義母が亡くなって数日後のこと。
夜中、「ピッ」「ピッ」という音がして、目が覚めました。
エアコン? パソコン? と見たけれど、違う。うーんとまた布団に入ると、再び「ピッ」。もぞもぞと起きて、気づいたのは、電話でした。
岩手の家の固定電話には、子機が2つあるのですが、だいぶ前から使えなくなっていました。
私たちが寝ている二階にもひとつあります。でも、それはただあるだけだったのです。受話器を持っても、全く音のしない状態でした。というか、壊れたときは、充電器に差し込んだままにしていると「ピッ」「ピッ」という音がしていたのです。でも、最近はしていなかったのです。
もうろうとしたまま、充電器から受話器をはずし、横にして、また寝ました。音はしなくなりました。
でも、翌日になって、(あらら、あれって、もしかしたらおばあちゃんだったのでは?)と・・・。
あのとき、受話器に耳をあてていたら・・・?
入院してから一週間。まさか死んでしまうとは自分でも思っていなかったはず。伝えておきたいことがあったのかもしれません。
東京にもどってからも、夫が一人の時に、玄関のチャイムが鳴り、出たけど誰もいなかったということもあったようで・・・。(まあ、すぐに出たわけではなかったらしいけど)
先日アップした夕日の海の写真、別のものに、不思議な緑の光もあったり・・・。
人の命はどこで果てるかわからない。
月並みですが、だからこそ、今を精一杯生きなくては。ですね。

松の木と電話線にからまる葛