Cape Fear、in JAPAN

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映画監督別10傑(14)ティム・バートン

2018-05-06 00:10:00 | コラム
~ティム・バートンのキャリア10傑~

オタク系映画監督の元祖といえば、QTではなくてティム・バートン。

21世紀の現代ではアーティスト「っぽく」見える髪形や風貌も、しかしデビュー時の80年代では「異端」と捉えられていた。

おかしなヤツが出てきたぞ、、、と。

おかしな映画を撮るひとの風貌って、前世紀は「意外とフツー」だった。
見た目も作風も「フツーじゃない」というのは、とっても珍しかったのです。

そんなバートンも父の死や何度かの恋を経験し、「異端」の証ともいえるエッジさは弱くなっていった―と断言してもいいでしょう。

それで興味を失った映画ファンも居れば、逆に、そのあたりから好きになったひとも居ると思う。

正直、自分は「やや前者」であり、昔ほどバートンの映画に期待しなくなっている。
ものの、新作が出来たと聞けば、やっぱり気になるわけで。

今年、還暦を迎える元祖オタク監督。
根っこは変わっていないはずなので、オタクたちが狂喜するような映画を「きっと、いつかまた。」撮ってくれるのではないだろうか。


(1)『エド・ウッド』(94)

「史上最低の映画監督」と評されたエドワード・ウッド・ジュニアの半生を描く。

映画監督として評価されなかったとしても、エドは幸福だ。なぜなら理解者がそばに居てくれたから―バートンは、そういい切って映画を完結させた。
そこが感動的。


そしてバートン映画の一大特徴は、凝ったオープニングなんだな。



(2)『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』(93)

スマッシュヒットを記録した、ストップモーション・アニメ。

バートンは監督ではなく、制作を担当。
しかしどこからどう見ても、これはバートン印です。



(3)『バットマン・リターンズ』(92)

異端大集合の、異端のヒーロー映画。

この歪みかたが、最高。

(4)『ビッグ・フィッシュ』(2004)

バートンの分岐点となった、私的なファンタジー。

ただ素晴らしいのは、それが私的なものでは終わっていないところ。

(5)『シザーハンズ』(90)

ひょっとすると日本では、最もポピュラーなバートン作品かもしれない。

おとぎ話として、ほんとうによく出来ている。

(6)『ビートルジュース』(88)

マイケル・キートンがこれほどはじけた演技を披露したのは最初で最後であろうし、ウィノナ・ライダーも最高にキュート。

これだけでも、観る価値がある。



(7)『バットマン』(89)

クリストファー・ノーランによるシリーズも、この映画があってこそ、、、だったのではないか。

ジョーカーに扮するジャック・ニコルソンもさすがの怪演。

(8)『マーズ・アタック!』(96)

B級SF映画への、バートンなりの恋文。

この映画のオープニング・クレジットも最高。



(9)『フランケンウィニー』(84)

バートンの原点ともいえる短編「怪奇」映画。

モンスターを扱った物語は、怖いだけじゃなくて物悲しさが魅力なのだよね。

(10)『スリーピー・ホロウ』(99)

「首なし騎士」伝説を描く大作。

雰囲気抜群、正直、ここまでのバートン映画には乗れて「いた」。

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明日のコラムは・・・

『~RIZIN総評~』
コメント (1)
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