学校教育を考える

混迷する教育現場で,
日々奮闘していらっしゃる
真面目な先生方への
応援の意味を込めて書いています。

なつかしい先生 その2

2005-10-21 | なつかしい先生
さて,マーブルチョコレートの先生だが,
理科が得意で,
得体の知れない発明家でもあった。

いつも先生のポケットには,
マジックインキ(短くて太字のマジック)の
書けなくなったものを改造して作った
携帯用アルコールランプが入っているのだ。

ある日,その先生が,
クラスのみんなを集めて
大発明を見せると言い出した。

先生は,古ぼけた手回し蓄音機を取り出し,
回転盤の真ん中にビール瓶を置いた。
そして,くるくるビール瓶を回しながら,
例のアルコールランプの炎を
ビール瓶の中ほどの一定の場所にあてつづけるのだった。
(もしかしたら,ふいごを使っていたかもしれない)。

そして,しばらくして,
ビール瓶をバケツの水の中に入れると,
あ~ら,不思議。
ビール瓶が,先ほど炎をあてていた場所で,
きれいにふたつに割れるのだった。

先生は,自慢げに,
「この上のほうのは,漏斗に使えるし,
 下の方は,何かの入れ物にも花瓶にも使える。」
とおっしゃったのだった。

クラスのみんなは,
確かに一度は感心したものの
さして利用価値のない大発明であることに
うすうす気づいていた。

が,しかし,先生がとてもうれしそうなので,
みんなもとてもうれしそうだった。


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