10月2日 朝日新聞 「いま伝えたい」より転載
福島 南相馬市 鹿山ハツイさん(87)
「家の前の畑で大根やキャベツ、里芋などを作っています。
原発事故後、近所の人は全く野菜を作らなくなった。
長男の嫁と孫の3人暮らしですが、孫は私が作った野菜を食べません。
『おばあちゃんみたいに長生きしたいから』と言って。
嫁は、孫のためにわざわざ北海道産のジャガイモを買ってきて肉じゃがやサラダを作ります。
食卓には孫が食べるものと自分が食べるものが別々に載るようになりました。
でも当然だと思います。
家族には何より健康でいてもらいたいから」
これを読んだ気持ちを何と表現すればいいのか、私には分かりません。
この涙は強いて言うなら悔し涙でしょうか