ことばを鍛え、思考を磨く 

長野市の小さな「私塾」発信。要約力、思考力、説明力など「学ぶ力」を伸ばすことを目指しています。

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ブログ休止→移転のお知らせ

2008年12月12日 | 日々雑感
ある事情で、1年半以上更新していませんでした。
その間に訪れていただいた皆様、誠に申し訳ありません。

この度、塾のホームページ作成に合わせて、タイトルも新たにブログを再開することにしました。
従ってこのブログは休止とします。
移転先はコチラ。→ 「ウサギはカメに勝てない」

今までのご訪問、ありがとうございました。
今後ともよろしくお願いします。
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○○とは何か

2007年05月04日 | 「教室だより」から
気がつけば前回の更新から3ヶ月近くになってしまいました。
その間も辛抱強く訪れてくださった皆さんに感謝です...。

人生22回目の引越は、今までで最長の9年半暮らしていた家の荷物の整理が予想以上に大変で、かつ新居(築130年?)を住めるようにする準備にも時間を取られ、パソコンに向かう余裕がほとんどない状況でした。

まだ荷物の多くは片付いていないし、諸々の関係の変更届も残ってはいるものの、やっとネットにアクセスできる環境にもなったので久々のアップです。
ただ、今回は塾で出している「教室だより」の転載でご容赦を...。
保護者&生徒向けの文章なので、そのつもりでお読みください。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

<○○とは何か?>

 戦国時代の歴史で「分国法」という言葉が出てきます。戦国大名が自分の領地を統治するために制定した、領国内だけに通用する決まりのことですね。今川氏の「今川仮名目録」や武田氏の「甲州法度次第」などが有名です。

 ところがここを学習している生徒に「分国法って何?」と聞くと、半分くらいの生徒が答えられません。「下剋上」とは...?「戦国大名」とは...?じゃ、そもそも「大名」って何...?問題を解いているときは何となくわかったつもりでいても、「○○とは何か?」という問には明確な答を出せないことが多いのです。口頭ではなく記述による答を求めるとさらにあやふやな状況になります。「朝廷」や「公家」などになると、きちんと説明できる子は極めて少数派なのでないでしょうか...。

 因みに分国法に関しては、教科書にはこう書いてあります。「戦国大名は...強力な軍隊をつくりました。...城下町をつくりました。また、独自の分国法を定めて武士や農民の行動を取りしまり、荘園領主の支配を認めず、領国を統一して支配する新しい政策を展開しました。」                                 

 「分国法とは何か?」という問に対してこの青字部分をそのまま答える子がいます。でもそれでは答になっていません。分国法とは「法」なのですから、どんな法なのかが説明されなくてはなりません。教科書の記述は青字部分の主語が2つ前の文から続いているのでわかりにくいのですが、分国法とは例えば「戦国大名が武士や農民の行動を取りしまり、領国を統一するために定めた法」と答えるのが正解です。
 
同様に「下剋上」とはどんな現象なのか、「戦国大名」とはどんな大名なのか、「大名」とはどんな武士なのかという形で答える必要があるのです。つまり、辞書に載っているようなその言葉の定義をまずはきちんと理解すること、そしてそれを人に説明できるまでに十分に咀嚼することが大切なのです。それぞれの用語を5W1Hに基づいて論理的に説明できるようになれば、記述式問題も恐くはありません。教科書の説明では心もとない部分も少なくないので、できれば用語集や用語辞典などもあるといいですね。

 「○○とは何か?」という定義をきちんと押さえておくことは、もちろん歴史に限らず公民や理科、数学についても重要です。たとえば「三角形とは?」「平行四辺形とは?」
「分数とは?」という問に記述で答える練習をしてみましょう。自分が今までいかに曖昧に理解していたかが自覚できるかも知れませんよ。学問の第一歩は言葉の定義を正確に知ることから...。一つ一つの言葉にもう少しこだわりを持って接するようにしましょう。


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退化する感覚

2007年02月14日 | 学習一般
先月書いた里山の古民家だが、4月から暮らせるようにいささかのリフォームを検討中。
もちろん流行の「古民家再生」ほど大がかりなことはできないので、最低限の補修+αくらいのものだが...。

隅の方の雨漏り箇所のトタンを張り替える。
アルミサッシになっている所も多いのだが、何カ所か残っている木枠の窓もすべてサッシに交換。
居間(10畳)の畳だけは新調したい。
脱衣所を通らないとトイレに行けない構造を、ちょっと直して使いやすく...。

と、ここまでで150万はかかりそうだ。
他にも直したい所はいくらでもあるが、きりがないので自分でできる所はDIYで頑張りたい。

冬に備えて寒さ対策はしっかりしたいところだが、やたら隙間が多い。
板壁や戸や軒下や...。
アレレ?ここのフスマがないぞ...。

外と障子1枚で隔てられているだけの所もあり、そのそばで寝ていた形跡が...。
寒くなかったのだろうか...。

現代風のいわゆる「高気密」住宅とは月とスッポンほどの隔たりがある。
夏は涼しそうだが...。
そう言えば、かの兼好法師も「家のつくりやうは、夏をむねとすべし」と言っていたっけ...。

そんなことを考えていた折、ネットである文章を見かけた。
細かい表現は忘れたが、大旨次のような内容だ。

「夏の暑さ、冬の寒さを感じなくていいのか。ひたすら快適さだけを求めて高気密・高断熱で床暖房...。冬でも家中暖かい。たとえば夜中にトイレに行くときには1枚羽織って行くというように、自分で調整する必要がほとんどない。そんな暮らしでいいのか。」

自らの感覚を頼りに自分で判断し、着る物を決めたり暖房を調整したりという当たり前の行動が、苦手になってきている日本人が多いのではないだろうか。
私もつい、着ていく服の選定に天気予報の最高気温や最低気温を参考にしてしまう。

幼い頃から快適な環境に慣らされている子どもたちは尚更だろう。
先人が持っていた生きるための様々な感覚は、便利な世の中になればなるほど退化して行くに違いない。
頼りにできるのは他の人や機械によるセッティングと情報だけである。
「あるある」の捏造に簡単に踊らされた日本人を見れば、その「自信(=自身)のなさ」がよくわかる。

不二家の賞味期限問題も、初め耳にしたときは、私はそれほど悪いことだとは思わなかった。
そもそも「賞味期限」や「消費期限」はお役所が機械的、画一的に定めたものであり、それを1日過ぎたからと言って品質が悪化しているとは限らない。
製造に携わった人は、自らの嗅覚や味覚で大丈夫と判断したのではないか?

大量生産の現場では、そういう「職人」は必要とされていないのかも知れない。
まだ十分に食することができても、期限を1分でも過ぎた物は廃棄処分にするのが正しい対応なのかも知れない。
しかし、本当にそれでいいのか...。何か間違っていないだろうか...。

本来保存食のはずの干し柿や新巻鮭にも「消費期限」が明示されていると言う。
感覚が退化してきたから期限表示が幅を効かすのか、期限表示があるからそれを頼りすぎて感覚が鈍ってくるのか...。
私は後者の方が強い気がしている。

どうも今の世の中のシステムは、地球に優しくないだけでなく、人類を滅亡の方向へ導いているものが多いと思う。
清潔を追究するあまり、ちょっとの菌にも脆くなったり...。

地球環境のためにも、生きる強さを身につけるためにも、ここらで大きな発想の転換が必要ではないか。
子どもたちには外遊びや手伝いを通して五感を鍛え、自らの判断に自信と責任を持てる人間になってもらいたいものだ。


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先を越された!

2007年01月28日 | 学習一般
先日朝日新聞と地元の信濃毎日新聞で、相次いで韓国と中国の教育に関する記事を読んだ。
日本以上に教育熱が高く、高学歴を求めての受験競争も激しい両国だが、最近になって過度の競争や詰め込みを見直そうという動きが始まっていると言う。

特に注目されるのは、塾やフリースクールなど民間教育機関の活動だ。
知識より知恵や情操面を伸ばすことを目標にしているところが多い。

韓国の「リーダーシップ講座」は、討論や体験学習などを行いながら問題解決能力を磨く塾。
「礼節学校」では儒教に基づいた礼儀や作法を通じて情操教育が施される。

中国の「孟母堂」や「現代私塾」は論語などの古典を教えていて、やはり礼儀作法や道徳教育を重視する。
「二千年を超す歴史を生き残った古典に民族の最高の知恵が残っているはずだ」という保護者の声も載っていた。

そして極めつけは韓国の「子供哲学教室」だ。
記事によれば、小学生から高校生を対象とした「考える力」を養う塾が増加中とのこと。
単に「考えること」を重視して成績を上げる、というだけではないコンセプトが「哲学教室」というネーミングから感じ取れる。
私が最終的に目指している“Thinking Scool”に近いような気がする。
韓国に先を越されたか...。

「増加中」ということは、子どもや保護者にそれなりに受け入れられているということだろう。
日本でもニーズは埋もれているだけなのではないか...。

何となく時期尚早と考えていた私は、少しのんびり構えすぎていたのかも知れない。
中韓両国の事例を参考に、「成績を上げること」を至上目的としない新しい私塾の創設を急ぎたいと思う。


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里山のある風景

2007年01月10日 | 日々雑感
今日は、学習とは何の関係もない我が家の暮らしの話だ。

実はここ何年か、引っ越し先を探していた。

今の町には自然養鶏をやるために十数年前に来た。
長野市の隣だが、過疎・高齢化が進む自然豊かな町である。
農場は1反歩(10アール)6000円/年で借り、古いけど広ーい一軒家も8000円/月という安価で貸してもらっている。

初めはもちろん養鶏に専念し、多いときには月1万個以上の自然卵を個人宅やスーパーなどに配達して回った。
ただ、それでも収入的には厳しいので、昔の仕事の経験を生かして家庭教師や塾の講師も掛け持ちするようになったのだ。

やがて鶏に病気が発生したり獣にやられたりして、配達する卵の数を確保するのが大変になってきた。
当然収入も減るので、教育関係の仕事の比重が増えていくことに...。

さらに鶏舎(パイプハウス)の屋根が台風で飛ばされたり、大雪でハウスが潰れたりという事故が重なり、次第に養鶏は縮小の方向に...。
鶏はもう長いこと補充していないので、今では自分の家で消費する卵にも事欠くほどだ。

引き継ぎで今の塾を始めてからは仕事場のメインは長野市になり、長い通勤距離が時間的にも経済的にも負担となってきた。
子どもたちも長野に通学するようになり、その定期代も馬鹿にならない。
この借家にいつまでもお世話になっているのも何だし、できればもう少し長野に近いところに家を探そうかということになった。

新築する金銭的余裕はないので、中古物件で広くて安めのものを探す。
幸いなことに長野県は都会から田舎暮らしをしに移住してくる人向けの物件も豊富なので、いわゆる古民家なども含め、ずいぶんいろいろ見に行ったものだ。

子どもたちは現代風の小綺麗な家がいいと言う。
町中で駅に近くて、トイレも水洗、「閑静な住宅街」的な立地がお好みのようだ。

だが私と妻は彼らとは違う。
何より敷地が広いこと、できれば地続きの畑があることが最優先。
住宅がひしめき合っているところはパス。
できれば里山が迫っている所がいい...。

新幹線に乗って東京へ行くとき、高崎が近くなってくると沿線に山が見えなくなる。
これがどうにも落ち着かないのだ。
四季折々の姿を見せる名もない小山の景色や風や鳥の声や...。
そんなものが無性に恋しくなってくる。

東京生まれの私だが、十数年の長野暮らしですっかり田舎の生活に馴染んでしまったようだ。
今では都会では絶対暮らせない。
長野市内で住宅地に住むのでは東京暮らしと大差ないような気がしている。

だから里山のある風景を探した。
家は少々古くてもいい。
しゃれた庭など要らないが、土地は150坪くらい欲しい。
そして春には一斉に咲く花々に、夏にはヒグラシの声に、秋には燃え立つような紅葉に囲まれて暮らしたい。で、職場に近ければ言うことなし...。

昨年暮れに懇意にしている不動産屋から連絡を受け、一つの物件を見に行った。
小さな川沿いの大きな家だ。
土地も広い。里山もある。
それでいて塾にも近い。
今の通勤距離の半分以下だ。
おまけに価格が安い!!

少し山の方に入った所なので、一日中日が当たるというわけにはいかないが、まあ許容範囲。
雪も今の場所と変わらない...。
私も妻も、もうこれだけの物件はなかなか出ないという考えで一致した。

というわけで、ようやく終の棲家を見つけた。
子どもの頃から父親や自分の仕事の関係で転居を繰り返してきた私も、実に21回目の引っ越しで落ち着くことになりそうだ。
家族それぞれの事情があるので、実際に移り住むのは早くても4月以降になると思うが、まずは一段落。

今の集落には、これまでの人生の中で一番長く(12年以上)住んだことになる。
高齢化が進み若い衆が少ないため、数年前にはついに自治会長の大役まで仰せつかった。
田舎ゆえの人付き合いの煩わしさもあったが、こちらから積極的にとけ込むことで徐々にでも受け入れてもらうことができたと思う。
新しい土地でもその姿勢を忘れずに、田舎暮らしを満喫したいものだ。


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