報恩坊の怪しい偽作家!

 自作の小説がメインのブログです。
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 実際のものとは異なります。

“私立探偵 愛原学” 「東京中央学園上野高校体育祭」

2023-02-09 16:26:53 | 私立探偵 愛原学シリーズ
[10月10日10時00分 天候:晴 東京都台東区上野 東京中央学園上野高校]

 愛原「リサがリレーに出るらしい」

 私はPTA会長代行として、体育祭の運営側にいた。
 もちろん左手には、『PTA』の腕章を着けている。
 高橋は助手として来てもらっている。
 もちろん、彼もPTAの腕章を着けている。

 高橋「大丈夫っスかね?あいつ、BOWの力を出してズルするんじゃ?」
 愛原「分からん」

 その為、人外であるリサは、本来は競技には参加できないことになっている。
 部活動への参加が禁止されているのも、それが理由だ。
 しかし、美術部でのモデルが好評だったので、文化部なら良いかも……という話にまではなっている。
 そんなリサがどうして、リレーに出るのかというと……。

 リサ「1人、突然の下痢で参加できなくなりましたので、補欠のわたしが急遽出ることになった」( ̄ー ̄)ニヤリ
 高橋「なにオメー、薄笑い浮かべてんだよ、ああ?」
 愛原「リサ、今後一切そういうことは禁止だからな?」
 リサ「はーい。ブルマ復活反対派のヤツだったので、短パンが漏らしたウ○○で汚れたらしいので、代わりにブルマを穿かせてやることにした」
 愛原「いや、だから、そういう力業は、後々のトラブルに繋がる恐れがあるからダメだって」

 私から謝っといた方がいいか?

 愛原「その、リサに下痢させられたコはどこに?」
 リサ「保健室で寝てる」
 高橋「……先生、却ってヤブヘビじゃないっスかね?」
 リサ「うん。『魔王軍』のコ達は皆知ってるけど、そいつは違うから知らない」
 愛原「……後でリサ、説教な?」
 リサ「はーい」

〔「クラス対抗リレーに参加の方は、準備をお願いします」〕

 リサ「おっと。わたしの出番。行ってきます。動画撮影、よろしく」
 高橋「分かってるよ」

〔「尚、ご来校の皆様にお知らせ致します。校内での写真撮影並びに動画撮影は、節度を守って頂くよう、お願い致します。また、今年より本校では、新型コロナ対策の為、保護者の方々のご来校を一部制限させて頂いております。ご理解とご協力をお願い致します」〕

 愛原「1人の生徒につき、保護者は2人までだそうだ」
 高橋「兄弟がいたら、4人までOKってことっスか?」
 愛原「まあ、そういうことになるな。だが、ここは都市部の学校だ。超少子化の時代、そんなに何人も兄弟のいる家庭があると思うかね?」
 高橋「せ、せいぜい2人。多くても3人がいい所だと思います」

 但し、PTA役員は大会運営側になるので、制限には含まれない。

 

 愛原「リサがスタンバイしてるぞ?」
 高橋「相変わらず、ブルマは目立ちますねー?」
 愛原「来校者の制限をしているのは、コロナ対策は表向きで、ブルマ撮影目的のカメコを排除する為だよ」
 高橋「やっぱそうっスか!」

 東京中央学園でブルマが復活したという話は、大きくなりつつある。
 その為、昨日の中等部においても、来校者制限を掛けられた。

 高橋「俺のマグナム44をスターターに使いますか?」
 愛原「警察とBSAAと“青いアンブレラ”が駆け付けるから、却下します」
 高橋「サーセンw そんじゃ、俺は一稼ぎしてきますか」
 愛原「オマエ、昨日みたいに、トラック競技をギャンブルにしてんじゃねーよ。今度こそ出禁になるぞ?」
 高橋「だーいじょーぶっス!リサの1枠1番なんて、ド本命過ぎて誰も買いませんてw」
 愛原「だから、競馬に例えるな!」

 そんなことしている間に、スタートした。
 リサは目立たないようにアンカーではなく、一番最初にスタートする方に入った。
 ただ、クラウチングスタートの体勢で、何故かカメラのシャッター音が響いたことだけはレポートしておく。

[同日12:30.天候:晴 同校内1F食堂]

 私達は昼食に、学食を使わせてもらった。
 本来は生徒専用だが、こういう行事の時などは来校者も利用できた。

 愛原「リサ、圧勝だったな?」
 リサ「エッヘン!……あそこで、増田が転ばなければ勝てたのに……」
 高橋「まさかの落馬じゃなw」
 愛原「だから、競馬に例えるんじゃねぇって!」
 リサ「増田のヤツ、おしおきで明日、授業中おもらしの刑……」
 愛原「いや、だからやめろって!その、増田さんってコも謝ってただろうが」
 リサ「『魔王軍』のコなら許したけど、あいつは『魔王軍』じゃない。やっぱり体育の授業中、おもらしの刑……」
 高橋「あんまやり過ぎると、さすがにバレるぜ?」
 愛原「そうだよ」
 リサ「短パンにお漏らしさせれば、ブルマを穿かせられることに気づいた」
 愛原「だから、そういう強硬策は……」

 未だにリサ、高橋の酔っ払った発言を真に受けているようだ。
 見境なくなって取り返しが付かなくなる前に、何とか止めないと……。

 リサ「午後はわたし達、『魔王軍』によるチアリーディングがある。先生、ちゃんと見ててね?」
 愛原「分かったよ」

 本来、競技に参加できないリサは、こういうイベントのような物に出るしかない。

[同日13:30.天候:晴 同校・校庭]

 

 再び校庭に向かうと、先に校庭に出ていたリサがいた。
 学校指定の緑ブルマから、チアリーディングの衣装の下に穿く紺色ブルマに着替えている。

 愛原「どうしたんだ、リサ?」
 リサ「前の競技がおしちゃって、少し時間がズレ込むんだって」
 愛原「ああ。体育祭あるあるだな。それで?」
 リサ「急いで着替える必要も無いから、先生が来るまで待ってた」
 愛原「別にいいのに。着替えてきてもらって」
 リサ「前の競技の人達が着替えるから、更衣室の鍵を開けてもらわないと。先生」
 愛原「あっ、いっけね!それ、俺の役目か!」

 PTA会長代行、仕事を色々頼まれて大変なんよ。

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