masumiノート

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元売は系列販売店が減っても困らない。

2013年02月02日 | ガソリンスタンド

現在、元売の策略的な差別対価により、一部業者・元売(商社含む)子会社を優先に規模拡大を図っておるのは承知の事と思います。この枠から外れた業者は、廃業・倒産・業種の変更などをするしかなく、会社を始め社員・家族までが犠牲となっているのが現状です。私の以前の会社では、他店より15円/L高の販売で採算を貫いてきましたが(ピ-ク時の販売数量より20%減で落ち着いた)、元売は数量しか頭に無く、平気で卸売りを値上してくる始末でした。自分達の努力で採算を上げた努力は、元売のただ単なる値上の形で吸い取られるというのが実態です。

※これは店を畳んでほしかったmasumiさんが10年程前に見つけていた「会社・事業再生専門コンサルタント」というサイトの、「ガソリンスタンドの再生」というページに書かれている文章です。(10年前にはもう既に、この様に表現されていたのです)

*****

2月2日 燃料油脂新聞の「無気力目立つ」(広島)という記事から抜粋

元売各社の賀詞交換会も一巡した。
市場問題に触れる元売はなく、共通しているのは市場環境に打ち勝ち生き残ることだ。

それに耐えるだけの体力が系列SSに残っているかどうか。

元売はM&A(合併・買収)を進める一方で、PBをうまく利用している。
系列SSが減っても驚かないし、困りもしない。


※要するに元売さんは「ガソリンスタンド難民」や「灯油難民」が増えても構わないという考えなのです。
3者店を利用している(或いは利用せざるを得ない)消費者のことなど、何とも考えていないのです。



マスコミが「ガソリンスタンド2月危機」の報道で、元売に取材しないのは不自然ですよね?






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PBvs販社、原因は仕切り体系にあり

2013年02月02日 | ガソリンスタンド


2月2日 燃料油脂新聞より(今日のmasumiさんはピンク文字です)

千葉県のガソリン市況が陥没しているのは元売販売子会社のセルフSSの責任だという論調が燃料油脂新聞でも取り上げられるが、少し違うのではないか。
問題の本質は、業転価格を基準にブランド料4円を課す現行仕切り体系にある。
何とかしないとホームセンター併設セルフSSやPB(プライベートブランド)-SSの勢力ばかり増え、系列SSは消耗していくだけ。

※これは販社社長から出された言葉です。

*****

千葉県の市況陥没の原因に、元売販社セルフSSの安値販売があげられる。
同社の直営SSも地域最安値に追随する典型的な量販型セルフが主体で、地域市況への影響は決して小さくない。
それでも販社が市況陥没の原因という見方には「そうした論調は違うと言いたい」と同社長。
「当社に限らず、販社ならば2-3円のマージンでいいと考える経営者はいない」と断言する。

その上でガソリン市況陥没の理由として、「業転よりも4円も高い仕切価格、言い換えれば系列仕切より4円も安いPB=SSとの不公平な競争環境」を指摘する。

※販社だからまだ4円で済んでいるけど、3者店は(特約店によっては)8円超の価格差になる。
普通に考えたら8円超もの価格差があったら太刀打ちできるはず無いもの、そりゃあ業転を取らざるを得ないってハナシですよ。
その業転を取ってない3者店の経営がどれだけ苦しいか、っていうハナシですよ。


ブランド価値といっても、ルイヴィトンのような商品とガソリンは全く違うため、元売サインポールを掲げていても、身を削るかのようにマージンを犠牲にしてPB-SSの安値に追随せざるを得ない。

現行の仕切り体系の矛盾が、千葉県市場では限界に達している」とも指摘する。


別の販社社長は、「われわれは仕切りに付いてどうこう言える立場にない。与えられた環境のなかで利益を出すために車検や車販に力を入れていく」としながらも、「2-3円のマージンでSS経営をしろということが、どだい理不尽な話」と、本音を漏らす。


販社社長は「系列仕切りを2円下げて、業転を1円上げて格差を1円程度にすれば公平な競争環境になり、ガソリン市況もある程度の水準まで上がり、今のようなひどい状況は改善される」と考えている。

※販社や特約店などの“2者”はそれで良いかも知れないけど、3者店はそれでもまだ同じ土俵には上がれない。


PB業者にも話を聞いた。
系列から離脱してPB化を勧めた業者は「PB戦略によって赤字から黒字に劇的に転換した。V字回復どころの話ではない」と話す。

また「PB-SSを展開したことで当社が悪者扱いされているようだが、それは間違っている。
フリート大手や広域業者が元売資本の下で再編されていく姿をよく見ておくべきだ。
いろいろ考えた末、SS
事業を継続するために利益を出すにはPB化しかなかった」という。
公平な環境であれば元売系列に身を置く方がましなのは確かで、掛け値なしの本音と言えそうだ。

現行の仕切り体系のもとで、SS業界全体がガソリン販売マージンを取れなくなっている。
業界全体が利益を共有できるような新たな仕切り体系や、市場の構造改革につながる戦略を元売として打ち出すべき時期に来ているとみる向きが多い。


※双日エネルギーもコスモの子会社として社名変更「総合エネルギー株式会社」として新たなロゴマークやPB-SSの新デザインを決め今後、途装の変更を行っていく、と昨日の1面にあった。

※PB業者にとっても、ブランド(料)4円の含まれていない油を安く仕入れるために仕入れにエネルギーを費やして、仕入れ努力をしているのに、4円のブランド料が含まれているハズの系列販売店が同じ価格で販売している事は面白くないだろうと思う。

>販社でも、「ブランド価値といってもガソリンは価格でしかないからマージンを削って安値に追随している」

これは元売に責任がある。
コマーシャルで、元売マークで販売している燃料油には「安定供給保証料・POSシステムや元売カードの取り扱いに関するコスト」が含まれており、元売が連帯して品質保証を行っています、とハッキリ宣伝していないからだ。
そういう「違い」を一切公表しないから、“ブランド”の価値も何も消費者には分からない。

多くの消費者にとっては値段でしかなくても、「安定供給と品質保証」を必要とする製造業は確実に存在している。
今は(業転玉のせいで)フルもセルフも系列も非系列(PB)も何もかもイッショクタだから、価格競争になってしまうのだ。
と言ってもその業転玉を垂れ流しているのが元売さんだから始末が悪いんだけどね。

だから得意先から安値店の看板価格を引き合いに出されても、説明がつかなくて(出来なくて)、被らざるを得ない。
セルフとの価格差は「セルフとフルの違い」と説明がつくけど、同じ地場業者(フル)でセルフと同じ看板価格を出されたら、証拠も無いのに「業転玉」とは言えない。
もし元売に「そうなのか?」と問い合わせても認めるわけがないもの。

だから「系列は系列から仕入れる」という当たり前のことをしていたら潰れるという、ヘンテコリンな業界なのだ。


廃業は「価格競争に敗れて」という表現をされることがあるけど、業転を仕入れていた販売店はそうなる。
だけど系列100%仕入れの販売店は価格競争に“敗れた”わけではない。
ただ「あおりを受けた」だけなのだ。


13年くらい前に来た業転屋さんがこの市内では9割の販売店が業転を取っていると言っていたけど、
(他市から進出してきたコスモと出光の販売店は、コスモは販社のもの、出光はCAになりました。だから今はどちらも系列玉です。そしてどちらもセルフ形態に変わりました)

・・・
地場のフル3者店は、系列100%仕入れでも生き残れるっていうことを、これからも見せてあげます。


ということで、
これからもmasumiノートの応援をよろしくお願いします(^^)/

ということで、
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