Cape Fear、in JAPAN

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『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

俳優別10傑 海外「ま行」女優篇(4)

2017-09-07 07:50:16 | コラム
~メリル・ストリープのキャリア10傑~

オスカーのノミネート回数は軽々と2ケタを達成、そして実際に3度も栄誉に輝く。

ノミネートされなかった年、授賞式に出席しようものなら、どんな司会者だって「今年、ノミネートされなかった」と彼女についてイジリまくる。
不愉快になることだってあるだろうに、いつだってメリルはニコニコしている。

余裕、なのである。

女優のありかたとして、完璧だと思う。


現在68歳、好きか嫌いかでいえば、映画少年を自称し始めたガキのころは、向こうでの評価が凄過ぎて、ちょっと嫌いだったかもしれない。

けれども。
その演技に触れてしまうと、「なんもいえねぇ、、、」状態となってしまうのだった。


(1)『ディア・ハンター』(78)

帰ってこない恋人(クリストファー・ウォーケン)を待つのに疲れ、こころが荒み、彼女に片思いしている男(デ・ニーロ)に「慰め合いましょう」とベッドに誘う。




哀しくて、やりきれないよ。

(2)『クレイマー、クレイマー』(79)

オスカー助演賞受賞。

妻から一方的に別れを切り出された男と、その子ども―に焦点を当てているため、「元」妻の心理を深く理解することは出来ないが、表情だけで、それまでの家庭生活を想像させる演技はさすが。




(3)『ソフィーの選択』(82)

オスカー主演賞受賞。

ホロコーストを主題とする、奇妙な三角関係を描いた大人のドラマ。

メリルってすげぇや! と、個人的に初めて思った作品かと。

(4)『恋におちて』(84)

憧れのデ・ニーロと再共演を果たす。

日本でも「よろめきもの」のドラマが流行っていて、それに乗りスマッシュヒットを記録した。

(5)『めぐりあう時間たち』(2002)

「花は私が買って来るわ、とダロウェイ夫人が言った」




ニコール・キッドマン、ジュリアン・ムーアと共演、
ヴァージニア・ウルフと彼女の代表作『ダロウェイ夫人』をモチーフに、3つの時代の物語を描く。

(6)『プラダを着た悪魔』(2006)

ファッション雑誌の鬼編集長を好演し、映画は大ヒット。

悪魔にしては、愛嬌もあるし、チャーミングだったが。

(7)『愛と哀しみの果て』(85)




ロバート・レッドフォードと共演、オスカー受賞作品。

結婚し、英領だった東アフリカに移住するヒロインの波乱の半生を描く。

初見時はまだガキだったので、中身について感動することもなかったと記憶するが、それでもテーマ曲だけはこころに残った。

(8)『永遠に美しく…』(92)

SFXを駆使し、人々の「美への追求」を茶化したコメディ。

真面目な印象の強かったメリルが、じつはそれだけではないのかも・・・と、最初に思わせてくれた映画。

(9)『フランス軍中尉の女』(81)

ジェレミー・アイアンズと共演。

「映画内」映画と、男と女の愛のドラマが同時進行していく―そういう、複雑な構成の脚本を執筆していたころに観たのだったなぁ。

(10)『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』(2011)

オスカー主演賞受賞。

サッチャーを演じられるひとは、このひとかケイト・ブランシェットくらいだと思う。




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明日のコラムは・・・

『口、ずさみ。』
コメント (1)
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