Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

初体験 リッジモント・ハイ(238)

2017-09-17 00:10:00 | コラム
映画の舞台あいさつやトークショーの、なにがお得かって、基本的には通常料金と変わらないところだろう。
(そうでないケースも、あるにはある)

映画祭でいうと、通常料金よりも安かったりするし。

スター拝めて、監督の話も聞けて、映画ファンにとっては垂涎モノの企画なのである。


(1)生まれて初めて行った、映画のトークショー

『ROADSHOW』(集英社)主催の、『リーサル・ウェポン2』(89)特別試写&戸田奈津子のトークショー


※パッツィ・ケンジットかわいい、そしてジョージ・ハリソンによる主題歌も印象深かった





日本語字幕の第一人者・戸田奈津子は、長編小説の映画化による誤訳などで批判されることが多いけれど、



字幕が主流だった70~80年代の米映画好きにとっては「恩人」みたいなひとであり、自分はアアダコウダいう気にはなれない。

やっぱり、すげーひとだと思いますよ。


はっきりとは覚えていないが、場所は新宿だったのではないか。

高校生だった自分は父親と行き、帰りに美味いラーメンを食べたことは覚えている。

東京であること、名前だけは知っていた戸田奈津子の話を生で聞けたこと、そして映画そのものも面白かったので、この日は映画少年にとって最高の思い出になった。


(2)生まれて初めて行った、映画の舞台あいさつ

『鉄男 II BODY HAMMER』(92)




塚本晋也を信奉する自分は、このひとが関わった映画の初日舞台あいさつには「ほぼ100%」顔を出す。

※トップ画像は、俳優として出演したスコセッシの『沈黙 サイレンス』(2016)。

これは、『KOTOKO』(2011)のとき。




『鉄男 II』の舞台あいさつは、(きのうも登場した)渋谷シネマライズだった。

ミニシアターブームを引っ張った小さな小屋であり、自分のような映画キチガイが座席を埋め尽くして熱気むんむん、塚本さんのありがたい話に耳を傾けていた。


このときから、最新作の『野火』(2014)まで、欠かさずに塚本映画の初日舞台あいさつに行っているが、アイドルオタクと同じようなこといっていいですかね?


確実に、まちがいなく、塚本さんと目があっているんだよね毎回。


ね、アイドルオタクみたいでしょう?

彼らをバカにしているのではなく、同類だということをいいたいわけ。


でもね。

それは、けっして勘違いではなく、事実だと思うのだよな。


というわけで。

いちどだけ数分のインタビューをさせてもらったことがあり、最後に「関係ないなんですけど…」と前置きをして聞いてみたんだ。


「舞台あいさつ、毎回顔を出しています。ヘンないいかたですけど、塚本さんと目があったと信じているんですけど…自分のこと、記憶にあります?」


塚本さんは、30秒ほど無言になり、そうして、笑顔でいった。


「…なんとなく、、、はね」


あぁ、いいひとだな塚本さんって笑


おわり。

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明日のコラムは・・・

『星になった奇人たち』
コメント (2)
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