報恩坊の怪しい偽作家!

 自作の小説がメインのブログです。
 尚、ブログ内全ての作品がフィクションです。
 実際のものとは異なります。

“愛原リサの日常” 「リサの悪夢」

2023-09-27 20:19:53 | 私立探偵 愛原学シリーズ
[期日不明 時刻不明 天候:不明 東京都墨田区菊川2丁目 愛原家4階リサの部屋]

 リサ「ん……?」

 リサはふと目が覚めた。
 何故か部屋が寒い。
 普段から体温の高いリサが寒さを感じるのだから、室内はよほど寒いのだろう。
 その理由は、長袖のジャージを脱いで、半袖の体操服にブルマだったからというのもあるが、窓から寒風が吹き込んでいるからだと分かった。
 どうして、窓が開いているのだろう?
 リサが起き上がろうとした時、部屋の中に誰かがいることに気づいた。
 暗闇なので誰だか分からないが、愛原ではないことは確かだった。
 暗闇の中にボウッと光る2つの金色の目。
 そして、窓から入って来る風に乗って漂って来る人食い鬼の体臭。

 ???「お目覚めだね?俺のお嫁さん」
 リサ「……は?」

 聞き覚えのある声だった。
 その声の主が、2つの眼光と共に近づいてくる。
 リサもまた、鬼の姿になっている。
 同じく暗闇に赤い瞳をボウッと光らせて、その主を確認した。
 その主は……。

 リサ「お、オマエは!?」

 埼玉県で初見し、栃木県で死闘を繰り広げた鬼の男だった。
 最後には栗原家の鬼狩り隊に捕まり、首を刎ねられたはずだが……。

 リサ「ど、どうして……!?」

 リサは死んだはずの鬼の男がどうして生きているのか聞こうとしたが、鬼の男は別の質問だと思ったようだ。

 鬼の男「キミの匂いを辿ってここまで来たのさ。好きなコの匂いなら、例え地獄にいても嗅ぎつける」
 リサ「キモッ!」

 顔はイケメンであり、それで何人もの人間の女を食い殺したことはリサも知っている。
 それも、ただ単に殺して食ったのではなく、先に自分の性欲を処理してから殺しているのだ。

 リサ「このヤリチン野郎が!わたしはオマエなんか嫌いだ!」
 鬼の男「そんなこと言わないでおくれよ。俺のお嫁さんは、キミしかいないんだよ。他に鬼の女なんていないから、キミだけなんだよ」

 そう言って、鬼の男はリサのベッドに飛び込んで来た。

 リサ「寄るな!!」

 リサは鋭く伸ばした右手の爪で、鬼の男の顔を引き裂いた。
 鬼の男の顔には、深い傷ができた。
 だが、そこは鬼。
 血はすぐに止まり、傷も塞がって行く。

 鬼の男「怖がらなくていいんだよ。優しくするからね」

 鬼の男はリサの両腕を掴んだ。

 リサ「放せ!」

 リサは放電しようとするが、何故か電撃が出ない。
 また、鬼の力で振り払おうとするが、相手も鬼、それも男なので振り払えない。
 無理やりベッドに押し倒された。

 鬼の男「すぐに俺のことが好きになるようにするからね」

 鬼の男は人間よりも長い舌で、レロンとリサの柔らかい頬を舐め上げた。

 リサ「ひぅ……」

 更に唇を奪われ、濃厚なディープキスをされた。

 リサ(愛原先生以外の男にされてる……!き……気持ち悪い……!)

 そして、鬼の男はキスをしながら、リサのまだ成長段階の胸の膨らみを揉みしだいた。

 リサ「んっ!んーっ!!」

 リサは何とかして、鬼の男から離れようとしたが、全くビクともしなかった。

 鬼の男「俺の子を孕むまで、可愛がってあげるからね!」

 男はリサの体操服を引き裂き、下着を剥ぎ取って、まだ成熟しきっていない体にむしゃぶりついてきた。

[1月16日18時00分 天候:晴 同地区 愛原家4階リサの部屋→3階ダイニング]

 リサの枕元に置いたスマホが、着信音を鳴らす。

 リサ「は……!」

 リサはそれで目を覚ました。
 そこは夢の世界と同様、真っ暗な部屋であったが、鬼形態のリサには何でもない暗さであった。
 完全に真っ暗ではないのは、着信音を鳴らすスマホの画面が明るく光っていたからだ。

 リサ「ゆ、夢……?」

 リサは茫然としながらも、無意識にスマホを取った。

 リサ「も……もしもし……?」
 愛原「リサ?どうした、ずっと眠ってたのか?」
 リサ「う、うん……」
 愛原「もう夕食の時間だぞ。下りてこれるか?」
 リサ「う、うん……。今行く……」

 リサは電話を切った。
 そして、ベッドから起き上がると、部屋の照明を点けた。
 当然、室内には誰もいない。
 鬼の男によって開け放された窓も閉まっていて、鍵も掛かっていた。

 リサ「どうして、あんな夢を……」

 汗はビッショリかいていて、白い体操服がベッタリと張り付いていた。
 さすがにこのまま愛原達の所に行くのはあれなので、着替えて行くことにした。
 体操服も下着もブルマも汗を吸っていたので、脱ぎにくかった。
 鬼の姿をしているからか、あまり裸が恥ずかしいとは思わない。
 下着を換えた時、このまま下に下りても良いとさえ思った。
 だが、愛原に怒られるので、それはやめることにした。
 ブルマではなく、黒い短パンと白いTシャツだけで行くことにした。
 これとて、真冬の今からすれば寒々しい恰好である。
 だが、体温の高いリサには、何でもない姿であった。
 そして、汗を吸った体操服は洗濯籠に入れておいた。

 リサ(先生……。部屋に持ち込んで、オ○ニーに使っていいんだよ。だけど、使ったら洗っといてね……ふふ

 リサはそんな妄想をした。

 リサ(先生になら襲われてもいいのに……。何であんな奴が……)

 そして、ようやくリサはダイニングに着いた。

 愛原「おー、遅かったな」
 リサ「う、うん。何か思いの外、爆睡しちゃって……」
 愛原「寝過ぎて、夜寝られないなんてことが無いようにしろよ?明日は学校あるみたいだし……」
 リサ「学校から連絡あったの?」
 愛原「ああ。明日は一応、JRとかも始発から運転するってことで、それに合わせて学校も通常通りになるって話だ」
 リサ「そうなんだ」

 リサは自分の席に着いた。
 パールが言った通り、冷凍のレトルトとはいえ、ハンバーグが2個ほど皿の上に乗っかっていた。
 ソースはデミグラス。

 高橋「何かオマエ、変な汗の臭いするぞ?」
 リサ「ゴメン、変な夢見ちゃって……。それで、寝汗いっぱいかいちゃったみたいで……」
 愛原「それで着替えたのか」
 リサ「うん。代わりのブルマじゃなくてゴメン。でも、短パンの足の隙間からパンツとか見えるよ?」
 愛原「いや、そういうこと気にしてるんじゃないんだ」
 リサ「体操服とかブルマとかは脱衣カゴの中に入れてあるから、使いたかったら使っていいからね?で、使い終わったら洗っといて」
 愛原「いや、使わねーし」
 高橋「こいつは先生を誘惑して、食い殺す気ですよ?気をつけてください」
 愛原「ははは、心配すんな。何年付き合ってると思ってるんだよ?」
 高橋「そういう油断は禁物だと、先生は前に仰いました」
 愛原「まあ、そうなんだけどよ……」

 リサは愛原と高橋の何気ない会話を聞きながら、無事に現実世界に戻って来れたことを実感した。
 そして、本格的に鬼の男に犯される前に目が覚めて良かったと思うのだった。
 更には、如何に人に恐れられる鬼とはいえ、やはり女は男の力に勝てないのだとも……。
コメント (2)
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Twitter(X)に対する愚痴。

2023-09-27 18:52:10 | 日記
Twitter(X)のアカウント凍結がなかなか解除されないので、アカウント削除を依頼したが、それとてうんともすんとも言ってこない。
多忙で返信できないのは仕方が無いとして、だったら凍結アカウントの削除と新たなアカウント作成くらい自由にやらせて欲しいと思う。
コメント
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