masumiノート

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安値攻勢

2015年04月20日 | ガソリンスタンド2

今そんなことをする3者店はない。
同業地場他店が廃業すれば、その地域の方々に迷惑を掛ける。

小口配達を行っている地場業者の皆さんはそうだと思っています。



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4月16日 燃料油脂新聞より

元売へ不満強める 関係軽視の言動目立つ

「高い仕切りを押し付け調整や援助もない」
「今は言えば面倒くさがられるだけ」
「不満を言ったら容赦なく切り捨てられる雰囲気がある」
「元売の目には特定の系列業者しか映っていない」

とりわけ販売数量の少ない“面倒臭い存在”の系列業者を「減らそうとしている」とみる。
販売子会社を通じて小売り分野に大きく関与、販売数量が見込める大型の社有セルフを建設(増加)しているのはその表れ。

「自由化の時代になったいま、商売の基本は自己責任であることは百も承知。かといってこれまでの関係をここまで簡単に捨てるのは違う話」

「良い時だけおだてて必要なくなったら無視するでは系列とは言えない」



元売に縛られる系列業者 「一定の自由がほしい」
近年の元売の系列業者に対する基本的な考えは「自己責任」と「ブランド」に集約できる。
自己責任とはSS経営の全責任は系列業者が負うものとするもので元売は一切関知しないという意味が含まれる。
一方のブランドは系列業者に対する義務。これは特約店契約を盾に他社買いを禁止するなど系列の枠のなかにとどめようとするもの。
系列業者にとっては突き放しながら首根っこを押さえられている状態と言える。


同系列他社が安値攻勢 工潤販売で苦慮
小売市況の低迷によって、SS店頭の燃料油販売だけで黒字を達成することが難しくなっている。
油外商品の販売や、軽油・灯油などの配達、さらに工業用潤滑油の販売など、収益源を増やすことで事業の継続を図る販売業者は少なくない。
工業用潤滑油の場合、ガソリン程の競合は生じないため数量は限られているのものの、ある程度安定した売り上げを見込むことができる。
ところが、
「同系列他社からの価格攻勢で顧客を奪われている」

競合する場面は以前からあったものの、納入価格が原因で顧客を奪われることはほとんどなかった。
様子が変わったのは数年前で、競合する特約店に元売資本が入ったのと同じタイミング。
顧客に納入価格を教えてもらうと、うちが特価として仕入れている価格よりも、競合する特約店が顧客へ納入する価格の方が安い。
これではとても太刀打ちできない。


元売脱石油姿勢を地場業者警戒 SS閉鎖・廃業が加速か
ガソリン需要減退をはじめ、石油依存度の低減にともない元売各社は脱石油に挑むとともに総合エネルギー企業を目指した取り組み強化を図っている。またガソリン需要減退に合わせた効率的な販売体制の構築にも臨んでいる。
こうした元売の取り組みは資金力があるからできること。
小規模業者はSS事業からの多角化を図るにも先立つ資金が無い。
また元売の効率的な販売体制の構築を目指した取り組みから小規模業者は外れているため、SSの閉鎖や廃業を迫られているようだ。


****(以下青系文字がmasumi)******

“自店の仕入れ値よりも安い”安値攻勢によって、いくつかの掛売りの大口法人客を失いました。
“自店の仕入れ値よりも安い”他店の価格看板によって、個人客も流出しました。

工業用潤滑油についても同じです。


当店もそうです。

その時(他店の安値見積もりを見せられての価格交渉)も「利益もない取引なら切ってしまえば良いじゃない」と言いました。
でもこうちゃんは、「切ってしまうのは簡単や。だけど切ってしもたらそれで終わりや」と...。

特約店に協力して頂き、(それでも利益は殆どない状態ですが)取引を継続させて頂いています。



安値で攻勢を仕掛ける業者は、全体の事を考えていないのです。
そういう業者は小口の配達は切り捨ててきたような業者だと思います。
市場原理から言えば当然でも、ガソリンスタンドに限ってはそうではないと思うのです。

なぜなら、ガソリンスタンドはライフラインであり最後の砦なのですから。

(でも、上の方の人たちはその言葉をよく使うけど、その意味を本当には理解していないのではないでしょうか)