昨日ビハール州での取材から戻ってきた。
3日間と時間が短かったので一部しかみることはできなかったが、このインド最貧州の片鱗には触れることができたと思う。
州都のパトナは他の都市とそれほど変わらないが、一旦町を離れると電気もほとんど通っていない。訪れた田舎部から、日没後道路にも家にも灯のない闇の中を車のヘッドランプだけをたよりに戻ってきたこともあった。
この貧しいビハール州が、近年国内で2番目の経済成長を遂げている。
これまで小さな建物ひとつしかなかった村の公立学校にも校舎が増設され、教師の数も2倍以上になった。道路も整備されて交通時間も大幅に短縮。さらにパトナでは大規模なメトロ鉄道の建設も進んでいる。そして何よりも、以前はギャング団がはびこり、強盗や恐喝などとても安全とはいえなかったこの州の治安が著しく改善されたことは、誰もが口にする大きな変化だ。
これらの成果は、2005年の就任以来、汚職やギャングを摘発し、経済発展に力を注いだ州知事のクーマ氏の手腕に依るところが大きい。しかし、この経済成長が長続きするという保証はない。今年10月におこなわれる州選挙の結果次第では、治安、経済とも急転換してしまう恐れもあるといわれている。
汚職、腐敗に手を染め、ビハール州を「暗黒の時代」に貶めた前知事のプラサド氏がじわじわと巻き返しにかかっているといわれるからだ。
普通に考えれば、州の順調な発展を導いているクーマ氏を続投させるのが一般市民の利益に繋がると思うのだが、そう単純にいかないのが複雑なインドの政治。カーストや経済的な階層もさまざまで、市民といってもとても一括りになどできないし、それぞれの思惑も絡まるなか、プラサド氏を支持する人々も少なくはないらしい。
市民は果たしてどんな選択をするのか。。。ビハール州を垣間みることができたおかげで、10月の選挙に興味が沸いてきた。
(写真:近年建てられた携帯電話塔の前で遊ぶ子供達。経済成長に伴い、ビハール州では携帯電話の通話時間伸び率が国内最大になった)
3日間と時間が短かったので一部しかみることはできなかったが、このインド最貧州の片鱗には触れることができたと思う。
州都のパトナは他の都市とそれほど変わらないが、一旦町を離れると電気もほとんど通っていない。訪れた田舎部から、日没後道路にも家にも灯のない闇の中を車のヘッドランプだけをたよりに戻ってきたこともあった。
この貧しいビハール州が、近年国内で2番目の経済成長を遂げている。
これまで小さな建物ひとつしかなかった村の公立学校にも校舎が増設され、教師の数も2倍以上になった。道路も整備されて交通時間も大幅に短縮。さらにパトナでは大規模なメトロ鉄道の建設も進んでいる。そして何よりも、以前はギャング団がはびこり、強盗や恐喝などとても安全とはいえなかったこの州の治安が著しく改善されたことは、誰もが口にする大きな変化だ。
これらの成果は、2005年の就任以来、汚職やギャングを摘発し、経済発展に力を注いだ州知事のクーマ氏の手腕に依るところが大きい。しかし、この経済成長が長続きするという保証はない。今年10月におこなわれる州選挙の結果次第では、治安、経済とも急転換してしまう恐れもあるといわれている。
汚職、腐敗に手を染め、ビハール州を「暗黒の時代」に貶めた前知事のプラサド氏がじわじわと巻き返しにかかっているといわれるからだ。
普通に考えれば、州の順調な発展を導いているクーマ氏を続投させるのが一般市民の利益に繋がると思うのだが、そう単純にいかないのが複雑なインドの政治。カーストや経済的な階層もさまざまで、市民といってもとても一括りになどできないし、それぞれの思惑も絡まるなか、プラサド氏を支持する人々も少なくはないらしい。
市民は果たしてどんな選択をするのか。。。ビハール州を垣間みることができたおかげで、10月の選挙に興味が沸いてきた。
(写真:近年建てられた携帯電話塔の前で遊ぶ子供達。経済成長に伴い、ビハール州では携帯電話の通話時間伸び率が国内最大になった)
だいぶ昔からHPを拝見させていただいているのですが、初めてコメントを残します。
不思議な物であれは何年前だったでしょうか?高橋さんの著書「ぼくの見た戦争」を地元の本屋で立ち読みし、その場で買って帰った僕がいまボストンで高橋さんが卒業された写真学校で勉強しています。
あのとき全く写真とは関係の無い道を進んでいたのですが、まさか自分がカメラマンを目指すようになるとは思ってもいませんでした。
人生は何に影響を受けて、どう進むか予想がつかないですね。それが面白いところですが(笑)
自分の気がつかない所で、他人の人生に大きく影響を与えていることが多々あるように感じます。
ルームメイトがインド人と日本人とのハーフで、もしかしたら今度彼の親族の結婚式の為にインドに行くかもしれません。
いつか、同じカメラマンとしてどこかで同じ現場の土を踏めるのを楽しみにしています。
お体に気をつけて、プロジェクトに邁進して下さい。