fromイーハトーヴ ーー児童文学(筆名おおぎやなぎちか)&俳句(俳号北柳あぶみ)

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「季節風」2013年 秋号

2013年11月19日 | 日記

 うっかり紹介が遅れていました。

         チョコレート色なんですが……。

 手ぶれだし。(このハイテクの時代に手ぶれ写真を載せるのだから、図太い)

 いや、気をとりなおして。

 まず思ったのが、「薄い」ということ。「季節風」は、毎回全国からの投稿作品を編集委員が読み、会議にかけ、掲載不掲載を決定します。毎回掲載されるのは一握り。この薄さは、厳しさが増している結果なのでしょう。このところ私は投稿していないので、投稿していた時期は、掲載不掲載に一喜一憂していました。というより、不掲載のときの落ち込み様といったら、そりゃあないよというほどで。そして最後には厳しく暖かい選評が載るのです。掲載されたものに対しても厳しく、不掲載されたものにも厳しく、そして暖かく。

 草香恭子さんの「卵石」。草香さんは、現役の小学校の先生です。(季節風にはそういう方が何人もいらっしゃる)学校という場、生の小学生を書ける書き手さんです。当然といえば当然ですが、子どもたちとの距離の近さを感じます。今回の作品もまた、でした。

 自分が小学生のとき、先生という存在は絶対的で、自分のようなちっぽけなもののために心を砕いてくれているなんて、思ったこともなかった。実際どうだったのかなと思います。私が小学生のとき、クラスはなんと50人もいました。優等生でもなく、かつ問題児でもない子どもって、どういう存在だったのでしょうか。

 「季節風」、今号には私は書評『命のバトン』(堀米薫 佼正出版)を書かせていただきました。