3月8日 ぜんせき「論説」
業転格差が縮小すると、それに連動して系列における事後調整の戻し幅も縮まると考えられる。
業転格差とともに廉売の温床とされる事後調整の問題にも改善の動きが出ると推測される。
そして、最も大事なのが 卸と小売りの価格がきちんと連動した市場メカニズムを構築することである。
卸しが(元売統合によって)岩盤化するなか、小売価格は相も変わらずの廉売状態となれば、マージン不足が危機的な状態に陥るのは自明の理だからである。
※当市場の大手さんたちは賢明だということです。
マージン確保優先
3月13日燃料油脂新聞より
過剰な販売手法と決別 背景に油外クレーム増加(九州)
九州市場の大手特約店が新年度以降の油外販売方式にメスを入れる方針だ。
元売へのコールセンターや消費生活センターへのクレーム増加などを背景に、押し売り横行の現場に“浄化の波”が押し寄せようとしている。
マージン確保優先 将来のSS経営方向模索(大阪市中心部)
安売りしても量が伸びないうえ、低燃費車増加やレンタカー、カーシェア利用、車離れなどで需要減に歯止めがかからず、SS経営では採算重視の傾向が強まっている。
※経営者自らが店頭に立つ地場3者店は、とっくの昔に、「利益は油外」と「採算無視の安売り競争」の愚に気付いていましたよね。
“採販経営”も限界に 廃業決意のSS散見(大阪)
近畿市場では今月末で市場撤退、廃業することを決めているSSは少なくない。
地域密着色が強いフルサービスSSなどは増勢するセルフSSとの棲み分けと、採販徹底による収益確保でも限界がきており、廃業に踏み切るケースが出てきている。
地下タンク老朽化に苦慮 環境好転なければ撤退も(東京都)
設備の老朽化に頭を悩ませているSSは多いが「地下タンク老朽化問題」は別格で、埋設40年を間近に控えているSSの多くが存続の岐路に立たされることになる。
都内では昨年末から今年の3月にかけて、地下タンクの老朽化が原因で閉鎖したSSや、今後閉鎖予定のSSがあり、再び「地下タンク問題」が再燃する様相を呈している。
※マスコミが「2月危機」とセンセーショナルに取り上げたのは平成24年11月。
ガソリンスタンドが建てられたのは40年前の、50年前の、その年だけじゃあないから。
モータリゼーションとともに毎年毎年どんどん新設されてきたんだから。
ガソリンスタンドの経営環境が改善されなければ、「危機」は毎年続くということです。
「マージン厳しい」灯油市況上がらず 安値が足引っ張る(広島)
※安値があればどうしても価格はそちらに引きずられます。
2012年12月25日の当店は、「これ以上にも、これ以下にも出来ない。」という状態でした。
しかし現在、当店の現金会員価格とセルフの上看板の価格との差は、たったの1円。
何度でも書きます。
当店が粗利を圧縮してセルフの価格に近付けたのではありません。
(ただこれもいつまで持つか分かりません。)
PS
例えリッター当たりの粗利が5円しかなくても、販売価格が安値店より10円高ければ「暴利を貪る悪徳業者」と罵られてきました。
けれどもー
高値店より1円でも安く売っていれば、
(リッター当たりの粗利を高値店より多く得ていたとしても)
安値店は「暴利を貪る悪徳業者」との誹りを受けることはない。
そしてセルフは(高値店より多く粗利を得ていたとしても)セルフというだけで、窓ふきなどの無料サービスの提供を免れる。