報恩坊の怪しい偽作家!

 自作の小説がメインのブログです。
 尚、ブログ内全ての作品がフィクションです。
 実際のものとは異なります。

“私立探偵 愛原学” 「日野博士とは?」

2024-01-05 20:37:53 | 私立探偵 愛原学シリーズ
[2月10日18時00分 天候:晴 東京都墨田区菊川2丁目 愛原家3階ダイニング]

 夕食を4人で囲む。
 金曜日はカレー。
 リサが大好きなビーフがゴロゴロ入ったビーフカレーだった。
 尚、辛さは私に合わせて中辛となっている。
 辛口が好きなリサと高橋は、これにプラスしてタバスコを掛けたりする。
 案の定、リサはカレーをお代わりしていた。
 その為、炊飯器は家庭用としてはやや大型の物を導入している。

 リサ「誰か来てたの?」
 愛原「ああ、善場主任がな」
 リサ「善場さんが?わたし、何もしてないよ?」
 愛原「いや、違う。何故だか知らないが、公一伯父さんからレターパックが来たから、善場主任に通報したんだ」
 リサ「先生の伯父さんも、ブルマ送って来たの?」
 愛原「まさか。SDカードだよ。動画が入ってるヤツ。公一伯父さんと、蓮華のお祖父さんが闇取引している所を盗撮したものだよ」
 リサ「盗撮ぅ?」
 高橋「あれはあの爺さんがやったんですかね?」
 愛原「だろうな。だって、公一伯父さんが送って寄こしたんだから」
 高橋「何の為に送って来たんですかね?」
 愛原「多分、闇取引を持ちかけてきたのは、栗原重蔵氏だ。持ちかけて来たのは向こうであって、こちらから売り込んだわけじゃないという言い訳でもしたかったんじゃないの?或いはその闇取引を持ち掛けて来た人物を告発することで、自分の罪を軽くしようとしたとか……」
 高橋「司法取引っスか」
 愛原「それに近い。でも、日本では司法取引の制度なんて無いのにな」
 高橋「情状酌量の余地を狙うってことっスか?」
 愛原「でもなぁ。逃げ続けていたら、情状酌量もヘッタクレも無いぞ」
 高橋「確かにそうですね。……日野博士って誰っスかね?」
 愛原「また新しい人物が登場したか」
 リサ「日野博士……」

 リサは首を傾げた。

 愛原「どうした?」
 リサ「日野って苗字、珍しいかなぁ?」
 愛原「珍しくはないが、しかし俺の知り合いにはいないな。東京都日野市とか、日野自動車とか、そういう所では有名だが。それがどうかしたのか?」
 リサ「日本版リサ・トレヴァーの中で、唯一の男子の『10番』って、日野って名乗ってたんだよね」
 愛原「! そうなのか!」

 ただの偶然かもしれないが……。

 愛原「他に学校で、日野って苗字の人はいないか?」
 リサ「うーん……知ってる人にはいないね」
 愛原「でも、よくよく考えてみたら変な話だな。日本版リサ・トレヴァーって、対象者は皆女の子なのに、どうして『10番』だけ男子なんだ?」
 リサ「さあ……」

 リサは首を傾げた。
 もちろん、男子でも実験できないか試してみたと言えばそれまでだ。
 しかし、実験のコンセプトが……。

 愛原「『10番』って、霧生市の研究所にいたか?」
 リサ「知らない。少なくとも、皆セーラー服を着てたから、いなかったと思うよ。もちろん、日本版リサ・トレヴァーって、全員が霧生市の研究所にいたわけじゃないからね」
 愛原「そ、そうだよな」

 どんな些細なことでもいいから、気になったことがあったら連絡して欲しいという善場主任の言葉もあった。
 私は一応、リサが出したヒントを善場主任にメールで送った。
 善場主任はまだ仕事をしていたのか不明だが、すぐに、『かしこまりました。調査の対象とさせて頂きます。情報ありがとうございます』という返信があった。

 リサ「……あーっ!」

 更にリサは何かを思い出したようだ。

 愛原「こ、今度は何だ!?」
 リサ「わたしが奥日光の屋敷に捕まってた時、わたしを検査したり、採血したお医者さんがいたの」
 愛原「検査にかこつけて、お前から材料の血を取ろうとしたわけだろ?」
 リサ「そう。白衣に名札が付いてたんだけど、それ……『日野』って書いてあったような気がする」
 愛原「なにぃっ!?」

 それも改めてメールした。
 すると、これも善場主任は、『確認します』とのことだった。

 愛原「ガセじゃないよな?」
 リサ「嘘じゃないよ。ただ、確信ではないけど」
 高橋「後でウソでしたってバレたら、研究所行きだぞ?」
 リサ「だから、ウソじゃないって!」
 愛原「ハハハ。善場主任は、どんな些細な情報でもいいって言ってるんだ。間違いだったとしても、別に怒られたりはしないよ」
 リサ「それは良かった」

 夕食が終わると、リサは再びテスト勉強の為に自室に戻り、私はリビングに移ると、ノートPCで先ほどの動画を確認した。
 善場主任から、SDカードをコピーして保存しても良いと言われたからだ。
 改めて私の方でも動画を観直して、何か新たな気づきでもあれば儲け物だからである。

 高橋「先生、食後のコーヒーです」
 愛原「ありがとう」
 高橋「それにしても先生の伯父さん、都合良く隠しカメラを仕掛けたものですね」
 愛原「まあ、栗原重蔵氏から闇取引を持ち掛けたわけだろ?そうなると、アポを取ってから会ったということになる。一両日中にというわけにはいかないだろうから、事前に重蔵氏は伯父さんにアポを取ったはずだ。そして、アポを取られた伯父さんは、会う前に隠しカメラを仕掛けたんじゃないかな?」
 高橋「なるほど、そうっスか……」
 愛原「闇取引を持ち掛けられたと、後で告発するとか、自分が疑われたら、それで司法取引紛いのことでもしようと思ったのかもな」
 高橋「それは凄い」

 画像を見る限り、特に他に変わった所は無い。
 やはり、伯父さんがいざとなったら不利にならぬよう、予め隠し撮りしていたものなのだろう。

 高橋「明日はどうしますか?俺達はまあ、リサのブルマに名前の刺繍してやりますけど……」
 愛原「俺も待機してるよ。もしかしたら善場主任から、緊急の仕事が入るかもしれないからな」
 高橋「はい」
 愛原「あ、名前と言っても、苗字だけな?『愛原』と入れればいい」
 高橋「あ、はい。『愛原』っスね。字体は?」
 愛原「まあ、大体が明朝体だな」
 高橋「明朝体っスね……」

 高橋はメモをしていた。
 私は私で何もすることがないから、リサの勉強でも看てやるかな……。
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“私立探偵 愛原学” 「愛原公一の行方」

2024-01-05 15:37:46 | 私立探偵 愛原学シリーズ
[2月10日16時45分 天候:晴 東京都墨田区菊川2丁目 愛原学探偵事務所]

 以下は私の伯父、愛原公一と栗原蓮華の祖父で師匠でもある栗原重蔵氏との会話である。
 場所は映像からして、民宿さのやの地下室であると思われる。

 愛原公一「……何度も言うが、ワシの発明品は、本来『化学肥料』じゃ。枯れた苗をたちどころに元に戻すという作用があるだけのな。それを日本アンブレラや大日本製薬が目を付けて、買い付けに来たに過ぎんよ」
 栗原重蔵「その『化学肥料』を応用すれば、全身火傷に苦しむ孫娘の傷を癒やすことができることが分かりました。どうか、博士の発明品を御譲り頂きたい。もちろん、金に糸目を付けるつもりはございません」

 栗原重蔵氏、ジュラルミンケースを机の上に置くと、中身を開けた。
 残念ながら、隠しカメラの角度からは、そのケースの中身は見えない。
 だが、その大きさは相当の物だった。
 機内持ち込みは出来ず、貨物室に預けなければならないほどの大きさだ。

 愛原公一「ほほぉ……。これはこれは、大量の札束ですな。これは皆、頂いても宜しいのですかな?」
 栗原重蔵「博士の発明品を譲って頂けるのならば、ケースごとお渡し致しましょう」
 愛原公一「いいでしょう。では、これがワシの発明品じゃ」

 伯父さんは、薬品が仕舞われているであろう冷蔵庫からアンプルを何本か出した。

 愛原公一「ワシの発明品じゃ。本来は試作品なので、名前は無い。まだな」
 栗原重蔵「まあ、でしょうな。これだけの量で、孫娘を助けることができるのですな」
 愛原公一「これだけだと無理ですぞ?何度も言うように、これは『化学肥料』なのですからな?」
 栗原重蔵「分かっておりますとも。日野博士の発明品、それと『鬼の血』と合わせれば、孫娘は助かります」
 愛原公一「日野博士?一体、如何なるお方ですかな?少なくとも、ワシの専攻である農学関係ではなさそうじゃが……」
 栗原重蔵「おっと。口が滑ってしまいました。今のは、他言無用でお願いします。それでは、これで取引は終了ということで……」
 愛原公一「誰も想像付かんでしょうなぁ。鬼退治を代々専門とする旧家、栗原家の総代ともあろう御方が、忌むべき『鬼の血』を用いて妙薬を作ろうなどとは……」

 そこで映像は終わっていた。

 善場「……どうやら愛原公一氏は、お金に目が眩んだようですね」
 高橋「まあ、世の中カネだしな」
 愛原「うちの伯父さんが本っ当すいません!」
 善場「あのジュラルミンケースのサイズいっぱいに現金が詰め込まれていたのだとしたら、おそらく1億円は下らないかもしれません」
 高橋「い、いちおく……!?」
 愛原「栗原家は資産家ですが、そんな簡単に現金1億円を用意できるほどとは……」
 善場「栗原家は代々大地主でありますし、それを元手に不動産事業でも成功している所ですからね」
 愛原「で、目論見通り、栗原蓮華の火傷はたちどころに治った上、左足まで再生できて、そこまでは良かったものの……」
 善場「最初から計画に無理があったのか、或いは途中で何がしかのイレギュラーが発生したのか、鬼型BOW化してしまったということです。これは有力な情報ですね。これで、栗原重蔵氏を刑事告発できます。これはお預かりしても?」
 愛原「あ、はい。どうぞどうぞ。正義の為です」
 高橋「その代わり、札束とインゴットをそろそろ返してもらいてーなぁ……と」
 善場「実は栗原家、脱税の疑いもありますので、そちら側の証拠品になる恐れがあります。それまでは、お返しできないと思います」
 愛原「旅行券とかは?」
 善場「脱税の手口に商品券の購入というのはあまり聞かないので、それは大丈夫だと思います。やはり、現金とかインゴットが怪しいですから」
 愛原「そうですか……」
 善場「とにかく、こちらのSDカードはお預かりします。御協力ありがとうございます。今後もまた何かございましたら、いつでも御連絡ください」
 愛原「承知しました」

 私は善場主任をガレージまで見送った。

 善場「あ、そうそう。リサのことですが……」

 ガレージに止まっていた車の助手席に乗り込もうとした主任が、何か言った。

 愛原「リサが何か?」
 善場「春休みに藤野に行って頂く件のことです。当初の予定では春休み一杯でしたが、もしかしたら、1週間程度で済むかもしれません」
 愛原「そうなんですか」

 因みに善場主任は、レターパックごと持って行った。
 私達や公一伯父さん以外に、誰かの指紋が付いていないか調べる為だろう。
 ただ、1つ気になることがある。
 消印が新東京郵便局ということは、あのレターパックは都内で出されたということになる。
 それも、北西部を除く東京23区内だ。
 伯父さんはそこにいるのだろうか?
 車が出て行き、私はガレージのシャッターを閉めた。
 そして、玄関の戸締りを確認しようと思った。
 玄関のドアはオートロックになっていて、内側からは普通に押せば開くのだが、ドアが閉まると自動で鍵が掛かる。
 1つ欠陥があって、風が強い日は風圧でドアが閉まり切らないというのがあるのだ。
 開けっ放しだとアラームが鳴るのだが、これがまた近所迷惑な音なので、気を使う。
 さっきガレージのシャッターを閉める時に、強い風が吹いて来たのでふと気になったのだ。
 ドアクローザーで閉まり切らないだけなので、普通に手で閉めれば良い。
 一応、ドアを開けたが、ちゃんと開いたし、ドアも普通に閉まった。
 風が強いといっても、そこまでではないらしい。
 ちゃんと鍵が掛かったのを確認すると、私は階段を上った。
 そして、また事務所に戻る。

 高橋「ねーちゃんは帰りましたか」
 愛原「一応な。後は善場主任達に任せるしかないだろう。そろそろ夕飯の時間だ。事務所を閉める準備をしよう」
 高橋「はい」

 高橋は札束やインゴットが手に入らないことを、酷く残念がっていた。
 ただの遺失物なら、いずれは手に入るものだが、犯罪の証拠品かもしれないものとあってはな……。
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“私立探偵 愛原学” 「仕事一段落の週末」

2024-01-05 11:36:16 | 私立探偵 愛原学シリーズ
[2月10日15時30分 天候:晴 東京都墨田区菊川2丁目 愛原学探偵事務所2階]

 リサ「ただいまぁ」

 リサが学校から帰って来た。

 愛原「お帰り。今日も無事だったな」
 リサ「わたしがいる限り、学校は平和」

 リサ、大きく頷く。

 高橋「恐怖政治だろ、どうせw」
 リサ「ム!

 バチッ

 高橋「いっでっ!」

 リサ、高橋に静電気を放つ。

 リサ「それより先生」
 愛原「何だ?」

 リサはスカートを捲り上げた。
 その下は緑色のブルマを穿いている。
 今日は体育でも、あったのだろうか。

 リサ「ブルマのここに、自分の名前入りの刺繍を入れるってアリかな?」

 リサはブルマのタグの下辺りを指さしながら言った。

 愛原「リサ、お前……」
 リサ「前にエレンが送って来たブルマがあったでしょ?あれ、エレンの名前が刺繍されてた。自分専用って感じがしていい。一応、聞いてみた」
 愛原「一応って何だよ?」
 リサ「先生の動画、履歴に『名前入り刺繍ブルマ』と『ブルマの名前の刺繍を入れてみた』とか色々あったから、興味あるかなぁと思って」
 高橋「先生……」
 パール「さっきから刺繍って、そういうことでしたか」
 愛原「ち、違ーう!!」
 リサ「先生、無理しなくていいんだよ」

 リサはニヤけた笑いを浮かべた。
 口元からは牙が覗いている。

 リサ「わたしもエレンのブルマを見て、『こういうのもアリか』って思ってたからね」
 愛原「そ、そうか……。それしても、どうして絵恋はそうしたんだろうな?」
 リサ「元々沖縄中央学園だと、ブルマやジャージに自分の名前……苗字入りの刺繍をすることになってたみたいだよ。今のジャージにもそうしてるって」

 愛原「そうなんだ」
 リサ「『しかもその方が、リサさんにあげたブルマ、私のだってすぐに分かるでしょお?』だって」
 愛原「あー、まあ確かに。それでリサも真似したくなったってわけだ」
 リサ「それと、先生が好きそうだからw」
 愛原「それはもういい!」
 高橋「あー……先生の御命令なら承りますよ」
 パール「わ、私も先生の御命令とあらば……。御嬢様からも、そのように言い付けられておりますし……」
 愛原「無理はしなくていいよ」
 高橋「いえ、大丈夫っス」
 パール「私もです。どうせ週末は、今のところ予定も無いですし」
 リサ「まずはこのブルマに刺繍入れて」
 高橋「洗ってからにしろ!」
 愛原「リサ。東京中央学園では、体操服に刺繍を入れないだろ?」
 リサ「入れないね」
 愛原「それは学校の体育で使っているものだろう?それなら、それに刺繍は止めといた方がいいんじゃないかな?」
 高橋「そ、そうか……」
 愛原「お前がプライベートで穿いているヤツにしとけよ」
 リサ「分かった」

 リサは大きく頷いた。

 愛原「悪いがリサの為だ。何とか頼めないか?」
 高橋「分かりました。先生の為です」
 パール「確かリサさんのブルマ、学校用以外だと3着くらいありましたか」
 愛原「紺色が2着、エンジが1着だな。サイズが合わなくなって穿かなくなったヤツは除いていいぞ」
 高橋「分かりました」
 愛原「ということでいいな、リサ?」
 リサ「うん!」
 愛原「悪いけど、明日空いてる時間でよろしく」
 高橋「了解です」

 その時、玄関のインターホンが鳴った。
 パールが応対する。

 パール「はい。愛原学探偵事務所です」
 郵便配達員「郵便です。レターパック1通お願いします」
 パール「少々お待ちください」
 高橋「俺が行ってくるよ」
 パール「あ、そう」
 愛原「リサも部屋に戻ったら?テスト勉強しないといけないだろ?」
 リサ「そうだった」

 高橋とリサは、一緒に階段の方に向かった。
 高橋は1階に下りたし、リサは4階まで上っただろうか。

 高橋「先生……」

 しばらくして、高橋が戻って来た。
 手には、受け取りの際に受領印を必要とする赤いレターパックプラスがある。

 愛原「どうした?」
 高橋「何かこれ……。差出人が先生の伯父さんになってるんスけど……」
 愛原「は?!」

 私は高橋からレターパックを受け取った。
 宛先この事務所の私宛。
 そして、差出人は確かに公一伯父さんになっていた。
 しかも、手書きである。

 愛原「ま、マジか!」

 私はすぐに善場主任に電話を掛けた。
 この時間なら、まだデイライトは就業時間中だからである。

 善場「はい、善場です」
 愛原「善場主任、愛原です」

 私は今しがた、公一伯父さんからレターパックが届いたことを伝えた。

 善場「本当ですか!?すぐ、そちらに伺います!まだ、開封はしないでください!」

 とのことだった。

[同日16時30分 天候:晴 愛原学探偵事務所2階]

 そろそろ外も暗くなろうかという時、善場主任がやってきた。
 防犯カメラを見ると、1階のガレージに黒塗りのアルファードが入庫してきたのが分かった。

 善場「愛原所長、善場です」
 愛原「はい、どうぞ。エレベーターで上がってきてください」

 善場主任が単独でエレベーターに乗って来た。
 そして、2階の事務所にやってくる。

 善場「所長、レターパックというのは?」
 愛原「これです!」

 私は主任にレターパックを渡した。
 まずは表面を見る。

 善場「手書きですか。これは容疑者の字で間違い無いですか?」
 愛原「恐らくは……。実はあまり、伯父さんの筆跡をあまり見たことがなくて……。伯母さんなら、よく分かるかもしれません」
 善場「分かりました。それでは、開封しても宜しいですか?」
 愛原「どうぞ。一応、品名はSDカードとありますね」
 善場「恐らく、何かの画像もしくは動画データを送って来たのでしょう」

 善場主任はレターパックを開封した。
 中にはプチプチで梱包されたSDカードが入っていた。
 すぐに私が事務所のパソコンで、その中身を確認するることにした。
 そこにあったのは、動画だった。
 何の動画だったかというと……。
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