木村正治のデイリーコラム

木村正治(きむらまさはる)が世の中の様々な事項について思う事や感じた事を徒然に綴っています。

ああ真田丸

2009-08-30 00:51:08 | インポート
いよいよ明日、政権選択の日を迎える。この閉塞感、若
者のワーキングプアに象徴されるような無力感、後期高
齢者医療制度への怒り、受給額は減り、受給開始年齢は
更に遅くなろうという年金制度への不安と消えた年金記
録の問題など、まるで燎原の火のごとく人々の怒りが広
がっている。
この怒りは長らく自民党を延命させていた公明党との連
立工作をもってしても抑えきることは難しいだろう。
日本もいよいよ成熟した民主主義への道のりを歩き始め
る。政権選択、政権交代はもはや政治文化となる。
有権者が共に作り上げる政権交代は、草の根による公共
事業、国家事業とも言える。

さて、局地的な視野に話題を転じてみよう。
東大阪市は民主党候補者を擁立しなかった。だからいく
ら有権者が頑張っても、東大阪市から民主党の議席が生
まれることにはならない。有権者はよく見ている。この
無力感がどのような影響を生じるか。私はこの現象を大
坂冬の陣、夏の陣における真田幸村のとった策の空城で
ある真田丸に例えた。事実、民主党候補者が出ないこと
に対する民主党支持者の怒り、失望、落胆、不満などが
私のところに寄せられた。
政権交代、政権選択という主題に参加できない東大阪市
の民主党支持者の怒りは小さくない。
この怒りが明日の有権者の決断にどのような形となって
表れるだろうか。

生粋の民主党支持者は白票を投じるか、場合によっては
投票を棄権する人々も出るかもしれない。また、民主党
支持者の中で絶対に自民党や公明党を許せないとする人
々は、共産党にはけ口を求めて流れるだろう。

新聞各社の地域版などでは色々と賑やかに書き立ててい
たが、私は東大阪市の選挙結果については、地殻変動は
生じずむしろ民主党支持者の様々な流出が生じ、閉塞感
に包まれた重苦しい空気の中で野党統一候補には非常に
厳しい結果に終わるものと危惧している。

この私の動物的感覚や直感が杞憂に終わればそれはそれ
でいいのだが。

東大阪市の民主党は民主党になっていない。民主党の姿
からはほど遠い。これは有権者の皆様にお詫びしなけれ
ばならない。東大阪市の民主党を再生いや民主党として
新しく作り直さない限り、今回のように民主党候補者を
擁立できない事態になり、有権者に多大な迷惑をかける
ことになる。
東大阪市に関しては厳しい審判がくだるだろう。

コメント
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