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にっぽん女優列伝(29)市川実日子

2017-09-26 00:10:00 | コラム
78年6月13日生まれ・39歳。
東京出身。

公式サイト


姉妹そろって、真の意味で? 個性的な顔立ちをしている市川実日子(いちかわ・みかこ)さん。
(姉・市川実和子については、あす言及します)

モデルから女優畑にやってきたひとたちのなかでは、姉妹ともども「比較的」成功しているほうだと思います。

デビュー当時は、どうしたって似た感じがするため「キャラ的にかぶってしまうかも…」という不安はあったのですが、これがまた、「かぶるようで、かぶらない」。

記憶のなかでは、「あれ、どっちがどっちの映画に出ていたんだっけか?」と混乱することはあるのですが、それは名前が似通っているから、、、かもしれず、映画を観ればすぐに「あぁお姉ちゃんだった」「こっち妹だ」と分かります。

そこそこ長いキャリアの持ち主、ではあるものの、実日子さんの代表作は、やっぱり『シン・ゴジラ』(2016)でしょう。




これで、顔と名前を覚えたひとも多いでしょうからね。

<経歴>

94年、雑誌『Olive』の専属モデルになる。

知り合いの女子によると「姉ありき」の印象が強かったようですが、姉妹ともに人気があったとか。

実質的な映画俳優デビュー作は、2001年の『とらばいゆ』。

瀬戸朝香と「わが」塚本晋也が夫婦を演じていて、実日子さんは瀬戸朝香の妹、しかも姉妹そろって女流棋士という珍しい役柄を好演しています。
これ、あまり知られていない映画ですが、たいへんよく出来ている佳作かと。


『ラヴァーズ・キス』(2003)、
初主演した魚喃キリコ原作の『blue』(2002)でモスクワ映画祭の主演賞を受賞、雰囲気のあるひとなので、女優に向いているのだろうな、、、とは思っていたものの、すごく器用で驚きました。

俳優の田辺誠一が監督した『ライフ・イズ・ジャーニー』(2003)、
このころから鬼才アンノには注目されていたということでしょう、『キューティーハニー』(2004)に出演、

以後も『いま、会いにゆきます』(2004)、『嫌われ松子の一生』(2006)、『吉祥天女』(2007)、『めがね』(2007)、『おと・な・り』(2009)、『酔いがさめたら、うちに帰ろう。』(2010)などで印象的な演技を披露する。

2010年代に入っても、マイペースで女優キャリアを築いていきます。

『レンタネコ』(2012)や『ぼくたちの家族』(2014)を観ていると、「やや」尖ったキャラクターを得意とする姉に比べ、実日子さんのほうは、「やや」おっとりしたキャラクターが似合う感じがします。

2016年、『シン・ゴジラ』に出演。
豪華出演陣のなかで、主要といえるであろう尾頭ヒロミ役を熱演する。



本年も公開中の『三度目の殺人』(2017)、18年に公開予定の『羊の木』など、話題の映画に出演。


堂々の主演! ということは、あんまりないのですけど、いちどくらい、そういうのも観てみたいですよね。

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明日のコラムは・・・

『にっぽん女優列伝(30)市川実和子』
コメント (2)
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