masumiノート

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元売が小売りに進出したのは2001年12月@石油業法廃止

2019年12月04日 | ガソリンスタンド4

12月2日ぜんせきより

10月のSS(ガソリンスタンド)倒産は1件、負債総額は5千万円
1~10月の累計は19件、負債総額は17億5400万円
前年同期比11件減、負債総額も7割強減少するなど、低水準で推移している。



負債が数千万で倒産と聞くと1店舗運営の地場店かな?と想像してしまいます。

ベストプライス、ガソリンスタンド経営業者としては過去最大の倒産
こういうのは自業自得と思いますが、

「私の使命は理解している。だが赤字では苦しい」
この結末だとしたら、気の毒でなりません。


扱っている商品がライフラインとしての灯油などでは無かったら、もっと早く撤退を決断できたかも知れないのに。





12月3日燃料油脂新聞より

「社説」SS減らさない販売政策を











12月入り陸上スポット底上げ ガソリン114円台増える



疎外感訴える販売店 仕切り、業転の格差残存指摘 11月27日燃料油脂新聞より
>業転と系列の仕切格差が縮小したのは特約店までの話で、われわれ販売店はまだ仕切り格差の問題を抱えている。
(当店の仕入れ値は税抜きで120円強です)


st31掲示板より




石油業法の廃止で元売が小売りに進出したのは2001年12月。
規制緩和直後から卸格差の中で20年、過当競争を生き延びてきた全量系列仕入れの3者店には“今さら”のことですが、
規制緩和で天国だったPB-SSには“今頃”それが気に障るようになったみたいです。

天国だった理由は業転玉が非常に安かったから。
3者店の系列仕入れより10円以上、(大手特約店は別として)特約店仕入れよりも充分安値だったのが、今は特約店仕入れと殆ど差がなくなって、だから販社の安売りが気に障るようになったのでしょう。

でも3者店よりはまだまだ安値の業転玉です。(だから未だに他社買いしている系列店もある)
それに20年前とはガソリンスタンドの数が違います。大震災も経験しました。

20年前から高値仕切りに苦しんできた系列店と比べれば、安値業転玉が無くなったPB店とはいえ全然マシだと思います。

***

卸格差の是正を訴える系列店に対して「業転を取らない経営者が無能」と言い放った側の人たちと、
「私の使命は理解している。だが赤字では苦しい」と卸格差の是正を訴えた側の人たちと。




12月4日燃料油脂新聞より

顧客選別「やむなし」


>灯油配達など、地場業者が支えなくてはならない需要を支えている。
>一部不採算であっても、燃料難民にさせまいと営業を続けている。
>これを維持するための顧客選別(給油客以外のガス欠やパンクの対応を断るなど制限。発券店値付けカードはノーサービス、バイクの場合は給油を断る検討をする声もあがるなど)利益のない部分への対応に限界がみえている。
>「必要なのはサービスによる差別化ではなく、ライフラインを継続して支えることだ」



当店が原付バイクでの発券店値付けカードはお断りすることにしたのは2006年頃で、「代行給油カードは給油のみ」にしたのは2013年頃です。
最近は現金払いのお客様であっても窓ふきを省かせて頂くことが増えました。

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お客様がご自身で給油作業をして下さるセルフSS(サービスステーション)こそ、窓ふきなどのサービスを提供すれば良いのです。

卸格差で、リッターマージンは殆んど変わらないのですから。
小口配達で人手を取られることもないのですから。