すい「ぶん」→「ぶん」かつ(分割)
スクリーンという大きなキャンバスを「わざわざ分割させ」「複数の映像」を映し出す表現のことを、スプリットスクリーン(Split Screen)という。
なぜそんなことをするのかというと、理由の9割が「同時進行を表現する」ためであり、
まぁそれが理由のすべてといっていいのだけれども、もしべつの理由があるとすれば、それは「目に楽しいから」でしょう。
技術としてはそれほど難しいものではなく、20世紀に入った直後から野心的な映画監督が取り入れていた。
逆にいうと古臭い技術であり、目に楽しいといっても「目立ち過ぎる表現」であるからして、現代映画で多用するひとは「ひとりを除き」居ない。
そう、たったひとり、この技術が大好きで多用している映画監督が居る。
スプリットスクリーンが代名詞みたいになっているひと、それがブライアン・デ・パルマなのだった。
名人芸、とくとご覧あれ
デ・パルマはヒッチコッキアン(ヒッチコック信奉者)を公言しており、ヒッチコック映画の物語だけでなく、映像や編集テクニックを真似ることで知られる。
スプリットスクリーンもその例に漏れず、
あれ、ヒッチコックの映画でスプリットスクリーンなんかあったかな・・・? と思うひとが居るかもしれないが、
『裏窓』(54)のこのショットは、各窓を小さなスクリーンと見立てることが出来るので、変則的なスプリットスクリーンといっていいと思う。
やることがお洒落だなぁ!!
そのほか、スプリットスクリーンが出てくる映画で印象的なものをいくつか。
『グラン・プリ』(66)
F1グランプリを描く。
競技とスプリットスクリーンの相性は抜群、コマ送りや心臓の鼓動音などの効果も素晴らしい。
『キル・ビル Vol.1』(2003)
眠るユマ・サーマンと、ユマを殺害しようとするダリル・ハンナ。
『ヴァージン・スーサイズ』(99)
男の子と女の子たちの部屋を、つないでみせる。
※これはPVだが、現代的なスプリットスクリーンはこんな感じ
あすのしりとりは・・・
ぶんか「つ」→「つ」ばさ。
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『シネマしりとり「薀蓄篇」(248)』
スクリーンという大きなキャンバスを「わざわざ分割させ」「複数の映像」を映し出す表現のことを、スプリットスクリーン(Split Screen)という。
なぜそんなことをするのかというと、理由の9割が「同時進行を表現する」ためであり、
まぁそれが理由のすべてといっていいのだけれども、もしべつの理由があるとすれば、それは「目に楽しいから」でしょう。
技術としてはそれほど難しいものではなく、20世紀に入った直後から野心的な映画監督が取り入れていた。
逆にいうと古臭い技術であり、目に楽しいといっても「目立ち過ぎる表現」であるからして、現代映画で多用するひとは「ひとりを除き」居ない。
そう、たったひとり、この技術が大好きで多用している映画監督が居る。
スプリットスクリーンが代名詞みたいになっているひと、それがブライアン・デ・パルマなのだった。
名人芸、とくとご覧あれ
デ・パルマはヒッチコッキアン(ヒッチコック信奉者)を公言しており、ヒッチコック映画の物語だけでなく、映像や編集テクニックを真似ることで知られる。
スプリットスクリーンもその例に漏れず、
あれ、ヒッチコックの映画でスプリットスクリーンなんかあったかな・・・? と思うひとが居るかもしれないが、
『裏窓』(54)のこのショットは、各窓を小さなスクリーンと見立てることが出来るので、変則的なスプリットスクリーンといっていいと思う。
やることがお洒落だなぁ!!
そのほか、スプリットスクリーンが出てくる映画で印象的なものをいくつか。
『グラン・プリ』(66)
F1グランプリを描く。
競技とスプリットスクリーンの相性は抜群、コマ送りや心臓の鼓動音などの効果も素晴らしい。
『キル・ビル Vol.1』(2003)
眠るユマ・サーマンと、ユマを殺害しようとするダリル・ハンナ。
『ヴァージン・スーサイズ』(99)
男の子と女の子たちの部屋を、つないでみせる。
※これはPVだが、現代的なスプリットスクリーンはこんな感じ
あすのしりとりは・・・
ぶんか「つ」→「つ」ばさ。
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明日のコラムは・・・
『シネマしりとり「薀蓄篇」(248)』