学校教育を考える

混迷する教育現場で,
日々奮闘していらっしゃる
真面目な先生方への
応援の意味を込めて書いています。

コンピュータ利用をめぐって

2006-01-22 | 教育
今の学校では,
小学校からコンピュータをつかった学習が行われている。
とくにインターネットを利用した調べ学習が盛んである。

ところが困ったことに,
インターネットの情報というのは,
コピー&ペーストが簡単にできる。
いくら引き写しはいけないと教えても
なかなかうまくいかない。

高校生でも自分の考えと他人の考えを
厳密に区別して考える力は十分ではない場合があるし,
情報の信憑性を判断する力は
大人でもなかなか怪しいものである。

幼いときからコンピュータに触れさせて
その面でのリテラシーを身につけさせようとするのは
一見もっともらしいようにみえるが,
実はかなり危険である。

むしろ小中学生の段階では
コンピュータを遠ざけて
もっと基礎的な情報処理の技能を,
本や実際の見学を通して十分に身につけさせ,
その上で,高校生ぐらいになってから
徐々にインターネットを利用させたほうが
安全なのではないだろうか。

学校だけでなく,
社会全体でそのような方針がとれればの話だが。

今のやり方では,どちらも中途半端で,
情報処理技能は
結局何も身につかないのではないか。

心配である。

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