学校教育を考える

混迷する教育現場で,
日々奮闘していらっしゃる
真面目な先生方への
応援の意味を込めて書いています。

仰げば尊し

2006-03-03 | 授業の雑談
ずっと前,別のところでブログをやっていたとき
書いたことがあるのだが,
このブログには書いていないので,
もう一度書いておきたい。

3月といえば,卒業式の季節である。

卒業式といえば,「仰げば尊し」である。
とはいえ,「仰げば尊しわが師の恩」などとは
思ってもらえない御時世であるから,
この歌を歌わない学校のほうが多いかもしれない。

私のパソコンでも「わがし」は「和菓子」としか
変換されないのである。

それはさておき,
「仰げば尊し」の歌詞は,
古文の勉強をさぼっていると
わけがわからなくなる歌詞なのである。

一例をひとつ。

「いまこそ わかれめ」の
「わかれめ」は,
「分かれ目」ではないのである。

これは,係り結びなのである。

「こそ」の結びが「め」である。
「め」は助動詞「む」の已然形である。

かく言う私も,
はずかしながら
昔は「分かれ目」だと
思っていたのである。

卒業の季節になると
生徒に話すたわいのない雑談である。

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2 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown ()
2006-03-05 22:19:41
お久しぶりです。



「わかれめ」、私も全く同じ勘違いをしていて、同じように古文を学んで目からウロコの思いをしました。

もう一つ、「いととし」も「いとしい」と同じような意味だと思っていたのです。

「蛍の光」の「いつしか年もすぎの戸を」の「すぎ」が掛詞になっていることを知った驚きとともに、それから古文が好きになるきっかけを作ってくれた思い出です。
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Unknown (madographos)
2006-03-06 03:23:08
>桐さま。ごぶさたしております。「仰げば尊し」や「蛍の光」のように古い歌には,思わぬ教育効果がありますね。もっと,古文や日本語の歴史を大事にしなければいけないなと思います。
返信する

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