fromイーハトーヴ ーー児童文学(筆名おおぎやなぎちか)&俳句(俳号北柳あぶみ)

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改めて電子書籍のこと~『ウラヤマ』珠下なぎ ~他、自著について

2021年12月23日 | 本の紹介
『家守神①妖しいやつらがひそむ家』は、電子書籍も同時発売でした。フレーベル館さんから以前出した『どこどこ山はどこにある』も電子書籍になっています(こちらは、後からなりました)。

   

『しゅるしゅるぱん』は、ベネッセ限定(ベネッセの会員だと読めるのかな? 把握しきれてなくて、すみません)、でも最近振り込まれた福音館さんからのわずかながらの印税は、こちからのものだと思います。

 以前は、やはり本は紙で、なんていっていました。
 でも、電子書籍の自分の本をスマホで読んでみると、思った以上に読みやすい。
 場所もとらないこれ、やはり便利かも。
 書店さんに買いにいっても、お目当てがない場合、ありますしね。

 自分の本の次に買ってみたのは、ツイッターで相互フォローしている、珠下なぎさんという方の『ウラヤマ』です。これは、九州の炭坑の歴史がベースになっている高学年向けホラーです。ウラヤマの鉱山あとの洞窟に少年達が入っていきます。もうこれだけで、怖い。友人が、そこで、何者かに足首を捕まれてしまうんです。う~、怖いです。でも、炭坑の悲しく辛い歴史が絡んできます。ファンタジーは、やはり歴史がからむと、重厚になります。

下手な私の紹介より、アマゾンからの転機をさせていただきます。私、リアル書店さんを応援したいので、実はアマゾンのリンクは貼らないことにしてるんですが、この作品は、電子のみなので、貼りますね。赤のアマゾンをクリックすると、飛びます。

中学受験を終えて最初の夏休み。オカルトマニアの諒太は、同級生の健人を誘って、古いトンネルを探検することに。古ぼけた社、赤い掌の跡、想像以上の不気味さに戸惑う二人の前を、不気味な声と共に赤い影が横切る。途端に健人は激しい足の痛みに襲われ、二人は慌てて逃げ出す。3日後、もう一人の同級生・拓海と共に同じ場所を訪れるが、今度はトンネルの奥から謎の老人が現れ、「近づくな」と謎の警告を発して倒れてしまう。その後、三人の身に、次々と怪異が降りかかり始め……。「ウラヤマ」、その言葉の意味するものとは?近代史の闇を描く、ライトホラーミステリー。
 珠下さん、ファンタジーを書かれる方で、もう一冊、歴史ファンタジーを電子書籍で出してらっしゃいます(児童文学者協会のアンソロジーにも採用され、これからご活躍が期待される作家さんです)。こういう出版の仕方、これからどんどん増えることでしょう

 もう一度「ウラヤマ」にもどりますが・・怖いです。ライトホラーミステリー。なるほど。でも、ライトかな? もっとヘビーなホラーもあるから、ライトなのかも。
 私、一度ホラーを意識して書いたことがあるんです。それは、偕成社から出たアンソロジー、『1週間後にオレをふってください』に収録されています。(クリックで飛びますが、品切れですね・・。児童文学者協会の公募に応募して載った作品でした.。絶版にはなっていませんので、書店でのご注文か、アマゾンへの注文で時間かかるかもですが、手にははいると思います)これ、ラストに救いがないので、ライトじゃないのかも。なんて、今思っています。そして、ここに盆栽が出てくるのが、私的には苦笑です。盆栽に関連したアンソロジーが年明けに出ますので。実は盆栽好きです。盆栽が主人公の絵本も、今ご検討いただいているところ。(ダメかもしれないけど)
 お正月の旅行用に、何かまた電子書籍を買っておこうかな。

あ、そういえば、最初に買った電子書籍は、『漱石句集』でした。これは、アマゾンで紙の本を買うつもりで、間違ってしまったのでした。
 


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6 コメント

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Unknown (ジュンコ)
2021-12-23 13:04:28
電子書籍って、びっくりするくらいの金額しか入りませんよね。それで今は、無料で、紙の本も、電子書籍もできて、アマゾンなどで売ってくれて、印税率10%作者に入るらしいです。知り合いの作家、二人が紙の本でそれをやっていました、他の昔、売れっ子作家だった方が、2冊そうした方式で暮から来年にかけて出版するそうです。それでもし売れれば、大手が出版しなおすとか。出版の形態も色々変わってきていますね。簡単だと聞きましたが、私はそこに手を突っ込む技がなくて、利用したことはありませんが・・・。
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紙の本、電子書籍 (おおぎ)
2021-12-23 13:22:16
ジュンコ様
やはり、作家さんの中でもそういう動きがあるのですね。
以前、アマゾンから(割と有名な)俳人の句集を買ったとき、その方から直接送られてきて、びっくりしたことがありました。なるほど、自費で作った句集を、こういう形でアマゾンを通して売ることができるのだなと。契約など、いろいろめんどくさそうなので、私も手を出していませんが。
 電子書籍は、制作にコストがかからないので、また別の利点もありそうです。電子書籍で話題になる→紙の本での出版という流れもあるのでしょうね。
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Unknown (ジュンコ)
2021-12-23 14:51:24
おおぎやなぎさん、自費出版じゃなくて、ただで作れるらしいです。紙の本も、電子書籍も。すごい時代でしょ?
表紙に絵をつける、1万円くらいはかかるらしいですが・・・。
それを書き手の友人に聞いてびっくり!!
もう、そんな時代に入っているのですね。

それにしても電子書籍の時代というわりに、電子の本は入ってくる印税が低く、これではそれで生活している人の支えにはなりませんよね。どこかで変換点でもあるのでしょうか?
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なんと! (おおぎ)
2021-12-23 16:36:19
 ジュンコ様
 なんと! それでもアマゾンは売れれば利益になるのですし、ユーザーの数は膨大でしょうからね。一度利用して(作って)みれば、見えてくるものがありそうです。若い方など、特に敷居が低くて、いいのでしょうね。でも、紙の本の出版を目指して、それが叶ってという流れは、代え難いものがある気がします。
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Unknown (ジュンコ)
2021-12-23 17:59:01
https://mugenbooks.com

ここから、児文協の作家、2名が出しています。
他のサイトもあって、そこから、昔の売れっ子作家が、暮れ、来年と出すらしいです。

出版社名が大切と思われる方には、不向きですけど。何がなんだも出したいという人には、朗報ですよね。

児文協の75周年の資料集も、100万くらいかけて作ったらしいですが、私が、そういう話を聞いたので、そこで出したら0円よと、言ったら、すでに原稿が印刷所に入っていると。
そういう本こそ、こうした無料ので出して、売れた分は児文協の収入にしてくれたらいいのにと、その時思いましたが、時すでに遅しでした(笑)。
今は情報戦の時代ですね。
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ありがとうございます! (おおぎ)
2021-12-23 18:18:25
ジュンコ様
このサイト、お気に入りに入れておきました。ありがとうございます!!
自分の句集『だだすこ』も、たぶんデータは残っているので、ここで、新たに出すとか、できるかな? なんて思ってしまいました。第二句集も・・。ただ、それなりに時間をかけないと、きちんとしたものにはならないですよね。
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