しさに酔いました。

 私は発起人のひとりとして、以前から準備を重ね、会では開会の辞をやれと言われ、「これから~」と言えばいいんですよね、と言ったところ主宰からそんなんじゃダメよ。と。うーん。たったあれだけで悩むのですから、小者です。

  お料理もおいしかった。

 繰りかえしになりますが、耳で聞いて美しい文章っていいなーというのを実感しました。このごろの児童文学では、だれのが相当するかなあ。幼年ものは、当然これ大事ですが、高学年向けだってそうですよね。

 すばらしい会だったのも、皆さまのお力があったこそ。ありがとうございました。行き届かなかった点、失礼のあった方などいらっしゃいましたら、お詫び申し上げます。(案外ここを見てくださっている方もいるようなので、ありがとうございます)