[11月3日07時00分 天候:晴 東京都台東区上野 上野アーバンホテル→東京中央学園上野高校]
昨夜は特に何も無かった。
BSAAのアプリがアラームを鳴らすことも、リサからの緊急連絡が来ることも、善場主任から緊急連絡が来ることもなかった。
拍子抜けた感じで、私は朝目が覚め、出発の支度してチェックアウトをした。
それから、徒歩数分先にある学園に向かう。
さすがにまだ正門は開いていないものの、生徒通用門は開いていて、そこから既に登校している生徒達の姿を確認することができた。
リサ達『魔王軍』のように泊まり込むほどではないにせよ、夜遅くまで準備していたり、こうやって朝早くから準備したりするのもまた、文化祭ならではと言えよう。
尚、文化祭前日だけは下校時刻も有名無実化するという。
テスト前日は部活動禁止となる為、それの意趣返しか。
愛原「えーと……家庭科室に行けばいいんだな」
家庭科室は家政部が活動拠点としている場所だが、ちゃっかり『魔王軍』の食事提供場所にもなっている。
そこに行くと、昨日と同じ、カレーの匂いがした。
リサ「先生、おはよう」
愛原「おー、リサ。おはよう」
リサは昨日と同じ、制服を着ていた。
リサ「朝食べに来たんだね?嫌がってたのに……」
愛原「い、いや、ここのカレーは美味しい。せっかくの文化祭なんだから、楽しませてもらうよ」
リサ「だって」
すると『魔王軍』メンバーで、家政部員の女子生徒が、何やら用紙を持って来た。
家政部員「PTA会長推薦ということで、レビューをお願いします」
愛原「おいおい。私は代行だぞ」
リサ「でも来年度には、正式に会長でしょ?」
愛原「他に適任者がいるはずなのになぁ……」
どこの学校も、保護者はPTA役員をやりたがらない。
況や会長をや、か……。
この学園は、比較的業務委託化が進んでいて、まだ仕事は楽な方だと思う。
もっとも、業務委託先に私の事務所が含まれているところが何とも……。
急な学校からの呼び出しに対応できるよう、会社員や公務員では務まりにくい為、必然的に自営業者が選ばれることが多い。
リサ「ヤマダ、早く先生にお食事を」
山田「かしこまりました」
先ほどの家政部員さん、山田さんと言うのか。
んっ?さんの指摘通り、『魔王軍』のメンバーって、家電量販店……ゲフンゲフン。
山田「一晩寝かせたカレーです」
愛原「ありがとう。ここ最近は涼しく、夜は肌寒くなったりする日もあるけれど、常温保存はあまり良くないらしいよ?」
山田「もちろん、冷蔵庫に保管して、今朝温め直しています」
愛原「それなら大丈夫か」
私は朝食にカレーを頂くことにした。
これとは別に、今日、来校者に振る舞う新しいカレーの調理なんかも行われていた。
愛原「文化祭の開始は何時から?」
リサ「9時から。9時から15時まで」
愛原「まあまあだな。まあ、撤収とかもしないといけないからか」
リサ「そう」
対比としてコミケを上げてしまった。
コミケの開始時間は10時、終了は16時。
愛原「警備員時代、コミケの警備に駆り出されたものだよ」
リサ「面白そう!」
愛原「いやいや、仕事だから。遊びじゃないんだよ」
リサ「ううん。そうじゃなくて、その時の話」
愛原「そっちか」
リサ「面白いエピソード無いの?」
愛原「も、もちろん、ビキニアーマーの女戦士のコスプレや、海物語のマリンちゃんのコスプレが見られた時は嬉しかった」
リサ「電撃……
」
リサ、右手から火花を散らす。
他の『魔王軍』メンバーが驚いて、テーブルから離れた。
愛原「いやいや!昔の話だよ!リサと会う前の話だから、時効……時効ですらねぇーっ!」
リサ「! それもそうか」
リサ、電撃の準備をやめる。
愛原「ま、全く……」
と、その時、廊下をビキニアーマーの女戦士が歩いているのを見た。
愛原「! あれは?!」
淀橋「あれは演劇部の衣装ですね。講堂では演劇部が何かやるんで」
小島「確か、『大魔道師の弟子』ですよ。主人公の稲生勇太が、魔界に迷い込んで、そこで出会ったビキニアーマーの女戦士と旅をするというストーリーです」
愛原「ちょっと間近で見てみよう」
私が席を立った時、突然体に電気が走った。
リサが電撃をお見舞いしてきたのだ。
リサ「先生!わたし以外の女、見ちゃダメだって言ったでしょう!」
愛原「い……いいぢゃないか……それくらい……」
リサ「まだ言うか!」
バリバリバリバリバリ![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0005.gif)
愛原「ぎゃああああっ!!」
淀橋「フム。ちょうど直流100ボルトか。さすがは魔王様」
科学部の淀橋さん、何故か電流計を持っている。
小島「それよりも愛原先生、生きて……ますね」
愛原「生きてまーす……」
リサ「電撃使うとお腹空く。カレーおかわり」
山田「か、かしこまりました。魔王様」
私はしばらく動けなかったが……。
上野凛「愛原先生、大丈夫ですか?」
上野凛が助けに来てくれた。
彼女もまた制服姿である。
女子陸上部ではあるのだが、さすがに文化祭では陸上部としての出し物は無く、クラスの出し物や『魔王軍』のイベントに参加するだけのようである。
愛原「起こすの手伝ってくれ……」
凛「はいはい」
リサ「フン。しばらくは痺れて動けないよ」
私は凛に抱え起こされた。
凛「石丸さんも手伝って」
石丸「はいはい」
手の空いている別の『魔王軍』メンバー2人に抱えられる。
因みに『魔王軍』メンバーは、女子生徒しかいないので念の為。
それにしても……この石丸さんってコ、何部だかは知らないが、結構グラマーな体つきだ。
中肉とぽっちゃりの間の、ちょうど良いバランスの所の体型を保っている。
上野凛は陸上部員ということもあってか、腹筋が割れている筋肉質な感じなのだが……。
胸のサイズは……Gカップくらいあるかな?
リサ「先生……?どこを見てるの!」
凛「まずい!石丸さん、離れて!」
石丸「ええっ!?」
バリバリバリバリバリ![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0005.gif)
愛原「ぎゃあああああ!!」
再び電撃を食らった私は、ついに意識を失った。
昨夜は特に何も無かった。
BSAAのアプリがアラームを鳴らすことも、リサからの緊急連絡が来ることも、善場主任から緊急連絡が来ることもなかった。
拍子抜けた感じで、私は朝目が覚め、出発の支度してチェックアウトをした。
それから、徒歩数分先にある学園に向かう。
さすがにまだ正門は開いていないものの、生徒通用門は開いていて、そこから既に登校している生徒達の姿を確認することができた。
リサ達『魔王軍』のように泊まり込むほどではないにせよ、夜遅くまで準備していたり、こうやって朝早くから準備したりするのもまた、文化祭ならではと言えよう。
尚、文化祭前日だけは下校時刻も有名無実化するという。
テスト前日は部活動禁止となる為、それの意趣返しか。
愛原「えーと……家庭科室に行けばいいんだな」
家庭科室は家政部が活動拠点としている場所だが、ちゃっかり『魔王軍』の食事提供場所にもなっている。
そこに行くと、昨日と同じ、カレーの匂いがした。
リサ「先生、おはよう」
愛原「おー、リサ。おはよう」
リサは昨日と同じ、制服を着ていた。
リサ「朝食べに来たんだね?嫌がってたのに……」
愛原「い、いや、ここのカレーは美味しい。せっかくの文化祭なんだから、楽しませてもらうよ」
リサ「だって」
すると『魔王軍』メンバーで、家政部員の女子生徒が、何やら用紙を持って来た。
家政部員「PTA会長推薦ということで、レビューをお願いします」
愛原「おいおい。私は代行だぞ」
リサ「でも来年度には、正式に会長でしょ?」
愛原「他に適任者がいるはずなのになぁ……」
どこの学校も、保護者はPTA役員をやりたがらない。
況や会長をや、か……。
この学園は、比較的業務委託化が進んでいて、まだ仕事は楽な方だと思う。
もっとも、業務委託先に私の事務所が含まれているところが何とも……。
急な学校からの呼び出しに対応できるよう、会社員や公務員では務まりにくい為、必然的に自営業者が選ばれることが多い。
リサ「ヤマダ、早く先生にお食事を」
山田「かしこまりました」
先ほどの家政部員さん、山田さんと言うのか。
んっ?さんの指摘通り、『魔王軍』のメンバーって、家電量販店……ゲフンゲフン。
山田「一晩寝かせたカレーです」
愛原「ありがとう。ここ最近は涼しく、夜は肌寒くなったりする日もあるけれど、常温保存はあまり良くないらしいよ?」
山田「もちろん、冷蔵庫に保管して、今朝温め直しています」
愛原「それなら大丈夫か」
私は朝食にカレーを頂くことにした。
これとは別に、今日、来校者に振る舞う新しいカレーの調理なんかも行われていた。
愛原「文化祭の開始は何時から?」
リサ「9時から。9時から15時まで」
愛原「まあまあだな。まあ、撤収とかもしないといけないからか」
リサ「そう」
対比としてコミケを上げてしまった。
コミケの開始時間は10時、終了は16時。
愛原「警備員時代、コミケの警備に駆り出されたものだよ」
リサ「面白そう!」
愛原「いやいや、仕事だから。遊びじゃないんだよ」
リサ「ううん。そうじゃなくて、その時の話」
愛原「そっちか」
リサ「面白いエピソード無いの?」
愛原「も、もちろん、ビキニアーマーの女戦士のコスプレや、海物語のマリンちゃんのコスプレが見られた時は嬉しかった」
リサ「電撃……
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0152.gif)
リサ、右手から火花を散らす。
他の『魔王軍』メンバーが驚いて、テーブルから離れた。
愛原「いやいや!昔の話だよ!リサと会う前の話だから、時効……時効ですらねぇーっ!」
リサ「! それもそうか」
リサ、電撃の準備をやめる。
愛原「ま、全く……」
と、その時、廊下をビキニアーマーの女戦士が歩いているのを見た。
愛原「! あれは?!」
淀橋「あれは演劇部の衣装ですね。講堂では演劇部が何かやるんで」
小島「確か、『大魔道師の弟子』ですよ。主人公の稲生勇太が、魔界に迷い込んで、そこで出会ったビキニアーマーの女戦士と旅をするというストーリーです」
愛原「ちょっと間近で見てみよう」
私が席を立った時、突然体に電気が走った。
リサが電撃をお見舞いしてきたのだ。
リサ「先生!わたし以外の女、見ちゃダメだって言ったでしょう!」
愛原「い……いいぢゃないか……それくらい……」
リサ「まだ言うか!」
バリバリバリバリバリ
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愛原「ぎゃああああっ!!」
淀橋「フム。ちょうど直流100ボルトか。さすがは魔王様」
科学部の淀橋さん、何故か電流計を持っている。
小島「それよりも愛原先生、生きて……ますね」
愛原「生きてまーす……」
リサ「電撃使うとお腹空く。カレーおかわり」
山田「か、かしこまりました。魔王様」
私はしばらく動けなかったが……。
上野凛「愛原先生、大丈夫ですか?」
上野凛が助けに来てくれた。
彼女もまた制服姿である。
女子陸上部ではあるのだが、さすがに文化祭では陸上部としての出し物は無く、クラスの出し物や『魔王軍』のイベントに参加するだけのようである。
愛原「起こすの手伝ってくれ……」
凛「はいはい」
リサ「フン。しばらくは痺れて動けないよ」
私は凛に抱え起こされた。
凛「石丸さんも手伝って」
石丸「はいはい」
手の空いている別の『魔王軍』メンバー2人に抱えられる。
因みに『魔王軍』メンバーは、女子生徒しかいないので念の為。
それにしても……この石丸さんってコ、何部だかは知らないが、結構グラマーな体つきだ。
中肉とぽっちゃりの間の、ちょうど良いバランスの所の体型を保っている。
上野凛は陸上部員ということもあってか、腹筋が割れている筋肉質な感じなのだが……。
胸のサイズは……Gカップくらいあるかな?
リサ「先生……?どこを見てるの!」
凛「まずい!石丸さん、離れて!」
石丸「ええっ!?」
バリバリバリバリバリ
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愛原「ぎゃあああああ!!」
再び電撃を食らった私は、ついに意識を失った。
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