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中小企業診断士 地域活性化伝道師のブログ

地域活性化を目指すプロフェッショナル人材をリンクさせイノベーションを目指す中小企業診断士、地域活性化伝道師です。 

低下する中小製造業の価格転嫁力!

2014年06月06日 05時37分08秒 | 中小企業白書(2014年版)を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2014年版)48ページ「第1-1-39図 仕入価格10%上昇、完全転嫁のケース」をみましたが、今日は50ページ「第1-1-42図 価格転嫁力指標上昇率の推移とその変動要因(中小製造業)」をみます。

下図は、1970 年代半ば以降の中小製造業の価格転嫁力指標の変動を販売価格要因と仕入価格要因に分解したものですが、これを見ると、80 年代に入り持続的な上昇をみせていた中小製造業の価格転嫁力指標は、90年代半ば頃になると、一転して下落に転じ、それ以降は長期的な低下傾向にあることが分かります。

販売価格要因と仕入価格要因の動きを見ると、90年代半ばから低下し続け、リーマン・ショック後の仕入価格の急落によって、いったん回復したかに見えたものの、2010年に入ると、仕入価格が上昇に転じたことを受けて、再び低下し始めているという流れです。

2013年第3四半期には、ようやく販売価格が上昇する兆しを見せていますが、仕入価格も再び上昇しており、中小製造業の価格転嫁力は引き続き低下し続けています。

中小ものづくり経営者に価格の動向を尋ねると、リーマン・ショック前の水準に戻ることはないと回答されますが、この現状は日本の様々な現状を踏まえると、やむを得ないかもしれませんね。

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仕入価格の上昇分を販売価格に転嫁する!

2014年06月05日 05時14分56秒 | 中小企業白書(2014年版)を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2014年版)44ページ「第1-1-36図 企業物価指数の長期推移」をみましたが、今日は48ページ「第1-1-39図 仕入価格10%上昇、完全転嫁のケース」をみます。

下図は、価格転嫁力指標についての考え方を見たものです。

この図の通り、仕入価格の上昇分をすべて販売価格に転嫁できれば、売上高に販売価格の上昇率を乗じた額(売上増加額)は、材料費に仕入価格の上昇率を乗じた額(仕入増加額)と一致します。

このとき、売上高から材料費を除いた額(付加価値額)の値上げ前後の変化率(=価格転嫁力指標の変化率)もゼロ(価格転嫁力は不変)となります。

企業が仕入価格の上昇分をすべて販売価格に転嫁しようとした場合、必要な販売価格の上昇幅は、売上高に占める材料費の割合によって決まります。

では、具体的に製造業の価格転嫁力はどのようになっているのか、明日、見ていきます!
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景況感の鍵を握る中間財

2014年06月04日 04時25分20秒 | 中小企業白書(2014年版)を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2014年版)41ページ「第1-1-35図 売上単価・客単価DI、原材料仕入単価DIの推移」をみましたが、今日は44ページ「第1-1-36図 企業物価指数の長期推移」をみます。

下図は、日本銀行「企業物価指数」を用いて、我が国の原材料価格、中間財価格及び工業製品価格について、1970年以降の長期的な推移を見たものです。

これを見ると、1970年代から1980年代にかけて、原材料価格と製品価格はとほぼ同じペースで推移していることから、企業収益にとっては良好な環境が形成されてきたといえます。

ところが、2000年代に入ると、原材料価格が大幅な上昇に転じ、中間財価格も上昇に転じる中、工業製品の価格上昇がこれらに追いつけない状況が出現しています。

特に、2009年以降の原材料価格の上昇局面では、中間財価格の上昇はほとんど見られず、両者の動きは大きく乖離しており、結果として、中間投入に占める原材料の割合が高い鉄鋼、セメント、化学などの素材型産業にとっては、リーマン・ショック時と同等の厳しい状況となっている。

その一方、中間投入に占める原材料の割合が低く、部品等の中間財が占める割合の高い輸送機械、電気機械などの加工・組立型の産業にとっては、中間投入コストの上昇が収益に与える影響は、相対的に小さなものになっている、ということです。

中間財とは、最終財を生産するために使用される部品や加工品のことをいいますが、現在の業種による景況感の差は、この中間財が鍵を握っているということです。

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改善傾向にあるものの依然厳しい中小企業の収益環境

2014年06月03日 04時36分05秒 | 中小企業白書(2014年版)を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2014年版)35ページ「第1-1-31図 完全失業率の推移」をみましたが、今日は41ページ「第1-1-35図 売上単価・客単価DI、原材料仕入単価DIの推移」をみます。

中小企業景況調査によると、製造業の原材料仕入単価DIは、2011年7-9月期の45.0ポイントから2012年10-12月期の14.6ポイントへ30.4ポイントも大きく下落したが、2013年に入ってからは大幅に上昇してきており、2012年10-12月期から2014年1-3月期の52.9ポイントまで38.3ポイントと大幅に上昇していることが分かります。

非製造業についても同様の傾向にありますが、この原材料仕入単価DIの上昇について白書は、円高方向に推移していた為替レートが、円安方向に推移していることを受けて、原材料仕入価格が上昇してきていることが大きな原因であると考えられます。

しかしながら、採算DIの動きを確認すると、2011年から2012年にかけて一進一退の状況が続いていたが、2011年から緩やかな改善傾向を示しており、中小企業・小規模事業者の収益環境は改善傾向にある、とあります。

とはいえ、採算DIはマイナスに留まっていることから、中小企業・小規模事業者の収益環境は引き続き厳しい状況にある、ということですね。

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賃金を見直して募集しても・・・

2014年06月02日 05時22分00秒 | 中小企業白書(2014年版)を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2014年版)31ページ「第1-1-27図 職業別の自殺者数の推移」をみましたが、今日は35ページ「第1-1-31図 完全失業率の推移」をみます。

総務省「労働力調査」から完全失業率についてみると、2011年11月以降の横ばい状態から、2012年5月以降、低下傾向となったものの、2012年後半には4.1%~4.3%の間で一進一退の動きとなった。

しかし、2013年に入ってからは景気回復と共に、完全失業率は低下し、足下の2014年2月には3.6%となり、景気回復局面にあった2007年7月以来6年7か月ぶりの水準を回復していることが分かります。

5月30日に発表された4月の完全失業率も3.6%となっており、横ばい状態となっています。

完全失業者とは、15歳以上の働く意欲のある人(=労働力人口)のうち、職がなく求職活動をしている人(=完全失業者)の割合ですので、求職活動を諦めると、数字は改善してしまいます。

よって、不景気の時の完全失業率の低下は素直に喜べなかったのですが、今回はこれまでとは異なり回復が見られているようです。

他方、中小企業は景気回復により、雇用確保がさらに難しくなっており、賃金を見直して募集しても募集はほとんど来ないという状況のようです。

思惑通りに進まないのが、中小企業経営の難しいところですね。

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後継者不足に対する経営者の経験の発揮!

2014年06月01日 05時07分43秒 | 中小企業白書(2014年版)を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2014年版)28ページ「第1-1-23図 中小企業・小規模事業者の倒産件数の推移」をみましたが、今日は31ページ「第1-1-27図 職業別の自殺者数の推移」をみます。

警察庁HP、内閣府HPから、自営業・家族従事者の自殺者数をみると、2004年に4,000人を割って以来3,000人台で推移していたが、2010年に7年ぶりに3,000人を下回り、その後も減少を続けて、2012年には2,299人となっていることが分かります。

また、下図は、「経済・生活問題」を理由とした自殺者のうち、自営業・家族従事者における自殺者数を原因・動機別に示したものですが、2008 年から 2012年にかけて、「事業不振」や「負債(多重債務)」等を理由とした自殺者は大きく減少していることが分かります。

このように自殺者の減少は、事業に失敗した人が再チャレンジできる仕組みである「セーフティーネット」が機能し始めたことが理由として挙げられると思います。

地方へ行くと、非常に収益性の高い企業が後継者不足で廃業の危機にあるという相談を受けることが、最近、急激に増加しています。

起業は脱サラでもできますが、軌道上にある会社の運営は経営者の経験が十分に発揮できる場と思いますので、マッチングの場を設けることができれば、この自殺問題の解消に貢献するのではないでしょうか。

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倒産する経営者の特徴とは??

2014年05月31日 05時07分17秒 | 中小企業白書(2014年版)を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2014年版)18ページ「第1-1-13図 中小企業・小規模事業者の業況判断DIの推移」をみましたが、今日は28ページ「第1-1-23図 中小企業・小規模事業者の倒産件数の推移」をみます。

(株)東京商工リサーチによる「倒産月報」をみると、2008 年のリーマン・ショック後に大幅に増加した中小企業・小規模事業者の倒産件数は、2009 年後半から 2010 年前半にかけて、前年同月比で大幅なマイナスで推移し、その後も、おおむね、前年同月比マイナス傾向で推移しており、中小企業・小規模事業者の倒産件数は、着実に減少してきていることが分かります。

また、倒産件数を長期でみると、1991年以来、22年ぶり低水準となっていることが分かります。

私もそれまでお手伝いしていた企業がやむなく倒産してしまうという経験を、これまでにいくつかしています。

自分の無力さにほとほと情けなくなりますが、その一方で、この経営者は倒産する!という予測が不幸にもその通りになることがあります。

その特徴を具体的に書こうと思ったのですが、雰囲気というか空気感みたいなもので、うまく表現できません。

これについては宿題とさせて下さい!

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景況感は過去最高水準!

2014年05月30日 04時28分41秒 | 中小企業白書(2014年版)を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2014年版)16ページ「第1-1-12図 原油価格及び石油製品卸売価格の推移」をみましたが、今日は18ページ「第1-1-13図 中小企業・小規模事業者の業況判断DIの推移」をみます。

この図は、、中小企業庁と中小機構が調査している「中小企業景況調査」ですが、これをみると、2008年9月のリーマン・ショックにより2009年1-3月期まで大きく落ち込んだ後、順調に持ち直していたものの、2011年3月の東日本大震災で再び落ち込み、その後、緩やかに改善していることが分かります。

また、図下は、業況判断DIの動きを長期でみたものですが、足下の水準は1994年と同程度の水準にあることから、19年ぶりの高い水準となっていることが分かります。

白書によると、この水準は1994年の統計開始以来の過去最高水準であるとのことで、中小企業・小規模事業者全体の景況感は確実に良くなってきていることが分かるということです!

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原油を理由に価格が下がると・・・

2014年05月29日 04時02分33秒 | 中小企業白書(2014年版)を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2014年版)14ページ「第1-1-11図 為替レートの推移」をみましたが、今日は16ページ「第1-1-12図 原油価格及び石油製品卸売価格の推移」をみます。

この図は、2010 年以降のドバイ原油の取引価格の推移を月次で示したものですが、これを見ると、2012年以降のドバイ原油の月当たり平均価格は、106.9ドル/バレルと、2010年~2011年の月当たり平均価格92.0ドル/バレルを大きく上回っており、原油価格は高止まりの状態が続いていることが分かります。

また、図下は、石油製品の卸売価格の推移を示したものですが、おおむね原油価格の動きと同様に上昇傾向を続けてきたことが分かります。

日常生活では原油や石油の上昇が直接影響するのはガソリンや灯油代くらいですが、ものづくり企業にとっては、石油の値上げは、ガソリン、電気代、さらには、それらで作られる材料の高騰へと派生していきます。

その上、値上げにより膨らんだ製造原価は販売価格へ転嫁できないことから、利益が減少してしまう大変な事態です。

ものづくり企業の経営者に最近の取引単価を聞くと、かつてに比べて戻ってきているものの、過去の為替水準よりかは下回ったままとのことですので、原油の高騰は中長期的にも脅威があるということですね。

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予測できない為替レート

2014年05月28日 04時57分52秒 | 中小企業白書(2014年版)を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2014年版)11ページ「第1-1-9図 企業規模別の設備投資(実額)の推移」をみましたが、今日は14ページ「第1-1-11図 為替レートの推移」をみます。

この図はBloombergによる1997年から2014年までの為替レートをグラフにしたものです。

この動きについて白書は、2007年から2012年11月頃まで続いた円高方向への動きは、我が国輸出産業の競争力を低下させ、企業収益を圧迫してきた一方で、輸出を行っていない国内企業においても、輸出企業を通じたコスト引下げ圧力の高まり等により、収益環境の悪化が進んだ、とあります。

為替レートの動きをみると、2012年11月頃までは対ドル、対ユーロ共に円高方向への動きが続いたものの、その後、対ドル、対ユーロ共に円安方向への動きに転じ、2013年12月には対ユーロで144.8円、2014年1月には、対ドルで105.4円まで円安方向に推移しており、足下では、対ドルで100円台前半、対ユーロで140円前後で推移している、とあります。

為替を決める要因は複雑で、それが読めれば城が建つと言われますが、この図をみるかぎり、現在の状況はどちらかといえば円高にあり、昨今の国際政情の不安を考えると、「有事の円買い」により、再度、円高に入る可能性も少なくなさそうな気がしますね。

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設備投資はキャッシュフローの範囲内で!

2014年05月27日 04時12分25秒 | 中小企業白書(2014年版)を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2014年版)5ページ「第1-1-4図 全国の現状判断DIの推移」をみましたが、今日は11ページ「第1-1-9図 企業規模別の設備投資(実額)の推移」をみます。

財務省「法人企業統計季報」から企業規模別の設備投資(実額)の推移をみると、2011年以降の大企業の設備投資は 5兆円から 9 兆円の間で推移しているのに対し、中小企業・小規模事業者の設備投資は2 兆円から3兆円で推移していることが分かります。

次に、規模別の設備投資動向をを見ると、足下では、製造業、非製造業共に大企業の設備投資が伸び悩んでいるのに対して、中小企業・小規模事業者の設備投資は増加しており、増加幅も大きくなっていることが分かります。

つまり、大企業の設備投資額に比べて中小企業・小規模事業者の設備投資額は低位で推移しているものの、足下では、大企業の設備投資に比べ、中小企業・小規模事業者の設備投資が伸びてきているということです。

以前、勤め先で、トップが”設備投資はキャッシュフローの範囲内で”と口癖のように言っていたのですが、中小企業はみかけの利益をまもるためにキャッシュフローを計上しないことがあります。

そういう状況から脱する状況に入ってきたということが、このグラフから分かりますね!

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景気の気は気分の気だが・・・

2014年05月26日 04時26分31秒 | 中小企業白書(2014年版)を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2014年版)の4ページにある「第1-1-3図 消費税増税による実質GDP成長率の推移」をみましたが、今日は5ページの「第1-1-4図 全国の現状判断DIの推移」をみます。

内閣府「景気ウォッチャー調査」をみると、2013 年に入ってから、概ね50.0を超える高水準で安定して推移しており、過去を遡ると、景気回復局面にあった2006年以来の水準となっていることからも、景気が着実に上向いていることが見て取れます。

景気ウォッチャー調査とは、全国11地域においてタクシー運転手、商店主等景気を肌で感じる職業の人に「街角の景況感」をヒアリングしDI化する調査のことです。

景気の気は気分の気といいますが、最近、買い物や食事の際に待たされることが増えているので、景気回復を肌感覚でも実感するようになってきました。

特に地域から東京に戻ったときに、若者と外国人でごった返す様子に、まるで違う国へ来たような感じになることがあります。

同時に、地域の景気回復が本格的となるには気分だけでは難しいと強く感じてしまいますね。

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2014年版中小企業白書を読む!

2014年05月25日 05時49分43秒 | 中小企業白書(2014年版)を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

今日から平成26年4月25日に発表された中小企業白書(2014年版)を読んでいきます。

早速、「第1部 平成25年度(2013年度)の中小企業・小規模事業者の動向」の4ページにある「第1-1-3図 消費税増税による実質GDP成長率の推移」をみると、今回の増税により、実質GDP成長率は、2014年1-3月期の4.6%から2014年4-6月期には▲4.1%に落ち込むと予想されています。

しかし、直後の2014年7-9月期には2.2%にまで回復すると見込まれており、前回の増税時よりも速いスピードで回復すると予測されています。

5月15日に内閣府から発表された実質GDP成長率によると、2014年1-3月期は4.6%予想を大きく上回る5.9%となっています。

駆け込み需要が大きくなった分、2014年4-6月期の落ち込みが大きくなると予想されますが、白書にもあるとおり、前回の増税時よりも速いスピードで回復すると予測されている状況は現状でも変わらないようです。

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