「優秀学生に4年400万円 ICU、国内最高の奨学金」というasahi.comの記事が目についた。これは凄いと記事を読んだら、ICUとは国際基督教大学のことで、《ICUの授業料・施設費は年額132万6千円。少人数教育が中心のため、他の有力私立大より3割ほど高く、国立大の約2.4倍にのぼる。このため、第1志望で合格しても進学する段階であきらめる学生が少なくなかったという。》とのこと。そこで同窓会が募金を行い《新入生を対象に入試の成績や経済状況などから毎年15人程度を選び、卒業までの4年間、毎年100万円ずつ支給する。》ことにしたらしい。今年度は127人の希望者の中から12人が選ばれたそうである。
これを見て大学の授業料て高いんだな、と改めて思った。この大学の例でいくと毎月10万円以上で、もし地方から上京して下宿でもするとその生活費が目に見える形で加算されていく。あるサイトのデータでは卒業までの4年間にかかる費用の総額として
①国立大学へ自宅から通う場合でも、4年間で約600万円
②自宅以外から私立理系へ通う場合は約1240万円
と出ていた。②では年間310万円、私の年金が丸々出ていく。この教育費を出す側にとっては大問題である。皆さん、どうしているんだろうと人ごとながら気になる。いや、人ごとにしてしまったが、かっては自分自身の、そして自分の子供たちの問題でもあったのである。
これが私立医大となると初年度の納付金が1000万円を越えるところが珍しくない。授業料は数百万円、さらに寄付金もある。この負担に耐えられる家庭となると限られてくる。教育基本法に教育の機会均等を次のようにうたっているが、これはどう見ても空文である。
《(教育の機会均等)
第四条 すべて国民は、ひとしく、その能力に応じた教育を受ける機会を与えられなければならず、人種、信条、性別、社会的身分、経済的地位又は門地によって、教育上差別されない。
2 国及び地方公共団体は、障害のある者が、その障害の状態に応じ、十分な教育を受けられるよう、教育上必要な支援を講じなければならない。
3 国及び地方公共団体は、能力があるにもかかわらず、経済的理由によって修学が困難な者に対して、奨学の措置を講じなければならない。》
医科系大学の授業料が高くて当たり前とは思わない。何かがおかしいのである。医者がギルドを作り上げていて、職業教育に関しても、高額の授業料で他を排除する形で独占的な権利を維持していると考えれば辻褄が合う。明らかに教育基本法を虚仮にしていると思うが、いかがなものだろう。結果的には国がそれを後押ししているのである。どこかが間違っている。
大学の授業料が高いと思ったことから余計なことまで考えてしまったが、今の大学教育にそれほどお金をかける値打ちがあるものかとも思ってしまう。ほとんどがただ学生を遊ばせているだけのような気がする。お小遣いまで与えて。
数日前のテレビが漁師として生き生きとその仕事を学んでいく青年の姿を描いていた。多分高校卒だろう、初任給が20万円で手当がつく。ちょうど②に相当する費用を自分で稼いでいくのである。稼ぐ方と使う方、生産者と消費者、えらい違いである。
高い授業料を払ってまで遊民大学に行くよりも、実学の大切さ、楽しさを説く大人が増えないものだろうか。
これを見て大学の授業料て高いんだな、と改めて思った。この大学の例でいくと毎月10万円以上で、もし地方から上京して下宿でもするとその生活費が目に見える形で加算されていく。あるサイトのデータでは卒業までの4年間にかかる費用の総額として
①国立大学へ自宅から通う場合でも、4年間で約600万円
②自宅以外から私立理系へ通う場合は約1240万円
と出ていた。②では年間310万円、私の年金が丸々出ていく。この教育費を出す側にとっては大問題である。皆さん、どうしているんだろうと人ごとながら気になる。いや、人ごとにしてしまったが、かっては自分自身の、そして自分の子供たちの問題でもあったのである。
これが私立医大となると初年度の納付金が1000万円を越えるところが珍しくない。授業料は数百万円、さらに寄付金もある。この負担に耐えられる家庭となると限られてくる。教育基本法に教育の機会均等を次のようにうたっているが、これはどう見ても空文である。
《(教育の機会均等)
第四条 すべて国民は、ひとしく、その能力に応じた教育を受ける機会を与えられなければならず、人種、信条、性別、社会的身分、経済的地位又は門地によって、教育上差別されない。
2 国及び地方公共団体は、障害のある者が、その障害の状態に応じ、十分な教育を受けられるよう、教育上必要な支援を講じなければならない。
3 国及び地方公共団体は、能力があるにもかかわらず、経済的理由によって修学が困難な者に対して、奨学の措置を講じなければならない。》
医科系大学の授業料が高くて当たり前とは思わない。何かがおかしいのである。医者がギルドを作り上げていて、職業教育に関しても、高額の授業料で他を排除する形で独占的な権利を維持していると考えれば辻褄が合う。明らかに教育基本法を虚仮にしていると思うが、いかがなものだろう。結果的には国がそれを後押ししているのである。どこかが間違っている。
大学の授業料が高いと思ったことから余計なことまで考えてしまったが、今の大学教育にそれほどお金をかける値打ちがあるものかとも思ってしまう。ほとんどがただ学生を遊ばせているだけのような気がする。お小遣いまで与えて。
数日前のテレビが漁師として生き生きとその仕事を学んでいく青年の姿を描いていた。多分高校卒だろう、初任給が20万円で手当がつく。ちょうど②に相当する費用を自分で稼いでいくのである。稼ぐ方と使う方、生産者と消費者、えらい違いである。
高い授業料を払ってまで遊民大学に行くよりも、実学の大切さ、楽しさを説く大人が増えないものだろうか。