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日々是好日

身辺雑記です。今昔あれこれ思い出の記も。ご用とお急ぎでない方はどうぞ・・・。

国宝法隆寺金堂展 さる伝説 そして焼き肉

2008-07-18 18:12:44 | Weblog
いつもの手段で入手した招待券があったので、奈良国立博物館で開かれている「国宝 法隆寺金堂展」を観に出かけた。千年以上も前に作られた四天王像は現存する日本最古のもの、しかしこれらの像と向かい合って目を合わせていると時代の隔たり感じない。像の素朴なしかし流麗なフォルムに仏師の心と技の冴えを見る。その後の日本人が何をどのように発展させてきたのか、古き良きものに出会うといつもこのような疑問がわき起こる。戦争末期の昭和20年に疎開の意図もあってか金堂の解体作業が始まり、仏像なども金堂外に移されていたので昭和24年に金堂が炎上した際にも無事であったとか。

これに反して火災で大きな損傷を受けたのが金堂壁画である。戦前に撮影されていた原寸大モノクロ写真などの資料にもとづき、日本画家が焼損前の画像が模写などにより再現した。その金堂外壁12面の壁画がすべて展示されていた。中国の仏教壁画のようにも見えるがその由緒来歴など、機会を見つけて学んでみたくなった。壁画再現はそれだけでも意義があるが、同じことなら壁画が作られた当時の画像の再現も出来ないものかなと思った。平成の復元事業である。

奈良国立博物館に入ったのは初めてである。金堂展は新館であったが地下回廊を通って本館に繋がっている。せっかくなので本館の常設展を観ることにした。なんと、仏像だらけである。こんな仏さんならわが家にも欲しいと思うのもあった。と、京都帝国大学医学部に伝わるというある伝説を思い出した。

その当時京都で知らない人がいないといわれるぐらい著名な教授が仏像にとりつかれ、京都の名刹をよく訪れたそうである。ところが不思議なことにこの教授が帰った後そのお寺から国宝級の仏像が消え失せる。そういう噂が次第に広まりそれとなく様子をうかがっていると、この教授がお気に入りの仏像を風呂敷に包んでお持ち帰りになることが分かった。神隠しにあった仏像もすべて姿を現し一件落着。というのも教授が昭和天皇にご進講申し上げるような偉い人だったのでことは公にならず、その助教授が師の罪は弟子の罪とばかり身代わりに丸坊主となってお詫びをしてことが納まったのである。この教授の名前は「国史大事典」にも「世界百科大事典」にも出ているがもちろん伝説は記されていない。でも欲しくなるような仏像があるのは本当だと思った。

来るときはJR大和快速だったが帰りは近鉄に乗った。鶴橋駅のプラットフォームに降り立つとあの界隈の焼肉店から出てくるすべての排気をダクトで集めて一挙に駅のプラットフォームにはき出しているとしか思えないようなあのにおいをかぎたくなったからである。そしてにおいを嗅いだら食べたくなる、ということで焼肉店に駆け込んだ。かなり前のこと、たまたま入ったお店でよかったのでそれ以来鶴橋に来れば入る。骨付きカルピ、ロースバラ、焼き野菜に好物のテールクッパを平らげた。そのために昼食を控えめにしていたので心身とも満たされた。このお店は七輪に炭火をおこして焼く。よほど良い炭を使っているのだろうか1時間以上経っても炭が崩れない。その炭火に郷愁を感じたので写真を撮った。