日々是好日

身辺雑記です。今昔あれこれ思い出の記も。ご用とお急ぎでない方はどうぞ・・・。

化けの皮がはがれ始めた行政刷新会議「事業仕分け」

2009-11-17 23:39:42 | 社会・政治
行政刷新会議「事業仕分け」なんて鳩山内閣のマッチポンプのようなもので、私は次のように述べた。

それにしても鳩山内閣の閣僚もいいかげんなものである。要求大臣ではなく査定大臣になれと言われたはずなのに馬耳東風、無駄があるとか何とか批判しまくった前自民・公明政権の平成21年度予算88兆5千億円を大きく上回る95兆円の概算要求を財源に頬がむりして臆面もなく出してくるのだから。行政刷新会議に仕事を与えるためにわざわざ概算要求をふくらましたとしか思えないではないか。まさにマッチポンプである。そう思ってみると今日の「事業仕分け」の生中継も茶番劇のように見えてくるのが忌まわしい。唯一評価出来るのは審議過程をすべて公開したことに尽きるようだ。

また行政刷新会議「事業仕分け」雑感 「次世代スーパーコンピューティング技術の推進」の場合では、

例年なら概算要求が出てから各省庁担当者と財務省主計官が折衝して削減案が練られていくのだろうが、この事業仕分けでは主計官が黒子役に退き仕分け人が表に出た形になっている。見方によれば仕分け人一同が主計官の仕事を分担したと言える。

今日になって時事ドットコムが私の見方を裏付けるニュースを流した。

事業仕分けで極秘マニュアル=財務省の視点を指南-政治主導に逆行・行政刷新会議

 政府の行政刷新会議が2010年度予算概算要求の無駄を洗い出す「事業仕分け」で、事務局が極秘の査定マニュアルを作成し、民間有識者など仕分け人に配布していたことが17日、明らかになった。財務省の視点に基づき、仕分け対象事業の問題点を列挙、各担当省庁の主張に対する反論方法まで具体的に指南する内容。政治主導を掲げた事業仕分けが、財務省主導で進んでいる実態が明らかになった格好だ。
(2009/11/17-15:09)

政治主導なんてもうとっくの昔に吹っ飛んでしまっている。なんせ「事業仕分け」で省庁の局長クラスの官僚が説明と答弁に続々と登場しているのだから。この仕事は元来その省庁の副大臣なり政務官がやるべきなのである。それが部会によっては政務官が評価者に廻っているのだからわけが分からない。概算要求を各省庁が出す前にやっておくべき仕事であった筈である。同じ猿芝居、やるならこの猿に負けるな、である。

猿回し